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「起業したら睡眠時間を削って働け」とよくいわれます。睡眠時間を削るというのは言葉のあやで、それくらいの気持ちで働けということだと解釈しますが。
ただ逆に、起業したてだからこそ、こうも考えてしまいます。「睡眠時間を削って取り組むほどの仕事がない」と。これも真実なんです。
起業してすぐに、仕事という仕事があるわけではありません。だから感覚としては「暇」なはずです。暇という言葉をもうちょっと具体的にすると、「やるべきことが分からなくて頭が混乱している」ということです。
暇だと感じられる時間を、どうやって仕事に変えていくか。仕事の範疇はなにも、案件を請け負って手を動かしている時間に限りません。
僕自身、多くの時間を無駄にしてきてしまったと今では思います(汗)。
起業したはいいものの「やるべきことが分からない」という状態にあなたが陥らないために、お伝えできることを残しておいておきたいと思います。
「起業時は睡眠時間を削って働け」というけれど…
今成功している方々の発言を見たりすると、
「起業したときは寝る間も惜しんだ働いた」
と語っていることがあります。
僕が起業した頃はそんな言葉を聞いて、「起業間もない頃から忙しかっただなんて、よほど人脈に恵まれたんだな」とか「運がよかったんだな」とか、ナナメに見てしまっていました(汗)。
真剣に、寝る間も惜しむほど何をやるべきなのか? を考えていなかったのだと思います。
起業してすぐはお客様なんていない状況です。いてもチラホラでしょう。そんな状態で漠然と何かをしていても、忙しさはやってこないです。むしろ暇を感じる場面の方が多いはずです。
なんとなくブログを書く→ブログを書いたら終わり。なんとなく人と会ってみる→会ったら終わり。漠然としていてはそれだけで貴重な1日が終わってしまいます。
それらも大事だし何かをしてはいるんだけど、根本的にはやるべきことが分かっていない。何をすれば、仕事に変わっていくの??
これは会社員的な考え方を起業家的考え方にスイッチできていなかったことが原因だと、今では分かります。
つまり、待っていたら仕事がやってくる、という他責な考え方です。会社員を非難するつもりは毛頭ないですが、起業してこの考え方を引きずっていると本当にマズい。僕が証人です(苦笑)。
なぜなら、「自分で仕事を作っていく」という自責の感覚がどうしてもないから。そして起業初期に取るべき行動は、なんであれ「仕事を作る」ことにつながるべきです。逆にいうと、考え方次第で何もかもを仕事に変えることもできます。
ここからは「やるべきことが分からない」状況を脱するための考え方をお話していきます。今なら、ちゃんと言葉にしてお伝えすることができますから。
手を動かす作業だけが仕事じゃない
手を動かすこと=仕事で、そうじゃないことは仕事ではない。会社員思考を引きずっているとそう考えてしまいがちです。
会社では、派手で目立つ行動をしている人が評価されがちですから。しかし起業家の場合は違います。
たとえば、本を読んで知識を蓄えることは仕事ではないのか? というと、それも立派な仕事です。
自分ができないことをできるようにしていくのは、立派な仕事。本を読むこともその過程の1つに位置付けられるなら、立派な仕事。できないことをプロに教わることも、れっきとした仕事になります。
今できないことができるようになれば、仕事のチャンスが増えるということですからね。
漫然と知識だけを貯めて行動しないのでは意味がないですが、目的があって取り組んでいることなら、それを「暇な時間」に振り分けることはないと思います。
分からないことを増やす?
あなたに今、できないことがあるのは、決して悪いことではありません。最初から万能な人間なんていないのですから。
誤りがちなのが、他人と比べて、分からないこと・できないことが多いからと自分を卑下したり、「他人に追いつこう」という思いから勉強しようとすることです。
なぜ誤りなのか分かりますか?
我々の仕事は本来、お客様が持つ悩みや問題を解決することだからです。
つまるところ、あなたがすべきことは、見込み客やお客様と同じ性質を持つ人にどんどん当たっていくことです。そうすれば、必要とされていて自分ができることと、必要とされているのにできないことが分かります。
今できないことを埋めていけば、それが次の誰かの悩みを解決することにつながります。目の前の人だって、「じゃあ調べて改めてご連絡しますね」と伝えれば、別のチャンスに変わることもありますよね。
分からないことを増やすのは、実は非常に生産的な作業! そう考えて、目の前仕事に組み込んで行ってはいかがでしょうか。
お金を生まない行動をすることも実は大事
これは起業時に限ったことなので誤解していただきたくないのですが、お金を生まない行動をすることも大事だと思います。
なぜなら、、そもそも最初は何がお金になって何がお金にならないか? 何がお金になりやすくて何がなりにくいのかが分からないからです。
お金になる・ならないは結果論。
一見仕事につながらなさそうなことが、あとで仕事につながることもあります。一緒にご飯を食べに行った人と継続的にやり取りをしていたら、数ヶ月後に「あれやってもらえない?」というふうになることもありますから。
お金になる・ならないばかり考えると、かえって何をすればいいのかが分からなくなって行動できなくなってしまいます。
何がお金になって何がお金にならないのかは経験値だと考えるといいです。データが貯まるうちに、どんどん無駄を削ぎ落としていくことができるようになりますよ。
考えることも仕事のうちに組み込むこと
本を読んで知識を蓄えることも分からないことを増やすことも、見方によっては非生産的にとらえられがちです。ここまで何度も書いてきたように、手を動かす作業=仕事であるべき、という風潮があるから。
手を動かしていると、いかにも仕事をしているふうに見えて、感情的にラクです。しかしその実、ここに「考える」作業が入っていないと実を結ぶことはないと思います。
なんのためにやっているのか?
なんのために何をすべきなのか?
今できないこと・分からないことはなんなのか?
分からないことが分からないのだとしたら、どうやって見込み客と接点を持つことができるのか?
僕が、なんとなくブログを書く→ブログを書いたら終わり。なんとなく人と会ってみる→会ったら終わり。という行動を続けていて実を結ばなかったのは、まさに考える作業が不足していたからですね(苦笑、、というしかない)。
今だからいえるのですが、一見何も生んでいないように見えるからといって焦る必要はないです。
よく「走りながら考えろ」といわれることがありますが、本来走っていたら考える時間はないはずです。それは「考える」という大切な作業を放棄してしまうことに他なりません。
考えることも仕事のうちに組み込むこと。
だんだんそれが洗練されて、仕事らしい仕事に変わっていくのだと思います。
まとめ
今回はグッッと自戒を込めて、「起業してやるべきことが分からないときにすべきこと」についてお伝えさせていただきました。
冒頭のお話に戻りますが、「寝る間も惜しんで働く」とは一見地味で生産的でない仕事も含めて働く、ということだと今では分かります。
分からないことを増やしてできるようにしていく。これを繰り返していれば、なるほど、時間なんていくらあっても足りませんね(汗)。やるべきことだらけです。
それでは、本記事のまとめです。
- できないことをできるようにするための行動はすべて仕事
- 分からないことを増やす作業は、実は生産的な仕事
- 考えることも立派な1つの仕事
「仕事」に対する考え方が、だいぶ変わってきたのではないでしょうか? 僕の起業時の反省点を、ぜひともあなたに生かしていただきたいです(苦笑)。
もし、それでも「やるべきことが分からない!」ということであれば、お気軽に無料相談をご利用くださいね。ご一緒に、あなたがすべきことを整理していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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