手帳選びで迷っているあなたへ。
今年から、コクヨの “ライフログダイアリー”ことジブン手帳を使っています。
ジブン手帳のコンセプトは、「一年で終わり」ではなく「一生つかえる」手帳。書き込むほどに自分の足跡が記録され、振り返るのも楽しくなる。そんな相棒的な手帳だと感じています。
今回は、特にビジネス目的でジブン手帳を検討している人に、フリーランスの僕が使ってみての感想をお伝えします。
僕なりの活用のコツもお話していくので、最後までぜひ楽しみにご覧ください。
ジブン手帳を使ってみての個人的感想
ジブン手帳には、ウィークリーページが中心のスタンダードタイプのほか、1ページで1日分を書き込める分冊型の「DAYS」、ビジネスシーンにマッチした落ち着いたデザインの「Biz」など複数のタイプがあります。
初めての活用ということもあり、僕はスタンダードタイプをチョイスしました。サイズはA5。ひと言でいうと、振り返るのが楽しくなる手帳、というのが僕の感想です。
詳しくは先に譲りますが、手帳の前半には「今年行った場所」「読んだ本」など、ライフログを残すページがあります。いろいろな角度から自分の足跡が残っていくので、書き込むほどに、振り返ったときの達成感・充実感が大きくなります。
個人的にクセになるのが、心地よい紙質。ジブン手帳公式サイトにも書かれていますが、薄いのに裏写りしにくく、フリクションなど消せるボールペンでこすっても紙が「クシャッ」とならないのが頼もしいです。
使い込むうちにみすぼらしくなってくると、ユーザーとしてはモチベーションが下がってしまいますよね。しかし、ジブン手帳は丁寧に使っていればキレイさを保てます。
インクが乗ったページはめくったときに「パラパラッ」というやや硬い音がして、これも耳馴染みがいい。そしてついつい、ページに手を止めて過去の自分の記録を振り返りたくなります。
スケジュールさえ記録できればオッケー、という人には多機能すぎるかもしれませんが、手帳を通してしっかり自分と向き合いたいという人には非常にオススメ。
以降では、僕なりのジブン手帳活用のコツをご紹介します。我流の使い方もありますが、この自由度の高さもジブン手帳の魅力といえます。
活用のコツ①ライフログリストを使いこなす
手帳前半のライフログを残すページ群を、ここではライフログリストと呼ぶことにします。
別紙で「LIFE」と銘打たれた差し込み型のライフログ冊子が付いているのですが、少しかさばるので僕は外しました。
それ以外のライフログ書き込みパートとして、手帳に搭載されているものを主要なものだけご紹介すると、
- MY DREAM…仕事や健康面、趣味などその年の目標を書き込むリスト
- MONEY PLAM…終始を書き込むミニ家計簿
- JAPAN MAP…その年訪れた場所を書き込む日本地図
- 100 WISHES LIST…100のやりたいことリスト
- FAVORITE PHRASES…心に残った言葉を書き込むリスト
- BOOK LIST…読んだ本とその感想を書き込むリスト
- PROMISE LIST…守るべき約束を書き込むリスト
そのほかにフリーで使えるリストもあります。
ズラッと列挙した上のライフログリストを見るだけでも、ちゃんと書き込めばしっかり自分の足跡になっていくのが分かるのではないでしょうか。
僕もすべてをみっちり書き込めているわけではありませんが、100のやりたいことリストは随時、また読書をよくするのでBOOK LISTはアウトプットも兼ねてよく書いています。
フリーリストには、自分の行動指針や大切にしたい価値観、使っていないから解約すべきサブスク、短期的な目標、身につけたいスキル…などなどをざっくばらんに。アウトプットに苦がない人は、意外とここが汎用性があって使い勝手がいいです。
活用のコツ②工程管理が必要な仕事はガントチャートを活用
ジブン手帳のスケジュール管理機能には、マンスリー・バーチカル型ウィークリーのほか、ガントチャート(プロジェクト管理表)が付いています。
特に、工程管理が必要な仕事はこのガントチャートを活用するといいでしょう。書き込める本数は全部で12個。
ただし、あくまで手帳ゆえ事細かく書き込むのには向いていません。マイルストーンを大ざっぱに把握するくらいがちょうどいいと思います。
また別のアイデアとして、ある事柄に対し、できた日に「◯」、できなかった日に「×」を付けて自分の行動を評価するというのもアリです。
たとえば、体も資本だと思って運動ができた日には「◯」、できなかった日には「×」、という具合です。この使い方は僕の知り合いのジブン手帳ユーザーがやっていました。
実に自分好みに使えるページといえます。凝り固まらず、毎月いろいろな使い方をしてみるのもいいでしょう。
活用のコツ③その週達成すべきタスクをウィークリーリストに記入
ジブン手帳スタンダードタイプのメインコンテンツといえるのが、バーチカル型ウィークリー。このページでぜひとも活用したいのが、ページ左端にあるチェックリスト部分です。
僕の場合、毎週末に時間を取り、翌週達成すべきタスクをこのリストに書き込むようにしています。
上の写真のように、リストにはグレーのマス(□)があるのが分かるでしょうか? このマスをなぞってタスクを書き込むと、何が稼働中なのかがひと目でチェックできます。完了したらレ点でチェックを入れましょう。
なにしろ、このマスにチェックを入れて潰していくのが快感で。週頭にはみっちりあったタスクが、日を追うごとにクリアされていくのを見ると大きな達成感を得られますよ。
ちなみに、僕はあまり使っていないのですが、マンスリーページにも同様に、ページ左端にチェックリストがあります。活用する場合はウィークリーのように、その月達成すべきタスクを書き込むといいです。
活用のコツ④日毎に達成すべきタスクも記入
マンスリーページのバーチカル部分(時系列)には、下方にフリースペースがあります。ここには、その日達成すべきタスクをあらかじめ記入しておくといいです。
できれば、週間タスクをブレイクダウンする形で一緒に書き込んだほうがいいですが、毎朝、前日の進捗と照らし合わせながら書くのもOK。
このようにして作業前に計画を立てることで、やるべきことに迷いがなくなります。「今日は何をしよう?」というような、曖昧かつムダな時間は削っていきましょう。
僕の場合は、記号を活用して作業内容を分類するようにもしています。たとえば「ライティング」なら「ラ」を丸で囲んだマークを先頭に付けて、具体的な作業内容を書く、といった感じです。
こうすれば、案件ごとにどんなタスクがあるのかを俯瞰できるようになります。
活用のコツ⑤終えたタスクにチェックを入れる
ウィークリーリストのマスの活用と同様ですが、終えたタスクに「完了」の意味を込めてチェックを付けるようにしています。
なぜ、いちいちこのようにするのか? というと、仕事の達成度が可視化できるから。「この日はあまり充実していなかったな」と気を落とす日でも、チェックの数だけしっかりタスクをこなしたことが分かります。
ちょっとしたTIPSですが、頑張った自分を褒める意味でも、終えたタスクにチェックを付けることをオススメします。達成感を得られ、1日の終わりにきっと晴れやかな気持ちになれます。
活用のコツ⑥その週の目標を余白に書き込む
これは完全に我流ですが、週間の計画を立てるとき、余白に目標を書き込むようにしています。
たとえば僕の場合、人と話すときのネタを増やしたいので、「教養を増やす」という目標を立てて毎朝ニュース記事を読むようにしています。あとは、ChatGPTなどの生成AIに習熟するという大目標があるので「AIを活用する!」といった具合。
以前使っていたフランクリン・プランナーという手帳に、同様の目標を立てる機能があったのでジブン手帳でも引き継いでいます。
ウィークリーを開くたびに目に飛び込んでくるので、刷り込み的に行動へ落とし込まれるように感じています。
活用のコツ⑦日毎の空いたスペースをアイデアメモなどフリーに使う
毎日ではありませんが、その日あった気づき・人から聞いて役に立ったこと・思いついたアイデアなどをフリーに書き込むようにしています。
別途メモ帳に書くのもいいのですが、メモ帳ってなかなか振り返ることがありませんよね(苦笑)。その点、手帳は見返す機会がありますから、日毎にアイデアを残しておくと使い勝手がいいです。
手帳にはキーワードだけ残しておき、書ききれない詳細はメモ帳だったり、後述するジブン手帳に付属のノートだったりに書いて連動させる、といった使い方もいいと思います。
手帳とメモ帳の連携については以下の記事に詳しく書きました。ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
活用のコツ⑧アイデアページもしっかり活用
ジブン手帳のスタンダードタイプには、「IDEA」という差し込み型の別紙が付属しています。これは方眼付きのまっさらなノート。ノート欄にしては普通の手帳と比べてページ数が多く、重宝します。
僕の場合、お恥ずかしいのですが営業のトークスクリプトを書き込んでいます。
営業やヒアリングをするとき、言葉に詰まったらジブン手帳を開いて、さもスケジュールを見ているかのようにチラ見する。そんな使い方です(笑)。しかしおかげで助かっています。
なお、この別紙はAmazonや楽天市場などで単体でも購入できます。残りのページ数を気にせず、ガンガン書き込めるのもうれしいポイントです。
その他:予備の名刺を挟んでおくと、もしものとき困らない
ジブン手帳の表面の見返しには、ちょうど名刺が入るサイズのポケットがあります。それも3つも。
配りすぎて名刺が足りなくなった、または補充をし忘れた、ということはありませんか? そんなピンチに備えてジブン手帳に予備の名刺を挟んでおけば、もしものとき困らないですよ。
僕も同様の場面で、たまに助けられています。
名刺の厚み・材質にもよりますが1ポケット5枚くらいは差し込める幅になっています。
まとめ
コクヨ・ジブン手帳の感想を交えながら、僕なりの活用方法をお伝えしてきました。我流も満載でしたが、いかがだったでしょうか?
この記事でお伝えしたことを上から下までズラッと取り組んでみるだけでも、自分の足跡が濃密に手帳に残っていくと思います。
しつこく、完了した仕事にしっかりチェックを付けよう、とお話してきました。実際にそのように取り組んでみてください。数ヶ月も使って無数のチェック印を目にすれば、自分自身が多くのことを達成してきたことが分かるはずです。
以前、自他ともに“手帳マニア”として知られるコクヨ中四国販売株式会社代表・白髭社長にお目にかかったことがあります。自身もジブン手帳ユーザーである白髭社長が語っていたのが、
「手帳は自分を解き放つツールだ」
という言葉。非常に印象に残っています。
手帳にアウトプットをすることで、自分の感情・特質・やりたいこと・やりたくないことを知る。つまり、自分自身の解像度を高める。
人間の価値も、目標を達成できるかどうかも、アウトプットの量・質で決まると実感しています。「ここまでやったのだから、叶わないはずがない!」。そう思えるように、手帳を活用し尽くしたいものですね。
最後に。この記事が手帳選びの参考になればうれしいです。そして願わくば、ジブン手帳を使う人が1人でも増えますように。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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