元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
自社の商品・サービスをドンドンPRして、セールスして、ドンドン売れるようになりたい。けれど、「売り込む」のが苦手。主張するのが苦手…ということはありませんか?
今回は、そんな「売り込みへの苦手意識」を克服する方法について、お伝えしていきます。結論、「売り込む」という言葉の捉え方を変えるだけで、セールスに対するためらいがなくなると思うので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
セールス=幸せを届ける。広告=幸告。
僕も会社員時代は営業をしていたので、セールスに対して矛盾を感じる場面が多々ありました。
上司は「会社が作った商品なんだから、意地でも売ってくるんだよ」というのですが、「『意地でも』とか言っている時点で、お客さんが心から求めている商品じゃないじゃん」「それじゃ押し売りじゃん」と、心の中で思っていました。事実、それは自社の売上を上げる商品かもしれませんが、お客さんの売上を上げるためのものではなかった。
幸い、僕は開発7割・営業3割という部署にいたので、開発方面で成績を上げることで、押し売りを免れていましたが、10割の営業チームはいつもセールスに苦心していたように思います。なぜなら…お客さんに必要のないものだから。
メンターの1人・長綱茂雄さんから、「セールスは幸せを届けるもの」と教わり、売るということに合点がいきました。「そうか。本当にお客さんが必要とするもの、悩みを解決するものだったら、ドンドン売っていいんだ」と。だってそれは、お客さんを幸せにするものだから。
誰もが幸せになる商品は、存在しえないと思います。だから、「1つの商品だけで売上を立てる」「お客さんみんな一様に、同じ売り方をする」という考え方そのものに難があって、お客さん1人ひとりの悩みに寄り添った商品であったり、PRの方法を考えなければいけないわけです。
これも前述の長綱さんから教わったことですが、広告とは読んで字のごとく「広く告知する」ですが、本来は幸告=「幸せを告げるもの」と考えればいい、と。お客さんを幸せにするものなら知らせるべきだし、不幸せにするものであれば、知らせない。
PRをする、セールスをするということは、そういうことなんだと思います。「売る」というより「知らせてあげる」と捉え直すと、よりしっくりくるかもしれませんね。「ドンドン売り込んでいい」だと抵抗があるかもしれませんが、「ドンドン知らせる」ことは何の罪でもないです。
売り込みではなく「ニュース」にする!
人はそもそも本能的に売り込まれるのを嫌いますし、だからセールスをする側になったとき、売り込みに苦手意識を感じるんだと思います。先ほど「売る」を「知らせる」に変えるといいとお伝えしましたが、もっと具体的にいうと、「ニュース」を作ることが大切になってきます。
たとえば、「◯◯販売中! ぜひこの機会に!」という告知文は売り込みに感じますが、「新登場! ◯◯ 季節の〜〜を使っているため、1ヶ月限定発売です。ぜひこの機会に!」なら、どうでしょうか? 「新登場」というワードが入っているために、売り込みではなく、ニュースに感じられると思います。
人間は売り込みを嫌いますが、ニュースは気になります。そこに何かメリットがあるのではないか? と本能的に感じ、同時に自分だけが得られない=損をすることに危機感を覚えるから。
ニュース性を持たせる重要性については以下の記事に詳しく書いているので、ぜひ併せて読んでください!
考え方を変えれば文章もグングン上手くなる
商品・サービスのPRをするにしてもセールスをするにしても、文章によるシナリオ作りが大切になってきます。動画で告知する場合も同様ですね。
販売文のテンプレートとか型とか言われるものがあり、巷でも同じような表現をいくつも見かけますが…正直、成功事例の形だけを小手先で真似たものが多いです。
それって結局、テクニックに偏重して、考え方が備わっていないんですよね。「どこかで見たような表現だな」と思われた時点で真新しくない情報=ニュース性がなくなりますし、必要とされないものを文章の力で無理やり売ろうとしても、お客さんは不快に感じるだけです。
本来のセールスは「幸せを届けるもの」であり、商品を心から求めるお客さんへ、ニュースで知らせてあげるということです。
僕も、以前はテクニックばかりを追い求めていた頃がありましたが、テンプレートや型を使う理由はなんなのか? 使うことで相手にどんなメリットがあるのか? を理解できていなかったから、身にならなかったです。暗記したそばから、忘れてしまう感じ。
逆に、PRやセールスの本当の役割を知ってから、点と点が1つになったようにいろんな文章表現ができるようになったので、大事なのはまず考え方だと思います。考え方を変えれば、文章を書くこともグングンうまくなっていくはずです。
まとめ
先ほども書いたように、人は本能的に売り込みを嫌うために、売り込むこともためらってしまいます。「売り込み」という言葉が持つイメージも、正直よくないですよね。
ですからこれからは、「幸せを届けること、知らせてあげること」というふうに、言葉を変えてしまいましょう。
- セールスは幸せを届けるもの、広告は幸せを告げるもの、と考えるといい
- 売り込みではなく「ニュース」にしよう
- PRやセールスのベースになる文章も、まず考え方ありき(テクニック偏重では意味がない)
以上3つのポイントを理解していただくことで、セールスに対する苦手意識が解消されると思います。そして、お客さんを幸せにする商品・サービスであれば、ドンドン売ってもいいということです。ぜひ、お客さんを幸せにして、結果あなたの売上も上がる。そんな理想的な関係を築いていきたいものですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント