元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
会社員のときはそれほど意識していなかったのですが(というか、無意識にやっていた)、フリーランスになってから、仕事の優先順位というものをよく考えます。
「優先順位を考えるのは当たり前じゃん」と思われたかもしれませんが、仕事の1つひとつに『意味』をラベリングすることも大切です。なぜ、いまそれをやるのか。
僕のように、田舎で個人事業・小規模事業をされている方に役立つ情報となるよう書いていきますので、参考にしていただけるとうれしいです。
ポイントは、目次にもある通り
- ブランディングとしての「やらなければいけないこと」
- 結果のための「終わりから考えること」
- さらにいえば、長期的な「仕込み」
の3つです。
ブランディングとしての「やらなければいけないこと」
たとえば、僕はこのブログを含む計4つの自社媒体と、ある受注媒体で文章を書いています。あと、依頼されればスポットで取材原稿を書くことも。少なくとも1〜2媒体で、表に出る出ないはともかく、毎日書くようにしています。
書く筋力を維持するためというのもあるのですが、ライターと名乗っている以上、書くことは「やらなければいけないこと」と認識しています。要は、自分のブランディングのためですね。
ネタに困ることもしばしば…というか正直なところ毎日なのですが(苦笑)、「書いて当たり前」と自分にプレッシャーをかけているんですね。毎日が毎日同じ時間・同じペースで書けるわけではないので、うまく書けないときは「クッソー!」と自分で自分に悔しさを感じることも。
毎日営業をしているとデキるセールスマンとみなされるように、「やって当たり前のこと」はあると思います。(実態は分かりません!笑)
ブランディング作業は「できる時間にやればいいや」と思ってしまうと、ダラダラ後回しになってしまいがち。営業のような流動的な仕事はともかく、僕の「書くためのブランディング作業」は、だいたい朝の決まった時間のうちに終わらせるようにしています。
時間をしっかり区切るためにも、ブランディング作業はこの時間にやってしまうという習慣を作った方がいいかな、と。ご提案させていただきます。
結果のための「終わりから考えること」
対して、結果につなげるための仕事。たとえば、ブログは長い目で見れば営業ツールになり得ますが、今月の売上を作るための決定的なものになるかといえば、そうではありません。
営業なんかはブランディングと売上につながる仕事を兼ねていますが、そのほかにも企画を考えたり、人と会って人脈を作ったり、淡々と受注している仕事をこなしたり。結果=つまり売上に直結する仕事はいろいろありますよね。
売上に直結する仕事のなかでも、なにが一番費用対・そして労力対効果が高いのか? 考えながら選び取ることが必要だと思います。そうすると、必然的に「終わりから考えること」がキモになってくる。
僕は以前コンビニ向けに食品を開発して卸す営業をしていたのですが、コンビニって商品提案をして「はい、じゃあ来週店頭に並べますね」というものではないんですね。僕が担当していた某青いコンビニでは、新商品は採用4ヶ月後の店頭発売と決まっていました。
だから、常に4ヶ月後の売上を考えて営業活動をしなければいけない。商品を企画・開発する仕事も兼ねていたので、モノ作りをする場合は、遅くとも半年前にはスタートさせなければいけませんでした。
こんなスパンで動いていると、必然的に4ヶ月後という「終わり」と見越して仕事をしていなかいと、結果につなげることができません。その仕事も、もっともっと細分化して計画を組んでいかないと、長いようで短い4ヶ月が破綻してしまいます。
いま、本当にそれをやって結果につながるのか? 終わりから逆算して仕事をしていくことが大切ですね。特に個人事業・小規模事業の場合はサイトがズレると売上に波ができてしまいますから、真剣に考えたいところ。
僕自身フリーランスになってから、今もそうですが苦心しているところです。終わりから考えて、いま何をすべきなのか? 手を動かす作業以上に、考える時間の方が多いかもしれない。頭のなかだけで考えても整理ができないので、ノートや手帳に、書き出しながら考えることをオススメします。
さらに、長期的な「仕込み」
仕事の優先順位、最後は長期的な「仕込み」です。中小企業であれば人材の育成や採用、効率化のための設備投資が、これに当たると思います。
特に今回、ターゲットにさせていただいている個人事業・小規模事業主の場合、僕は自己投資と他己投資が大事ですね。自己投資という意味では、スキルアップ。どんどんクオリティの高い仕事ができるようになるべきですし、お客様が求めるものはどんどん多様化していきますし、常に自分自身を磨く行動は必要だと思います。
投資によって自分自身が「進化すべきタイミング」は、人が教えてくれるものだと考えています。下記の記事で詳しく書いたので、併せて読んでみてください。
他己投資は、自分に対してのスキルアップではなく、一緒に働く仲間のスキルアップであったり、いま以上に付き合いを深めるための投資だったりに努めること。
たとえば、僕の場合、一度ご一緒に仕事をしたり助力いただいたりした人には、贈り物をするようになりました。ささやかでいいと思います。僕は香川県民なので、だいたいひと家族分のうどんを贈ります笑。
「終わりよければすべてよし」といいますし、終わり方の印象がよければ、また仕事をいただけたり、快く力を貸していただけたりするものなんですよね。
「仕込み」=未来への投資であるわけですが、何も大企業〜中小企業ではないのですから、大きすぎるお金・時間・労力をかけなくてもいいとは思います。それよりもまず、なんのために?(目的) 何をするか?(手段)をしっかり考えることが大事ですね。自分しかり!
なのでこの「仕込み」も、終わりから考えることの1つとしてしまって、いいかもしれません。
まとめ
「今さら仕事の優先順位かよ」と思われたかもしれませんが、毎年毎年タスク管理の本が何十冊も出るほどですから、ビジネスマンの永遠の課題なのでしょう。
僕も、会社員からフリーに変わったとたん、やっていることの本質は同じなのに苦心していますから、今回書いたことをさらに自分ごとに落とし込んで、仕事に取り組んでいきたいと思います。
- 個人事業・小規模事業主のための仕事の優先順位、しっかり『意味』づけしておきたい3つのポイントは、
- 専門家として「やって当たり前」のブランディング作業
- 売上という結果を作るために「終わりから考える」
自己投資と他己投資を長期的に行っていく 参考にしていただけるとうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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