ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
今回は、情報発信にまだ本腰入れて取り組めていない、また自分の持ち味となるコミュニケーション手段が分からないという起業家の方へ、お役立ちできる情報をお届けします。
コミュニケーションの手段が加速度的に増えていますよね。
せいぜい電話・メール・会って話すしか選択肢がなかった時代から、音声配信に動画配信、チャットにオンライン通話まで加わり、本当に多種多様です。
そのような中で自分が得意なコミュニケーション手段を持つことは、起業家にとってこれまで以上に大きな武器になるのではないかと思います。なぜなら、突き詰められる人間が本当に少ないから。
そしてそれにもまして、得意なコミュニケーション手段を磨くうえで身についてくる「伝えたいことを言語化できる能力」は一生もののスキルに変わります。
あなたに合った情報発信・コミュニケーションの手段はなにか? 本記事が発見するヒントになればうれしいです。ぜひ最後までお読みくださいね。
文章で伝える
「ブログはオワコン」だとか「文章をちゃんと読む習慣が減っている」だとか、いろいろな言われ方をされますが書くのが得意ならこれを極めるにこしたことはないです。
動画や音声、あるいは直接話す場合と比べて、文章はごまかしがききませんから情報伝達の論理的構成力が磨かれます。
この論理的構成力は書けば書くほど磨かれますし、知識ばかり頭に突っ込んでも、書かないことには身につきません。
誰かの受け売りが増幅されて「文章は最後まで読まれない」などという風評が広がっていますが、ビジネスで文章を扱ううえで大事なのは「最後まで読んでくれる人を大切にする」ことです。
どういうことかというと、あなたが論理的な文章で自分の伝えたいことをきちっと発信できているのだとしたら、最後まで読まない、「サラッと読み飛ばして終わり」というような人はあなたのお客様なり協力者にはなり得ないということです。
そうではなくて、最後まで読んでくれる人を大切にすること。あなたの考えに本心から共感してくれる人を集める手段として、文章を活用すればいいのです。
それに、Twitterのような140文字で情報伝達する手段だって、基幹となるのは文章です。
SNSはブログのような「文書」と違い、短くまとめて要点を伝える能力も身に付きますからさらにあなたの表現力が磨かれます。
書くのが苦じゃない。好きという人は今現在が苦手かどうかはともかく文章表現を極めることを強くオススメします。
というのも、動画にしても音声にしても、そのシナリオの核にあるものは文章ですから。
動画・音声で伝える
好むと好まざるにかかわらず、世の中のコミュニケーションの主流は動画・音声です。ですから、最重要の媒体であることは確かですね。
SNSのアルゴリズムでも、動画を強く評価する傾向に変わってきています。
これらを扱ううえでキモになってくるのが、
- 要点をコンパクトに伝えること
- 人間味を込められること
この2つではないかな、と思います。
動画・音声こそ間延びすると視聴を離脱されがちですし、抑揚のない淡々としたトーンでもまた、人の息遣いのようなものがなく離れられてしまいます。
視聴者の立場に立てば、やはりこのように感じるのではないでしょうか。飽きてしまう…という感覚です。
YouTubeやポッドキャスト(音声メディア)をはじめとした動画・音声系メディアのユーザーによく聞くのは、「初めはまったく再生数やチャンネル登録者数が伸びない」ということです。
ただ、閾値(いきち)のようなものがあるのか、続けていれば伸びてくるのも魅力。
極端な話、「苦手でもなんでも、初めは上手くいかないものとして取り組める」感性の方なら、動画・音声は向いていると思います。
プレイヤーだってまだまだ少ないですからチャンス。何事も下積みからだと思って、走りながら効果検証できる人にとっては大きな武器に化けるはずです。
ちなみに僕は動画・音声で伝えるのが苦手です(苦笑)。よく言葉を噛んでしまいますし、やり直しがきかないのは自分にとって厳しいな、と。しかし、もう避けては通れないとも感じているのは事実です。
オンライン・オフラインで話して伝える
オンライン通話という手段が生まれ、日本中どころか世界中の人と会話ができるようになりました。会議はリモートでZoomが当たり前、という企業も増えていますよね。
このような時代になり、書くことと同様で、なくならないどころかいっそう重要視されているのが話す力。スピーキング力です。
話すことが好き、得意という人はガンガンこのスキルを活用した方がいいでしょう。スピーキング力を磨くことで、結果として動画・音声で伝達する力も磨かれていくと思います。
先ほど僕は動画・音声発信が苦手…とお伝えしましたが、その代わりに数ヶ月前から、頻繁にセミナーや勉強会を主催するようにしています。オンライン・オフライン問わず。
集客にもつながりますし、とにかく話すことに慣れないと、と考えた結果でもあります。
スピーキング力を磨いている中で良かったことは、逆説的なようですが今まで以上に人の話を聞くようになったということです。
特にZoomでコミュニケーションをする場合、相手の顔こそ見えますが目の前にいるわけではありませんから、ついつい自分だけが話している気持ちになってしまいがちです。そうると、セミナーの盛り上がりが悪くなってしまう。
ちゃんと意見を聞いたり相槌を打ったりすることで、話題を温めるスキルが身に付いてきます。いわゆるファシリテーション(舵取り)の技術もついてきますし。
オンライン化によってコミュニケーションの壁が取り払われた時代です。「話す」というと非常に漠然とした捉えられ方をしますが、今後はこれまで以上に認知され評価されるスキルになるでしょう。
相手へのメリットを伝えることが大事
ごく基本的な話になるのですが、情報があふれ返っている今、当たり障りのない情報を発信しても目に留めてもらえません。
しかし知ってか知らずか、ほとんどの人ができないのです。当たり障りのない情報を発信することしか。
自分の伝えたいことだけを前のめりに伝えても、人はなかなか自分ごととして感じないものです。なぜなら、得られるメリットがないから。
特にこの情報があふれる世の中、読み手には「読む・観る・聞く時間を使うからには、なんらかの価値を得たい」という感情が働いてしまいます。
ですから大事なのは、自分がいいたいことではなく、相手にとってどう良いか? 何を得てもらえるのか? どう「自分ごと」に感じてもらえる要素を伝えられているか? ということです。
コミュニケーションが自分よがりなものになっていないか―。常にチェックするようにしてみてください。ちゃんとメリットを伝えられていると、それだけで相手の反応が変わってくるはずです。
まとめ
冒頭でもお伝えしましたが、あなたがどのコミュニケーション手段を活用するにしろ、突き詰めることが大切です。
というのも、雨後の筍のごとく新しいツールは出てきますし、「あれがいい。これがいい」という風潮に押されて、多くの人がいろんなことに手を出してしまうから。
けれど…本来、あれもこれも手を出している時間はないはずです。1つの手段を突き詰めればそれが自己ブランディングになりますし、意見を求められるようになります。
たとえば僕はずっとnoteという文章メディアを活用していますが、最近では活用方法について聞かれる機会もずいぶん増えました。
突き詰める目的は「伝えたいことを言語化できる能力」を手に入れることです。これができないのです。極めようと思って行動しないことには。
起業家にとって、自分のビジネスの価値を伝えられる力は何よりも必要な能力であるはずです。ぜひ、あなたの強みとなるコミュニケーション手段を磨いてください!
今回のまとめ
- 文章、動画・音声、スピーキング力、それぞれに適正と特性がある
- いいたいことだけでなく、相手が得られるメリットを伝えることが大切
- 1つの手段を突き詰めて「伝えたいことを言語化できる能力」を手に入れよう
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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