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重要な仕事を「すぐに」やることは言わずもがな、大事です。
しかし、飛び込んできた仕事をなんでもかんでも脊髄反射的にやっていると、時間がいくらあっても足りないものです。それは重要な仕事もそうでない仕事もゴチャ混ぜにして、「本当にやるべきかどうか?」を判断できていないということになります。
仕事の選別をしないことで、自ら忙しさを呼び込んでしまっていませんか?
今回は、「すぐやる」という盲目的な常識に囚われないための秘訣をご紹介していきます。
人の脳は考えることを省略しようとする
そもそも人間の脳には、やり慣れたことから「考える」という行動を省略しようとする習性があります。「水ってなんだろう?」「どうやって飲むんだろう?」と考えながら水を飲む人はいませんよね。おそらく。
しかしこの習性がよくない方向に働くと、間違ったクセを脳にプログラミングしてしまう恐れもあります。
つまり今回お伝えするような、重要な仕事かそうでない仕事を無意識的に選別しなくなってしまう、といったことです。「あーだこーだ考えてやりたくない感情に左右されるくらいなら、とりあえず仕事に手をつけるべし」という風潮もありますから。
これに悪い意味で慣れてしまうと、ろくに取捨選択せず、やってきた仕事に飛びついてしまうことになってしまいます。。
「すぐやる」ことを安易にプログラミングすることで、今やらなくていい作業や重要かどうかも分からない仕事に無意識で飛びついてしまう。これって危険なことだと思いませんか?
なんでもかんでも即レスしていると…
ありがちなのが、メールの返信ですね。
未読メールが溜まっていくのが感情的に心地よくないというのも分かります。しかし、届いたメールを即、片っ端から返信していては優先順位もへったくれもありません。
無意識的に、「すぐ返さなければ」というふうにプログラミングしてしまっているかも?
即レスがNGといっているわけではありませんよ。サラッとチェックだけして、今返すべきか後回しでもいいのかを判断しよう、ということです。
確認したうえで、返すべきものは返す。その取捨選択をちゃんとしたいものです。
届くメールの中にはことさら件名に【重要】などと付けて、その実、緊急性がまったくないものもあります。(こんな人、周りにいませんか?)
そのような一種の迷惑メールにも、惑わされすぎないように…。
「すぐやる」前に仕事を紙に書き出す
目の前にある仕事をやるべきかやらないべきか、その意思決定のすべてに無意識を挟まないようにするのは現実的に難しいと思います。
無意識で実行するというのは、たとえば自分より強い生き物に命を狙われたとき、思考を挟まず即逃げるようプログラミングした防衛本能らしいですから。人間が効率よく行動するために獲得した機能、ということですね。
ですから大切なのは、無意識下でも意味のあることを実行できるように、脳のプログラミングの精度を改善していくことです。
そのためにオススメなのが、「すぐやる」前に仕事を紙に書き出すこと。
重要な仕事もそうでない仕事も、手をつける前にまず整理します。まとまって整理する時間なり日なりをスケジュールでブロックしてしまうのもいいと思います。
これは何をしているのかというと、なんでも無意識で取り組んでしまう前に、「意識」で判断するワンクッションを挟むことになります。
そうすれば、本当にすぐやるべき重要な仕事が分かりますし、見落としも減りますし、重要な仕事の中でもさらに優先順位を振り分けることができますよね。
反対に、重要でない仕事は後回しにしたり(ただしいつやるかは決めるべき)、パートナーがいる人なら任せてしまうこともできます。
このようにしていくと、本当に重要な仕事を無意識的にスピード感を持って取り組めるようになり、そうじゃない仕事を無意識からできるだけ排除できるようになります。
第Ⅱ領域プランニングを活用しよう
書き出し作業ですが、名著『7つの習慣』で紹介されている「第Ⅱ領域プランニング」の活用が便利だと思います。これは今ある仕事を
- 緊急かつで重要なもの
- 緊急ではないが重要なもの
- 緊急だが重要ではないもの
- 緊急でも重要でもないもの
4マスのマトリックスをつくって仕分けるというものです。ちょっと刺激的な言葉ですが、「重要ではないが緊急なもの」は錯覚、「重要でも緊急でもないもの」は無駄、とまでいわれています(汗)。
この第Ⅱ領域プランニングでは、なるべく「緊急かつ重要」を「緊急だが重要でない」に、「緊急だが重要でない」を「緊急でも重要でもない」に移行できるよう行動していくことが必要だといわれます。
もちろん人に任せたりして移行させることもできるわけですが、そもそも自分が重要と思っていただけで実際はそうじゃなかった、みたいなこともありうるわけです。
ですから書き出して仕分けをしてみてその目で確かめる作業が大事です。
第Ⅱ領域プランニングについては下記の記事でも詳しく触れているので、よければお読みくださいね。
【手帳の活用アイデア】時間に自分を管理されないためのビジネス活用法
成果の上がることを「すぐやる」にできれば最強
上記で述べたようなことを続けていくと、仕事勘ともいうべきものが養われていくと思います。
重要な仕事の中にも、さらに重要度の高いものと低いものがあるはずです。重要度のてっぺんにあるのは成果につながる仕事ですね。商品作りとか、集客活動とか。直接お金にならないことでも、あなたにとって成果につながることはありますよね。
そんな成果の上がることをどんどん無意識に放り込んで、脳のプログラミングを良い方向に書き換えていけば最強です。
成果に変わりやすいだろうけれど、「やりたくない」「気が進まない」ということもあると思います。しかしそんな仕事こそ、無意識的に“考えず”取り組めるようになれば儲けもんです。
まとめ
繰り返しますが「すぐやる」ことのすべてが害悪というわけではありません。
ただし、その言葉尻だけをとらえて何もかもを脊髄反射的に取り組んでいると、時間がいくらあっても足りないものです。
「忙しい」は果たして本当に忙しいのか? 自分で自分を忙しくしているだけじゃないのか? しっかり整理する必要があると思います。そのために「書き出す」というワンクッションを挟むのが、今回お伝えする要点です。
まとめ
- 人間はその習性から、放っておくと仕事を取捨選択せずに飛びついてしまう
- すぐやる前に紙に書き出して、無意識を意識に変えるためのクッションを置く
- 重要かつ成果に変わりやすい仕事を無意識でできるようになれば最強です
書きながらずっと「ギクっ」としていましたが、自分自身の戒めにもしたいと思います(苦笑)。訓練ですね、こういうのは。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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