ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
SNSは便利だけど、猫も杓子も「SNS集客が命!」みたいな話をよく聞きます。事業者の方から集客の相談をいただく機会もあるのですが、割とよくあるのが「SNSはどれを使えばいい?」という話なんですね。
今回のお話は、田舎の集客に特化したものです。
僕自身、地方都市をベースに活動しています。後述しますが田舎ってチラシなどアナログの集客手段も十分“効き”ますし、どれだけのやり方を知っていて実践できているか? が勝負の分かれ目になると思います。
キモになるのが、ネットとリアルの融合! ということで、本記事が、田舎・地方で活動していて集客に悩んでいる方のお役に立てばうれしいです。
アナログの集客方法も捨てたもんじゃない
まずSNS集客がトレンドで、チラシやDMなどリアルの手段は時代遅れ…という間違った解釈をしている方もいますが、それは間違いです。
またSNSの「無料で使える」という良さだけに惹かれて、それに頼り切っている例も聞きます。むしろ、なんでも無料無料という言葉だけに惑わされていると、お金をかけて広告する・集客するという意識が薄らいでいくのではないか? と個人的に危惧しています。
無料には無料のメリット・デメリットがあります。有料もまたしかり。
SNSなど無料の集客手段
- メリット:(いうまでもなく)無料であり、継続的な関係構築ができる
- デメリット:長期戦。お客様との関係性を育てるのに時間がかかること
チラシなど有料の集客手段
- メリット:地域の人にダイレクトにアプローチできる
- デメリット:お金がかかること
簡単にお伝えすると、このような感じです。SNSを始めても、最初は誰からも知られていません。当然分かると思いますが、ビジネスで一番大事なのはお客様との信頼構築ですよね?
SNS運用の初期は、信用がゼロなんです。単にフォロワーを増やせばお客様が来てくれるというわけではなく、信頼を育んでいかなければいけない。
一方、あなたが実業をされていれば会社なりお店が実際にあるわけですから、実態そのものが1つの信用です。まして、ネットにはできない、狙ったエリアにアプローチできるという計り知れないメリットがあります。
SNSの利点は、フォロワー関係で繋がることができれば、継続的に関係維持ができることです。ですから、入口はアナログな手段を用いてピンポイントで攻め、SNSに誘導していく。
そのような2ステップの集客を構築すると、SNSだけで多大な時間を費やすよりも、よほど効率良く集客をすることができます。
認知と集客は違うから…
ここまでのお話を別の角度から見ていきます。認知と集客の違いです。
お客様の立場になってみてください。まったく知りもしない。ないし信用がまったくないお店から、モノを買うでしょうか?
きっと、買わないですよね。
集客とは「感情的に買う準備ができている状態」で行うものです。感情的に買う準備ができているとは、ある程度知っているし信用もしている状態、ということ。
だからまず、知らしめる活動が必要なんです。認知活動ですね。
おおむね、ネットもリアルも集客が上手くいかない原因は、認知や信用構築をちゃんとやっていないことにあります。
自分の事業なり会社なりお店が「こういうものですよ」という実態を、具体的に知らしめること。SNSは不特定多数に向けて発信するものですから(狙ったターゲットを特定しづらい)、認知に時間がかかるんです。
けれどアナログの手段であれば、狙ったエリア・層にある程度ピンポイントでアプローチすることができる。話題を提供して、地方マスコミを巻き込むのもありだと思います。地方はなんだかんだ、メディアの力が強いですから。
認知をしてから集客をする。抽象的な話ですが、ぜひその辺りを意識して売上アップに取り組んでみてください。認知ができたあとの集客って、驚くほどスムーズなものですよ(笑)。
集客手段をリスク分散する
何か1つの手段に依存して、集客活動をしていないでしょうか? もちろん、Instagramや、Facebookなどである程度集客が軌道に乗っているのは非常にいいことです。
しかし世の中の移り変わりは激しく、雨後の筍のごとくいろんな手段が登場してきています。Webツールの規約が変わって以前のように集客ができなくなったという話も聞きます。
以前直に聞いた話だと…風俗店をされている方だったのですが、Google広告が規制で出稿できなくなり、集客どころか求人まで壊滅的な状況になってしまったということです。
集客の基本は、人のいるところにアプローチすることです。ポスティングや折り込みもそう。お店であれば、何もない郊外でポツンと営業をするより、ショッピングモールの中やその周辺の方が有利なのは目に見えていますよね?
(もちろんコストの問題もありますが)
だけれども、Webツールの規約や新しいトレンドの登場、コロナに見られるような人の動きの変化で、状況は一気に変わってしまうものです。自社より規模の大きい競合が、いつ現れるかも分かりません。
何が一番良い、という話ではなく、複数の集客手段を持ち、トライして、リスク分散をしておくことが大切です。
集客のやり方は無限にあることを知る
有料とか無料とか、ネットだけとかリアルだけとかにこだわらなければ、集客のやり方はそれこそ無限にあります。
以下の記事では多種多様な集客手段についてご紹介しているので、ぜひ目を通してみてください。おおむね、僕も自分で実践してきたことです。
「この時代にFAX DM〜?」なんて怪訝な目をされたこともありますが、ちゃんと使えましたよ。僕はセミナー集客に成功して、従業員200人規模の会社にキャッチコピーのつくり方を教えました。
食わず嫌いって、それだけでチャンスロスをしています。SNS集客だけは上手くいって、ほかは上手くいかない、なんてこともありません。だいたいすべてのことが、最初は上手くいかないものです(苦笑)。
だから「知る」ことと「実践する」ことが大事なんですね。僕もFAX DMが上手くいくなんて、最初は思っていませんでしたから。でも実践して精度を上げていくことによって、ちゃんと使えることが分かりました。
少々お説教っぽいですが、集客は効率だけを求めてはダメです。集客に一番必要なのは、効率の良いツールではなく粘り強さだと思います。
楽に集客ができているように見える人も、それを見せないだけで何度もトライ&エラーを重ねてきていますから! 「知る」と「実践する」を、泥臭く追いかけてみませんか?
僕でよければ無料相談に乗りますので、下記の窓口からお気軽にお問い合わせくださいね。
まとめ
最後に1つ、大事なことを。それは、集客を「点」で考えないということです。
認知から集客の流れがある、とお伝えしましたが、もう1つ付け加えると「認知→集客→販売」がビジネスモデルです。
本来の目的は、自分が「勝てる」販売導線をつくること。しかもそれを、いくつも、です。
- Twitter→LINE→販売
- Instagram→ホームページ→メルマガ→販売
- リアルで営業→Facebook→コミュニティ形成→販売
- Twitter→オフ会→面談→販売
- チラシ→来店→LINE→来店…
このように、販売導線もまた無限です。そしてこれも、やってみなければどれが高い勝率を叩き出せるか分からないものです。
ですから繰り返しですが、「知る」こと。そして「実践する」こと。
田舎ほどまだまだアナログが通用するとお伝えしましたが、いろんな手段を活用できるということなので良いことでもあるんですよ。自分に、枷や思い込みをかけなければ!
ぜひネットとリアルの手段をバランスよく組み合わせて、集客の質を高めてくださいね。
今回のまとめ
- ネットとリアルの集客手段、双方のメリットとデメリットを理解する
- 認知と集客の違いを知り、ツールを組み合わせて2ステップ化する
- 集客手段が無限にあることを知り、リスク分散する。実践する
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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