ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
起業家の認知獲得や集客にSNSは欠かせないと、至るところでいわれていると思います。それゆえ「我先に」とSNSに関するノウハウを収集するものの、多くの人が使いこなせず消化不良で終わってしまうのでは?
また流行があまりにも早い世界です。そのノウハウが見慣れたものになってくると、これまた多くの人が気づいていないのですが「テンプレート感」「既視感」が出てしまいます。どこかで見たことがある投稿の形だな、と。
そうなっては、人間味を求めている多くのユーザーに対して逆効果です。
ノウハウも高度なレベルになれば必要であることは事実ですが、SNSはまず足元のスタンスを整えることが大切。
そこで今回、僕がメンターであるコンサルタントの長綱茂雄さんから教わった「ソーシャルメディアマインド」というものをシェアしていきます。日本中のクライアントにSNSマーケティングで結果を出させてきた長綱さんの考え方は、僕自身も実践していることです。
エンゲージメント=高反応率を獲得するためのマインドが、本記事でお分かりとなると思います。7つあるポイントのいずれも、考え方そのものは難しくありません。意識できるかどうか? です。
それでは見ていきましょう。
「面白い・役に立つ・感動する」情報であるか?
まず根本的に、日頃発信している情報が、面白いか? 役に立つか? 感動する要素があるか? という観点で見てみてください。面白いは、「笑える」ではなく「心がくすぐられるかどうか?」「興味を感じられるかどうか?」と考えるといいです。
はい! と率直に答えられれば本当に優れたもので、おそらく多くの人がこう問われると口をつぐんしまうのではないかと思います。
というのも、僕自身も日々自戒として感じることですが、あなたに関わらずSNSユーザーの大半が“自分のこと”を発信しているからです。どこそこに食べに行って美味しかった。今日はどこそこに出かけた。といった情報です。
これが悪いわけではまったくありません。趣味や自己表現であれば。
また、まったくないといいというわけでもないです。
しかし起業してビジネスとしてSNSを利用しているのであれば、読み手が何かを感じられるかどうか? 受け取るものがあるかどうか? で発信を評価する必要があります。
そのための評価軸が、「面白い・役に立つ・感動する」情報であるか? です。発信をタップする前に、本当にそうなっているか、一度客観視するようにしてみるといいですね。
コミュニケーションを図れているかどうか?
SNSは発信ツールではありません。ではなんなんだ? と問われると、交流のツール。コミュニケーションツールです。ですから、ただただ一方的にいいたいことだけ発信しても、本来は意味がない。
普通の人間関係とまったく同じです。誰かと交流して、信頼関係を得て、相手が話を聞いてくれる姿勢が整ってやっと自分の考え・意見を受け入れてもらえるのです。
SNSの運用には二段階あるといわれていて、もちろん発信もするのですがまずはユーザーに知ってもらってコミュニケーションを深める段階があります。自分が伝えたいことについて比重を増やしていくのは二段階目。
しかし多くの人が二段階目にいるユーザーのやり方を真似しては、「こんなに発信しているのに反応がない」と嘆くのです。それは、相手に聞く姿勢が整っていないから。
あなたのSNSアカウントは今どの段階にいますか? またこの内容を読んで、本来どちらの段階にいるべきだと思いましたか?
先に与えられているかどうか?
もはや間違ったSNS運用「あるある」なのですが、フォロー数は少なく、フォロワー数は多く、という根拠のないバランス理論に惑わされている人が多いです。
自分からはフォローをしない。「いいね」もしない。けれど質の高い発信をしているから、フォロワーは増えるはずだ、というものです。
しかし、これも普通の人間関係にたとえれば一目瞭然なのですが、誰にも知られていない人間が、誰もいない・誰も聞いていない場所で演説しているようなものなんですよね。
先に与えるとは、自分から先に相手に関心を持つということです。フォローする・しないはこの際ともかく、興味を持った発信があれば自分からコメントをする。「いいね」をする。
自分の発信に関心を持ってくれてうれしくない人などいません。(もし無反応であれば、その人はそれまでなので深追いする必要もないと思います。ユーザーは、たくさんいるのだから)
SNSのいいところは、あなたからのコメントや「いいね」に応じて、すぐに相手があなたのプロフィールをチェックできる点です。我が身に置き換えれば分かると思いますが、「自分に関心を持ってくれたこの人はどんな人だろう?」と必ず気になるはず。
つまりあなたが相手に深く関心を持つことで、相手もあなたに関心を持ってもらえるということです。特にSNSでの関係性が希薄なうちは、フォロー数・フォロワー数のバランスなどには惑わされず、あなたから与えることを意識しましょう。
ウソをついていないかどうか?
自分の仕事や実績についてウソをつくというのは論外ですが、他人の言葉を借りてきてさも自分の言葉のように語るケースが本当によくあります。
あれ、どこかで見たよな…? という。このような発信はすぐ見抜かれるばかりか、かえって信用を落とすことになります。血の通っていない、かりそめの言葉でしかないから。
多少不恰好でも、時間がかかっても、自分の言葉で発信している人を、そもそも応援したくなりませんか? 今、人目に留まる魅力的な発信をしている人だって、前述の「面白い・役に立つ・感動する」要素を押さえて、試行錯誤をした結果の今なんです。
情報発信で変に着飾る必要はないと思います。
それと、気をつけたいのが時間のウソ。SNSには予約投稿という機能のあるものがありますが、毎日決まった時間きっかりに投稿がある人を見ると、「予約投稿だな」と見抜かれてしまいます。
要は、「作業でやっているんだな、この人」と思われてしまうのがマイナスだということです。
予約投稿のすべてがいけない、というわけではありません。リアルタイムと予約投稿を上手に併用している人もいます。
本来はリアルタイムで話題が飛び交い、距離を超えてリアルタイムでコミュニケーションができるのがSNSの魅力ですから、作業的に使っていることを見抜かれると「シラケる」原因になってしまいます。
効率化も大事ですが、自分都合の効率ばかり考えて、印象を落とさないように…。
謙虚であるかどうか?
謙虚であること。これぞまさに普通の人間関係でも同じなのですが、顔の見えないSNSの中になると、逸脱してしまうユーザーが多いです。
実績や自分の“スゴさ”をちらつかせる人。どの立場からか分からないけれど、意見をいうのではなくマウントを取ろうとする人。本当にいろんな人間がいます。
(そんな人とは付き合わないのが正解です)
逆に、驚くほどの実績を持っている人が謙虚に、言葉を選んで自分に接してきてくれたらどう感じますか? 尊敬できるし、シンプルに好きになると思います。信用できるはずです。
ビジネスではそもそもお客様目線が大事ですよね。たとえどれほどの立場にいたとしても、お客様の立場に降りて行って、お客様の立場で話をすることができる。そういう人がビジネスでうまくいくはずです。
SNSもまったく同じ。SNSで謙虚であるというのはユーザー目線であるということです。
逆に、前述のような見せびらかし屋やマウントを取る人は、ビジネスも“見せかけ”であることが多いので、そういう意味でも付き合う必要はないと思います。
「3のルール」に沿っているかどうか?
これはコツ。人間は3という数字に安定感を感じる性質があるようです。カメラの三脚の安定感を思い浮かべてみれば分かると思います。
ポイント/いいたいことは3つに絞る、という要点のまとめ方から始まって、
本当に伝えたいことは3回発信する
30分以内にコメントを返す(という自分のルールを作る)
はじめて交流する人と3回はやり取りしてみる
などです。
3つに絞れば分かりやすいし、3回発信すればさすがに記憶に留めてもらえます。これは相手への親切。一方、30分ないし3時間以内には返信をする、最低3回はやり取りするという習慣を作れば、自分にも親切です。
3のルールをマイルールとして、取り入れてみてはいかがでしょうか?
情報にオリジナリティがあるかどうか?
前述のウソをつかないとも重ねる点です。
投稿文はもちろん、よく写真をフリー素材でダウンロードして投稿に使っている人がいるのですが、「借り物感」が満載でこれも「シラケる」原因になってしまいかねません。
下手でも自分が撮った写真の方が真摯さが伝わります。そして繰り返しですが、文章も同様です。
なぜかSNSになると効率化が取り沙汰されるのですが、自分の作業を効率化しようとしてコミュニケーションや人と人との向き合い方まで省力化してしまう人が多いです。
それって、どこまでいっても自分都合でしかないですよね。
逆に好例をお伝えすると、Twitterで「図解ツイート」という手法があります。わざわざGoogleスライドやCanvaなどで精緻なチャートを作って発信している人を見ると、その分かりやすさ、かけた手間暇に思いを馳せて惚れ惚れとしてしまうものです。
多くの人がやらない面倒なことに真面目に取り組むから、人に凄みを伝えられる面があると思います。投稿文1つひとつに手間暇をかけるのも大切です。
まとめ
7つのエンゲージメント獲得マインドをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
なんだ、そんなことか? と思われたかもしれません。けれど現実世界では当たり前におこなっているこれらのことが、なぜかSNSの世界では当たり前じゃない!
SNSだからといって、侮ってはいけない。むしろSNSの方がよほど信用構築が難しいです。
顔の見えない世界だからこそ、丁寧に丁寧に信用を積み上げていくことが大事です。そもそも目的はビジネスであり、ビジネスの基本はお客様と信用構築することですよね。
なお、僕はこれまで飲食店の方からECサイトオーナー、スポーツトレーナーまで、多種多様な業種の方々のSNS運用診断を行ってきました。
下記の無料相談のなかではSNSのお悩みもお聞きしているので、「SNSをどう使えばいいか分からない」ということであればお気軽にお申し込みくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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