起業したらネット・リアル問わず認知活動をすべき理由

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

自分のことをいかに知ってもらうか? が起業したてでは一番大変ですよね。

ネットやSNSは非常に便利な手段ですが、こと「認知活動」においては、ネットだけでは不足しているといわざるを得ません。ネットの利点も、リアルに活動する利点も上手にかけ合わせることが大事。

なぜネットもリアルも分け隔てなく認知活動をすべきなのか、今回はお伝えしていきたいと思います。「知ってもらいたいけど知ってもらえない」というお悩みの解決になる内容ですので、ぜひ最後までご覧くださいね。

目次

集客と認知は違う

今回はあえて集客ではなく「認知活動」をテーマにしています。

言葉にすれば当たり前のことなのですが、集客の目的は売上を上げること。セールスをするために集客をするわけですよね。

あなたがお客様に役立つ商品・サービスを持っているから、集客活動をすることで人が集まってくる。けれど、そもそもあなたの存在が知られていなければ、集まりようがないことが分かるはずです。

本来、起業したての自分を知ってもらうのに、ネットもリアルもない。このようなことを話すと、

「えー? 人と会うなんて面倒臭い! 時代遅れでしょ?」

と、ネット集客だけを信奉している人にいわれます。たとえ口にはしなくても。

なぜ、ネットという便利なツールがあるのに、わざわざリアルの集客活動を大切にしなければならないのか? と。

自分のことが十分知られていて、商品・サービスも持っているのなら、集客が上手くいく手段を取ればいいと思います。ところが多くの人が集客と認知という言葉を混同していて、ネットの利点だけを見て行動するのです。

しかし、認知してもらうのにネットもリアルもありません。どちらかだけではなく、両方の利点を活用し、上手にかけ合わせることが大切です。

今、誰かに商品提案をして「あなただから」と集まってくれるのだとしたら、認知に成功しているといえます。もしそうでないとしたら、集客ではなく認知が不足していることになります。

あなたの立ち位置はどちらですか? 集客の段階ですか? 認知の段階ですか?

認知活動におけるネットのメリット・デメリット

ネットをひと言で表現するなら、「浅く広く」だと思います。

Twitter、Instagram、Facebook…SNSだっていくつもありますし、その気になれば世界中の人に情報発信をすることができます。メリットは、「広さ」。

しかし一方、まだ何者でもない人がネットユーザーとすぐに関係構築をしたり、すぐにものが売れたりということは残念ながらありません。どうしても顔が見えない世界です。ネットの中で人を動かすのはとても難しい。

デメリットは「浅さ」です。

ネットを使えばすぐに自分を知ってもらえると考えている人は多いです。確かに「知る」ことはあるかもしれませんが、あなたの影響を受けて誰かが行動を起こすようになるには、多大な時間がかかります。

なぜなら、まだ何者でもないあなたと誰かの間には、信用がないのだから。

ネットこそ「コツコツ」の世界です。何度も何度もしつこく発信しなければいけませんし、ユーザーと交流して信用してもらわなければいけません。

最低でも半年、1年は腰を据えて取り組むものだと思います。

リアルのメリット・デメリット

対してリアル活動をひと言で表現するなら、「深く狭く」です。

実際に会って顔をつけ合わせるのだから、自分も相手も生の雰囲気が伝わりますよね。ネットの中では感じ取りづらい人柄も、会えばすぐに理解できます。

「発信して→受ける」というのがネットにおけるコミュニケーションの基本ですが、リアルのコミュニケーションは「聞く」が基本です。人間は自然と、自分と相手にある共通点を見つけようとします。あなたもそうではないですか?

聞くという活動を通して共通点を知り、それが「この人、信用してもいいのかも…」という感情の変化に変わっていくはずです。

この感情の変化のスピードが、ネットでもできないことはないですがリアルの方が圧倒的に速い。短い時間で、「深い」関係を築くことができます。

たとえあなたがまだ、何者でもないとしても。

一方、デメリットは「狭さ」です。

どうしても会うには時間を使わなければいけないので、コミュニケーションできる量に限りがあります。移動したり交流したりすることにお金を費やすこともあるでしょう。

ネット集客信奉者の多くがこの「非効率性」に難を感じているのだと思います。

片方だけでは行動量が圧倒的に足りない

ネットとリアル、いずれにも一長一短があることをご理解いただけたでしょうか?

どちらにも短所があるのです。どちらを集中的に取り組むにしても時間がかかります。

副業家のように「お小遣いになればいいな」「隙間時間に取り組もう」という気持ちなら、ネットだけ、リアルだけでもいいと思います。でも、あなたは起業家。現実的に、早く売上を作らなければ生活が成り立たなくなってしまいますよね。

片方に取り組むだけでは、行動できる量に限界があります。手段を選んでおちおちしていては、稼ぐための体力すら失ってしまいかねません。

かけあわせることでレバレッジをかけられる

「浅く広い」と「深く狭い」、一長一短あると書きましたが、ネットとリアルをかけ合わせることでメリットを伸ばしデメリットを打ち消すことができます。

ネットを「入口」にしてリアルで信頼関係を深める。リアルが入口だけれどネットで交流して信頼関係を深める。

認知活動のゴールは信用してもらうこと。手法だけに走ってしまうとこの点を見逃しがちです。

SNSで知り合った人と実際に会って話をしたとします。そうすればSNSのやり取りだけでは数ヶ月かかる信用構築が1日でできてしまいます。

リアルで知り合った人と「会って終わり」にしないためには? SNSを通じてコミュニケーションを重ねることができますよね。信用がより深まれば、紹介にもつながっていきます。

不可逆的なものですが、リアルで影響力がある人はネットの中でも影響力を持っています。目に見える信用が積み上がっているから。

ネットとリアルがかけ合わさった感覚を味わえる瞬間が、必ずきます。自分という人間に信用が積み上がった状態で、どんどん人の輪が広がっていくタイミングが。

そうすると、自分の知らないところで加速度的に自分の認知が広がり、新しい出会いや仕事の獲得につながっていくのです。

まとめ

自分の認知を広げるのに、本来ネットもリアルもないと思います。ネットが発達した今だからこそ、それに使われるではなく上手な「活用」して、認知活動を加速させませんか?

「知ってもらいたいけど知ってもらえない」と感じているとき、何かが不足しているのです。単純に行動量が不足している場合もあります。取るべき手段が取られていない場合もあります。

集客になるとまた別ですが、認知してもらうのにスマートな方法はありません。根性論に聞こえるかもしれないけれど、いかに泥臭くやり続けられるかです。

今回のまとめ

  • 集客と認知は明確に異なるもの。認知活動はスマートなやり方はない
  • ネットは「浅く広い」手段。リアルは「深く狭い」手段。メリットとデメリットを把握しよう
  • ネットとリアルをかけ合わせることにより、信用が積み上がった状態で認知が広がるようになる

認知は誰もがぶち当たる壁であり、終わりのないものです。

起業して成功している人すら、事業を大きくするために認知活動を続けているのですから、なりたての起業家が楽な方法を追い求めて上手くいくほど甘いことはないと思います。

当たり前のことを当たり前に続けられるかどうか? ですね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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