ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
今回は、「サービスの価値と価格が釣り合っている」と自分自身納得できるサービスを作るには? というテーマでお届けしていきます。
というのも、自分で自分のサービスの価値って客観的に分からないものですよね。特に、起業前後で経験値がない頃は無理のないことです。
結論からお伝えすると、この問題を解決するのに手っ取り早いのは、サービス提供者が他人のサービスを体験してみること。これに尽きます!
僕は現在、少なからず人に物事を教える仕事をしていますが、「自分自身が教えていただいた」という体験が大きく役立っています。そこで、起業する前に他人のサービスを体験して生かされていることについて、僕自身の経験からお伝えさせていただきます。
自らサービスを体験して価値を感じよう
「価値」ってなんともあいまいで分かりづらい言葉ですよね…。
goo国語辞書によると、価値とは、「その事物がどのくらい役に立つかの度合い」。また大辞林では、「物がもっている、何らかの目的実現に役立つ性質や程度」とされています。
注目したいのは、いずれも「どのくらい」「度合い」「程度」と定義されていることです。つまり価値の受け取り方は「人によって異なる」ということですね。これを言い換えると、すべての人を満たすことはできない、ということにもなります。
ということは、、、お客様に価値を届けたければ、そのお客様が感じるであろう価値を体験してみるしかないといえます。
多少出費を覚悟してでも、「価値あるサービスを作るにはどうすれば?」と悩んで時間を失ってしまうくらいなら、体験してみる・利用してみるのが手っ取り早いわけです。
ここまではOKですか?
自分が提供するサービスのものさしになった
さて、僕は現在、起業前の人やこれから事業をもっと加速させたいという起業家さんの相談やサポートをしております。
このサービスの原点としてあるのは、僕自身が先輩起業家さんに相談をお願いしたり、セミナーやビジネススクールを通して学んだ経験です。なんでしたら、今もメンターとして、現在進行形でお世話になり続けています。
本当に右も左も分からない頃から…自分を知ること、事業コンセプトの作り方、情報発信や集客のポイント、コピーライティングまで、ありとあらゆることをそこで学びました。
加えて、教えていただきながら「人に教える」とはどういうことなのか? どうやって人と人との信頼を作っていくのか? どうすれば楽しんでサービスを利用してもらえるのか? といったことまで、サービス提供者の目線で得られたこともたくさんあります。
「学ぶは真似ぶこと」といわれますが、僕が今やっていることは7〜8割がた、いや9割くらい、学ばせていただいたことを自分で形にしているだけともいえます。
そう考えると、今の自分を方向付けるほどの、価値という言葉ではいい表せないくらいのものを得たということになります。
「どのくらい」「度合い」「程度」と前述しましたが、僕が提供するサービスの価値は少なくともこれと同等でなければいけない、というものさしが形成されたことになります。
目に見えない二次的な価値もあった
僕が学ばせていただいたオンラインスクールには僕以外にも参加者の方がいて、3ヶ月という短い期間でしたが最後までご一緒させていただきました。
自分以外にも参加者がいたということは、僕とは違った「度合い」「程度」ではあれど、他にも価値を感じている人が確かにいたということになります。
そして、そのときご一緒させていただいた方々は、今もお付き合いのある大切な人たちです。つまり「仲間」という目に見えない価値を得られたことになりますね。
自分が現在、お世話になっているメンターの方との関係性も深まったと思います。
むしろその方が、自分にとっては大きいかもしれません。起業という荒波を渡っていくなかで、大先輩として道を指し示していただける方との関係が今も続いているのだから。これほど心強いことはありません。
おっと、やや自分語りが長くなりました。このようにサービス内容には書かれていない二次的な価値は、自分自身が体験してみるからこそ分かるというものです。
パクれるものはパクったらいい
僕がすでにやっているわけなのですが、他人のサービスを受けたうえで、パクれるものはパクったらいいと思います(笑)。もちろん、丸パクリはダメですし、商標にかかるような特殊なメソッドは流用するのはNGですけれど。
なぜなら、徹底してパクることで、少なくともあなた自身が感じた価値はいつか再現できるようになるからです。ただし徹底です。徹底して。
それでも、繰り返しますが自分の頭の中だけで「価値とはなんだ? 価値とは…」と迷宮でさまようがごとく堂々めぐりするより、よっぽど早く成果へたどり着けるはずです。
そうやってあなたがあなた自身のお客様と接しているうちに、「自分だけが提供できる価値」を理解できるようになりますから。
そのためにもまず、遠慮なくどんどんパクれ! です。
価格と価値の関係を体験を通して感じられる
他人のサービスを利用したら、体験後に必ず振り返りをしてみるといいです。すなわち、価格以上の価値を自分が得られたか? というレビューをすることです。
たとえば前述の僕のビジネススクールでいえば、誰の力も借りず「えいっ」と勢いだけで起業していたら、はい。ゾッとします(苦笑)。
決して安い買い物ではなかったですが、少なくともそれより多くのお金、ないし時間を失っていたことと思います。道を指し示してくれる人がいないということは、そもそも正しい目的地を目指せず、早々に起業を諦めてしまっていたかもしれません。
会社員には会社員の良さがあるので軽視するつもりはありませんが、このようなことは、自分自身の価値でお金を稼いでいない会社員には肌感覚がつかめないと思います。
価格と価値の関係を感じられるのは、サービスの体験を通して得られる大きなメリットです。
まとめ
今回は、「サービスの価値と価格が釣り合っている」と自分自身納得できるサービスを作るコツを、僕の経験談からお伝えさせていただきました。
ここまであえて使ってこなかった言葉なのですが、他人のサービスを体験することはマーケティングに欠かせない「リサーチ活動」に当たります。
美味しいラーメンを作りたい人が全国をラーメン行脚する、という話はよく聞くと思います。これもマーケティングの一環であるリサーチ活動。「何が美味しいのか」を自分自身が納得できないと、美味しいものなんて作りようがありませんよね。
しかしながらこのリサーチ活動を軽視して、「他人は他人、自分は自分」と変に割り切ったり、根拠のない自信を持って勢いで起業をする人がいます。サービスを作る人がいます。
これが間違いであることは、ここまで読んでいただいたあなたなら理解できるはずです。リサーチは超大事ですよ〜。決して、侮らないでくださいね。
しつこくお伝えするのは、本当にリサーチをしない人が多いからです。あなたには決して、そうなっていただきたくないので!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント