起業は本当にリスクが高い? 元・会社員がリスクを比較してみた

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

「起業ブーム」と叫ばれて久しいですが、一方で起業に対するリスクや「会社心としての安定を捨ててしまう」という恐れから現実は踏み込めない人は多いです。

しかし、起業のリスクをきちっと知らないことには漠然とした不安を抱えて踏み込みようがありません。勉強ばかり続けて、いつまで経っても具体的な行動に移さない人もいます。

今回は、会社員から起業をして2年目の僕が、起業のリスクと会社員のリスクを比較するとともに、可能な限り起業のリスクを引き下げる考え方をお伝えさせていただきます。

起業を100%推奨しているわけではありません。だからこそ、今後自分の将来の方向性を考えている方は、ぜひ検討材料にしてください。

目次

リスクにとらわれているといずれにせよ起業できない

最初から厳しいことをいうかもしませんが、リスクばかりにとらわれているといずれにしても起業をすることはできません。「勢いを大事に」とはいいませんが、リスクを100%抑えることもまた難しいです。

起業してすら予定通り仕事が進むことはないのに、スタートすら切れないと…いずれにしてもうまくいかないと思います。

「他人がなんとか引き上げてくれる」わけでも、「勉強を続けていれば自信がついて起業ができる」というわけでもない。それは、他人や環境に自分の判断を委ねているということですから。

会社員から起業するのであれば(ほとんどの方がそうだと思いますが)、独立の期日を決めて計画的に行動するほかありません。

会社員のリスクは?

一方で、会社員を続けることにもリスクはあります。それは、自分自身で自分の将来を決められない、コントロールのしようがないということです。

僕も10年以上会社員をしていましたが、どれだけ結果を残しても最終的に自分の待遇や役職を決められるわけではありませんよね。評価するのは他人。会社は人間関係で成り立っていますから、望む・望まないにかかわらず贔屓にされる・されないもあります。

残酷なようですが。

それに、会社の教育制度はその会社に貢献できるかどうか? という視点で成り立っていますから、あなたが持っているスキルが他でも通用するかどうかはまた別の話。自分がどれだけの能力を持っているのか、客観的に計るものさしはありません。

(そういった意味で、他で通用するかどうかは本人の取り組みと意志次第ですね)

あなたはともかく、会社自身の将来もどうなるか分からない。「今は」安定しているかもしれませんが、会社に入れば未来永劫安定ということもまたないわけです。

つまり、会社員であることにも、起業とはまた別の「自分で将来を決められない」というリスクがあるのです。

元も子もないことですが、どちらの道にせよ「ちゃんと自分で決断する」しかないわけです。

起業のリスクを下げるための5つのポイント

ここまでを踏まえたうえで、起業を選んだ場合の、リスクをできる限り抑えるためのポイントをお伝えさせていただきます。

なお、「起業の生存率」という話がありますが、業種によって違えばスタート地点も違いますし属人性にもよりますし、平均値に惑わされる必要はないと思います。

それでは具体的に、起業のリスクの抑え方を見ていきましょう。

①粗利額が高い商品・サービスを扱っているか?

あなたが扱う商品・サービスの粗利(売上額ー仕入額)が高いほど、手残りが多いことになりますよね。

さらに固定費を抑えられる業種だと、粗利から水道光熱費など経費を差し引いた手残りが多くなります。

逆に、売上がいくら大きくても仕入れまで大きいと、それだけ利益が残らなくなってしまいます。残せる粗利額(率)にもよりますが効率の悪い仕事になるわけです。

また、たくさん売るために営業経費や広告費を注ぎ込むと、それだけ利益も減っていくことになるので、注意が必要です。

②リピート商品はあるか?

「近代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラーによると、新規客を獲得するコストは、既存のお客様に商品・サービスを購入してもらうのに比べて5倍以上のコストがかかるといわれています。

そんな小難しい定理を聞かなくても、新しいお客様を獲得することがいかに大変か、会社員をされていたあなたなら肌感覚で理解できると思います。

新規客獲得をおざなりにしていい、というわけではありませんが、一度獲得したお客様の生涯顧客単価(=あなたの事業にかかわるうえで使っていただける額の合計)を高めていくための仕組み、つまりリピート商品をどれだけ持っているかは事業の大きなキモになります。

③マーケティングを学ぶ

マーケティングを学ぶとは、簡単にいうと「売り方を学ぶ」ということです。

起業するうえで学ぶことはキリがありません。しかし、事業の代表者として大切になるのは、まず、自分でできることとやらなくていいことを切り分けるという意識です。

起業して最初は自分ひとりで何もかもしなければいけないですが、データ入力や経理などは誰でもできること。一方、「誰に・何を・どうやって売るか」というマーケティング施策は代表自身が考えなければならない事業の骨子の部分です。

ここは業種柄、僕の専門的な部分なので、「マーケティングって具体的にどうしたらいいのか分からない」ということであればお気軽に無料相談をご利用くださいね。

④開業費用を抑えられるか?

前述した固定費にも通じることですが、開業時にコストをかければかけるほど、返済に追われるなど利益の手残りが少なくなってしまいます。

業種に応じてどうしてもかかる費用はあると思います。最初からクオリティの高い設備が必要な場合もあるでしょう。

いずれにしても、開業設備を仕入れる必要がある場合はちゃんと相見積を取って比較検討するなど、妥協しないことをオススメします。

⑤副業ではじめてみる

昨今は店舗系のビジネスすら、たとえば間借りで始めたりキッチンカー起業をするなど、小規模・低リスクで事業を始めることが可能です。

いきなり会社を辞めて、なおさら費用のかかる設備を仕入れて事業を始めるのは一か八かの博打になってしまいます。

副業からスタートできるなら、なるべくコストを抑えつつ本業になったときの見通しがつくまでやってみた方が、リスクをグンと引き下げることになります。

イチビジネスマンとして能力を高めれば…

これは期待値的な部分もありますが、起業してイチビジネスマンとして能力を高めていれば、たとえ起業に失敗したとしても誰かが拾ってくれたり、一緒に仕事をするようになったりというケースもあるようです。

というのも、起業して自分で事業を始めれば、会社員時代とはまったく違った人脈が作られていきます。(というか、作らざるをえない)

事業を進めるなかで協業をすることになる人や、あなたと同じ事業経営者との出会いも増えていくでしょう。業種によってはお客様の中にそういった人ができる場合もあります。

たとえ廃業することになってもあなたが価値ある仕事をしていたのなら、助けてくれる人も現れるかもしれません。

ただし正攻法の就職は難しいというリスクも

一方で、今の日本は一度起業した人の再就職が厳しいという現状もあります。正攻法の再就職は難しいかもしれません。

そうならないためにも、セーフティネットではないですが、起業したら日頃から人と人との関係を意識して築いておくことが大事だといえます。

繰り返しますが、たとえひとり起業であっても、自分自身で事業をやってきたという経験・スキルは本物であるはずです。

少々打算的ですが、起業が失敗してしまったときに人間関係すら残らないような悲しい事態に陥らないよう、お金には換算できない“無形資産”も大切にした方がいいですね。

まとめ

今回は、起業のリスクと会社員のリスクを比較しながら、可能な限り起業のリスクを引き下げる考え方をお伝えしてきました。

起業リスクを抑えるために大事な条件は、この5つ。

  • 粗利額が高い商品・サービスを扱うこと
  • リピート商品があること
  • マーケティングを学ぶこと
  • 開業費用を抑えること
  • 副業ではじめること

これらを意識して虎視眈々と計画しつつ、最終的にはある程度「えいやっ」と度胸を持って起業を進めることも必要です。いつまでも踏みとどまっている人がうまくいくほど、起業は甘くないですから。

最終的には、誰にも何にも依存せず「ちゃんと自分で決断する」ことです。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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