多々あるのですが、人にちゃんと感謝をしない人間っていますよね。
「仕事を提供している側なのだから」だとか、「やって当たり前」だとか…腹の内でどう考えているのか分かりませんが、お礼をいうべきタイミングでいわない人。
反対に、俗にいう「なぜか好かれる人」はだいたいが感謝上手だと思います。好かれる人ほど小さなことにもお礼をいい、他人からも評判が良く、仕事も私生活も善のエネルギーにあふれている。
仕事が人との関わり合いから生まれ、大きくなっていく以上、感謝は欠かせない行いです。
忙しくて周りが見えないときほど忘れがちですが、改めて感謝の大切さと、ちゃんと感謝をしている人が得ているメリットを、経験からお伝えさせていただきます。
感謝できる人は応援される
自分の口から「自分は感謝されている」というほどイタいものはないですが、本当に感謝を集めている人は他人からの評判がすこぶるいいですよね。
感謝されている様子を耳にするだけでも、その人間の人となりが分かるものです。
(見失っている人もいますが)仕事は決して一人では成り立ちません。まして、顧客が多様な価値観を持っているいま、たとえ会社を運営していても、自社のリソースだけで仕事が完結するということはないのではないでしょうか。
だからこそ、さまざまなスペシャリストと手を組んでビジネスを大きくしていく必要があるわけで、その中取り持ちになるのが感謝だと思うんですよね。
ごく当たり前のこと。
感謝されたら、またサポートしよう。次も一緒に楽しくビジネスをしたいな、と思えるものです。
仕事は人脈だなんだといわれますが、お互いの関係性に感謝がないと続きませんし、仕事に発展することもないです。日頃から感謝をしない人のビジネスは、絶対に大きくならない。
いかに人に応援され、自分自身も人を応援する人間になれるか? だと思います。感謝は応援を集める力といってもいいかもしれません。
感謝できない→表裏があることを見透かされる
あれほど時間を使って尽くしたのに、最後にひと言のお礼もいわれない。僕も経験があるのですが、正直、相手の人間性を疑いました。
もちろん仕事という関係においては、自分の仕事が相手の求めるクオリティに達していなかったということもあります。意思疎通を図りきれていなかったということも。
そのような場合は、自分自身も反省しなければいけません。
ただ…こっちではお礼をいわない。素っ気ない態度なのに、あっちでは良い顔をしているような人を相手にしている場合、どう感じますか?
馬鹿馬鹿しくなりますよね。良い顔をする人ほど、他人と仲良くしているアピールをしていることも多い。
噂が加速度的に広まる世の中ですし、裏表がある人はどこかで必ず見透かされます。
応援を集める力を自ら手放しているわけなので、ビジネスが大きく発展しない。本人が現状のスケールに満足しているのならいいですが、いつまでも現状維持できるなどということもあり得ない以上、ジリ貧になっていくのは明らかです。
感謝をしないことで、失ってしまっている機会はないか?
誰にでも平身低頭でお礼をいおうとわけではないですが、お礼をいわないことで損をしていることはないか、考えてみることをお勧めします。
贔屓にされる人がやっていることは?
人にちゃんと感謝をする人は、応援される力を集めて、自分の力に変えています。感謝上手な人は、とにかく贔屓にされている印象です。嫌味なく。
僕自身が完璧にできているかは別として(苦笑)、贔屓上手な人やっていることを挙げてみると…
- お世話になった人に、細かく進捗や状況の報告をしている
- 本人がいない場で相手を褒める。感謝を伝えている
- 進んで相手の「実績」になる(お客様の声を書く、など)
- 反対に相手が助けを求めている場面では、すぐ力になる
相手が圧倒的な格上の場合、自分など取るに足らない一人に過ぎない。自分なんかがこんなことをしてもおこがましい…などと思うこともあるでしょう。
実際、僕も以前はそのように考えてしまうことがあるのですが、お世話になっている方から「感謝されたら嬉しいに決まっている」と聞いて、考えを改めました。
感謝することにまごついていたら、それは「感謝をしない人」と同じ。どこまでも自分のことしか考えていない。そんな自分に、応援される力など集まりはしない、と。
冒頭にも書きましたが、自分が忙しいときほど、「後でいいや」「いつもいっているから、今回は感謝をいわなくてもいいだろう」「自分が感謝をしていることは口にしなくても伝わっているだろう」などと、自分本位で考えがちです。
これを繰り返すと、たとえ本心では感謝していても、どんどん相手にとって自分が「その他一人」になっていきます。機会を損なっているということですから、なんとももったいないことですよね。
贔屓にされる人は自分の状況がどうであれ、上に挙げたようなことを真っ先にしています。顧客に「良い顔しい」で感謝するだけでなく、自分を取り巻く輪を大きくしていけるよう、忘れないでいたいことですね。
まとめ
実力はそれほど変わらない。それどころか実力は平凡だったとしても、ちゃんと感謝できる人ほどビジネスを結果に変えている印象です。
感謝を力に変えている人を、僕も何人も見てきました。自分がどれほど忙しくなっても、人への感謝を忘れず、ちゃんとお礼を口にして伝えられる人。
人は一人では何もできない生き物です。
もうお金なんて稼がなくていいというほど稼げている人なら感謝しなくてもいいかもしれませんが、もっともっとビジネスを大きくしたい。夢・目標を達成したいというのなら、たとえ自分の目的を叶えるためであっても、他人に感謝できる自分であるべきだと思います。
僕自身も突かれるとイタいところではあるのですが、自戒を込めていわせていただきます。
他人に感謝できる自分であれ。
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