人生や仕事を長い目で見たとき、総体として上手くいくどうかは「やり方」にかかっているでしょうか? 人間性…つまり「あり方」にかかっているでしょうか?
言い換えれば、過程を大事にするか? 人と人との関係性を大事にするか? ということです。もちろん、どちらも重要ではありますが、人生も仕事も人間関係で成り立っている以上、長く必要とされるのは「あり方上手」の人だと思います。
こんなことをいっては批判があるかもしれませんが、やり方が多少未熟でもあり方上手な人の方が周りから大切にされ、応援もされているもの。
誰もが本心では分かっていることですが今回改めて、「あり方」の大切さについて書き綴っていきます。ぜひ、最後までお楽しみください。
「やり方」にこだわる人の行き着く先
初めに断っておくと、「やり方」を極めることも大事な工程です。問題は「やり方」を最優先させてしまうこと。テクニックやノウハウへの固執、といってもいいかもしれません。
自分の引き出しにあるやり方にこだわるために、ハマれば強いけどハマらないと弱い。応用がきかない。挙げ句の果てに、自分のやり方に沿わない人を非難するような人間もいます。
また、テクニックやノウハウに固執しているものだから、過程ばかりにこだわってしまいます。どういうことかというと、仕事の結果やお客様へ提供できる未来にフォーカスできていないということです。
どうやるか? ではなく本来は、何を・なぜやるか? の方が重要です。やり方に固執する人は自然反応的にやり方だけに目が行ってしまうようなので、その先にあるものを見ない。
そもそも、やり方に正解はありません。派手に見えるやり方、流行に沿ったやり方は一見正しそうに思えるだけ。しかしやり方に固執するということは、それをずっと追い続けなくてはなりません。物理的に無理です。
そうこうしているうちに、新しいやり方を持った新しい世代の人間が現れて…というデスゲームのようになってしまうんですよね。
誰しもやり方を追い求める時期はあると思いますが、どこかで脱皮できないと必ずジリ貧になってしまいます・・・
関係を持続させるスキルの方が重要
僕が個人事業主になってみて思うことは…毎日食い続けていかなければいけないわけで、「課題」という明確な指標以上に、「関係」という曖昧なものを持続させるスキルの方が大切だということです。
1つの課題をクリアするためには、知識・テクニック・やり方があれば短期的にはOK。しかし、ことビジネスにおいては、お客様と良好に付き合い続けなければいけません。
仕事を持続させなければいけない以上、最低限の知識・テクニック・やり方は有しているとして、やはり良質な人間関係を育む人としての「あり方」が大事だと思います。
コミュニケーション力で円滑に仕事を回している人がどんな会社にも一定数いるものですが、そのような「あり方上手」な人は、社内にも社外にも好かれていますよね。
人は思っている以上に、相手が発している感情を敏感に感じ取っているものです。いくら仕事上の優れた能力を持っていても、ささくれだったような人とは付き合いたくない。
人と人との有機的・持続的な関係のなかで生きていると思える人は、「どうあるか?」を大切にします。あり方上手な人の方がもはや感覚的レベルで好かれますし、人間関係を持続できるものです。
やり方を重視するか、あり方を重視するか。どちらもバランス良くあるにこしたことはないけれど、偏るくらいなら…未来に残る方を選びたくないですか?
これまで以上に「あり方」が問われる時代
SNSが発達するとともに、リモート環境で人とコミュニケーションをする機会が多くなりました。
距離を超えて交信できるという便利がある反面、人の“肌触り”を感じることが物理的に難しい以上、これまで通りでは人間関係がドライなものになってしまいます。
実際、もともと関係性が薄かった人とは、コロナが契機となってより関係性が希薄、もしくは途切れてしまったのではないでしょうか。これについては、余計な人間関係を背負わなくてよくなったとプラスにとらえられる面もありますが。
ことビジネスにおいては、離れた環境下でお客様が「何を買おうか?」「誰に仕事を頼もうか?」と考えたとき、あなたやあなたの会社、あるいは商品がパッと頭に浮かぶような関係構築ができていないと、負けです。
(もちろん僕自身にもいえることなので、肝に銘じないと)
だからこそ日頃から、他人に好かれる・尊敬される・応援される「あり方」を身に纏っていなければいけません。
人と人との関係のなかで「自分自身がどうあるか?」を強く意識しなければならないし、5年後、10年後の「未来がどうあるか?」も、考えていかなければならないのだと思います。
まとめ
特に現代、インターネットによってボーダーレスな社会となり、どれだけ優れたやり方を持っていても「比較対象が多すぎて違いが分からない」ということになっています。
そんな時代だからこそ、人生も仕事も、人間としてのあり方という原始的な論点が問われているのかもしれませんね。
実際、あり方上手の人は対面であろうがオンラインであろうが人柄がにじみ出ていますし、他はどうあれ「この人と一緒に」と感じさせてくれる温かみがあります。
今の状況が自分のあり方の現れだと考えれば、僕自身も考えなければいけないことだらけなのですが(汗)。あなたはどうでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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