今回は、これから起業される方に向けてのお役立ち情報をお伝えしていきます。
新生活シーズンということで、筆記用具を新調される方は多いのではないでしょうか?
特にメモ帳やノートといったアウトプットツールを刷新すると、気持ちも新たに起業への意思が高まります。
起業にあたってはスキルアップや認知活動、人脈作りも必要ですが、まずは自分の「原点」となることを掘り起こしていくことが大切です。
起業は正直…ツラいことの連続です。思うようにいかないことばかりです。
そのようなとき、なぜ、どういう目的で起業したのか? が形に残っていると、いつでも原点に立ち返ることができるから。
僕が起業前にメンターから教わったことをシェアしていくので、ぜひ参考にしてくださいね。
やりたくないことを書き出す
「夢ややりたいことを100個書き出そう」などと、起業関係の本やネット記事にはよく書かれています。
僕は起業前、それとは反対に「やりたくないこと」をメモに書き出していきました。
経営コンサルタント・神田昌典さんの名著『非常識な成功法則』にも書かれていたのですが、やりたくないことを書き出す意味は、「やりたいことのなかにはやりたくないことが含まれている場合があるから」ということです。
やりたくないことを書き出し、その内容を“反転”させることで、本当に自分のやりたいことが見えてきます。
たとえば僕は、
- 人を騙したり貶めたりするような人間と付き合ってビジネスをするのは絶対に嫌
- 他人に関心がない人間と仕事をしたくない
- 尊敬し合えない人間関係のもとで働きたくない
というようなことを書き出していきました。僕の場合は、「人間関係」に起因することが多いようです(苦笑)
なかなか「頭に汗をかく」ような作業になると思います。メンターからは「100個では足りない。1000個出してください」といわれたのですが、期日の10日後までに300個しか絞り出せませんでした。
それでも、先述のように自分がどんなことを嫌っているのか? やりたくないのか? ということを整理することができました。
今、この記事を書きながら、約9ヶ月前の自分を振り返って今の進捗を考えてみたところ…確かに自分の周りにはワクワクするような人間関係が出来上がってきていることが実感できています。
やりたいこともやりたくないことも、年齢やその時々の状況によって変わっていくものですし、きっと一生続けていくべきことなのだと思います。
「やりたくないことを書き出す」ことについては下記の記事に詳しく書いているので、併せてチェックしてみてください。
過去最高の経験と過去最低の経験を書き出す
自分が大切にしたい起業の理念や想いを見つけるのに活用したのが、過去最高の経験と過去最低の経験を書き出すというフレームワークです。
これまで生きてきたなかで、自分はどんなことに喜びを感じてきたのか? 特にどんなことが鮮明に記憶に残っているのか? また反対に、教訓にすべき悪い体験はなんだったのか?
これらをメモに書き出してみてください。
普段は気にも留めていないのに、書き出そうとすると記憶が呼び起こされて出てくるものですし…過去最低の経験と向き合うことで、たとえば「あの時の自分と同じような経験・過ちを他の人にはして欲しくない」というような想いが生まれてくるんですよね。
少し自分語りをさせていただくと、僕の場合は「過去最高」の方から起業理念、原点が生まれました。
僕は長く地元の香川県を離れていて、13年振りに地元へUターンしてきました。Uターン当日に目にした瀬戸内海の美しい景色がずっと脳裏に焼き付いていて、
この変わらない美しさのように「変わらない価値」を残す仕事がしたい
と、自分の起業理念にすることにしました。
理念が生まれると、それまで自分がやってきたことが全部結びついてきて。今、プロモーションやブランディングという仕事をさせていただいていますが、まさに「変わらない価値」を残すサポートをすることに繋がっています。
このフレームワークについても参照記事があるので、併せてお読みください。
なおマインドマップで樹形図を作るように書き出していくと、考えがどんどん広がっていき、整理しやすかったです。
毎日10個の目標を書き出す
実はこれ、忙しさにかまけて継続できておらず、自戒を込めてなのですが(汗)。
その日の終わりに、自分が掲げている10個の目標をメモに書き出すというものです。夢ややりたいことを実現するための目標を、10個に分解して書き出すようなイメージです。
たとえば
- いついつまでにいくらの案件をいくつ受注する
- 毎日ブログを1記事書く、月に30記事書く
- ◯月までに◯人の人と知り合い、人脈を作る
といったこと感じ。
初めはとても難しいのですが、だんだん15分かかっていたものが10分になり、5分になり…と、目標が明確になるに従ってスラスラ書き出せるようになります。目標が完全に脳にインプットされた状態、といってもいいかもしれません。
起業前に3ヶ月ほど続けたのですが、期日までに7割ほどは達成できましたし、今振り返ってみると、時間差こそあれ叶っていることばかりです。
これも前述の『非常識な成功法則』に書かれていた、有名な成功法則の1つ。著者の神田氏が起業当初に書き出し続けた目標を数年後に振り返り、「イスから転げ落ちる」ほど、すべて達成できていたことに驚いたというエピソードも。
まあ考えてみれば当たり前なことなのですが、ハッキリした目標に向かって行動を続けているのだから、いつかは叶うわけです。
具体的な数字を決めれば、なおさら顕在意識にも潜在意識にも目標が働きかけて、行動を促進してくれます。
僕自身は、次のステージの目標を書き出すようにしていきたいと思っています。
まとめ
メモ1つで夢が叶えば苦労しない。だとか、書き出すことで潜在意識が刺激されるといったことを斜めに見ている人が多いのは事実です。
また起業前のあなた自身、先に起業して派手にやっているライバルを見て、早くスキルアップしなければ、稼がなければ、と焦る気持ちもあると思います。
しかしいろいろな先達者に聞くことですが、起業して一番大切なことはただ継続することです。
継続しようと思った時、自分が一生をかけて力を注ぎ込めるもの。やりたいこと。想いといったものが定まっていないと、冒頭でも書きましたがツラいことの連続に負けてしまいます。
僕自身は起業前にメモワークに取り組んでよかったと思っていますし、効果も実感できています。
まだまだ道半ばですが、やりたいことを実現させるために、今後もメモの力を活用していきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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