【起業1年目のリアル】お金集めより仲間集めをしてよかったこと

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

もう間もなく、起業してちょうど1年を迎えます。この間、特に注力してきたのは何か? と聞かれるとお金集めではなく仲間集めでした。(もちろん、暮らしていけるだけの売上は必要ですが)

僕がビジネスで成功しているとは口が裂けてもいえませんが、僕と起業時期も商圏も近い人が結果的に苦戦しているのを見て、やはり仲間集めを優先してよかったと思っています。2年目を加速させていくための弾みもつきました。

今回、なぜ仲間集めに熱心になるべきなのかをお伝えさせていただくので、これから起業する人や起業1年目を迎えている人にとって、ヒントになればうれしいです。

目次

一発逆転の秘策なんてない

起業して上手くいっていない人ほど、人脈を増やす・情報発信するなどの地道な行動を怠り、代わりに一発逆転の秘策ばかり求めているように僕には見えました。

また、コワーキングスペースに通い詰め、ノートパソコンを開いて黙々と作業をしていても(何をやっているんでしょうね)、誰かが「トン」と肩を叩いて仕事をくれるなんてこともありません。

実態は分かりませんが実感として、コワーキングスペースで作業をしている人の多くがまともに食えていないんじゃないかなと思っています。

多くの人がただチャンスがやってくるのを正座して待っているように見えたけれど、そんなことをしても仕事が自動で振ってくることはないですから。

起業って、ビジネスって、つまるところ信用です。人と人に信用がなければ仕事をお願いされることも、協業・提携を持ちかけられることもない。そして信用は1日にしてならずです。

人脈を増やすことが大事と書きましたが、たとえばただただ異業種交流会通いを続けて信用や仕事につながるか? といえばそんなこともないです。むしろ自分が営業を受けるだけになるかもしれません。

自分から先に、付き合いたい人にメリットを与えない限りは。

でも、僕が見てきた限りでも起業家やフリーランスで上記のような行動を取っている人は本当に多くいます。一見したらビジネスが上手くいっているように見えるけれど、話を聞いてみたら決してそうではなかったです。

一発逆転の秘策なんてなく、目立たなくても、日々小さなことからコツコツ取り組んでいる人の方が結果を出していました。そしてそのような人ほど、人から信用されて来たるべきチャンスを確実につかんでいて。

あまり、キラキラと見える周りの人間ばかり気にしないでいいです。実態なんて分かりませんから。

起業1年目、苦しいかもしれませんが最初から上手くいくことなんてないと思って、地道に行動できるかどうかがキモです。

ひとりでできることは限られている

さて、僕が起業したときは、まったくもって笑えるくらい、できることが限られていました。

Webの仕事をしたいと思っていたけれど、僕ができるのは構成を作ることと書くことだけ。肝心のサイトを構築できる人は周りにはいませんでした。

でも、どんなジャンルの人であれ、起業時はそんな状況なんじゃないかな、と思います。そこから自分の事業を大きくしていこうと思ったら、物理的に仲間や協力者を増やさざるを得ないんです。

なにより、起業の看板を立てかけたばかりの人間には信用がない。先ほど書いたように誰かが「ポン」と肩を叩いてくれるチャンスなんてまずないし、広告を出したとしても上手くいかないはずです。

起業してすぐ折込チラシを出したけれどまったく反応がなかった、という話を何人かの方から聞いたことがありますが、反応がなくて当たり前なんです…。素性がまったく分からない人のところに、そもそも足を運びませんよね。

だから、仲間がすでに持っている信用を「借りる」んです。お金を稼ぐことと仲間を集めることは別の行動のように見えますが、実は隣り合わせだと僕は思っています。

ひとりでは何もできないからこそ、まず誰かの助けになる。その過程で仲間と信頼関係を築くことができれば、自分が持っていない信用を借りることができます。

借り物でも、仲間がいて信用があれば、そこから仕事を生み出すことができますから。

ここで、できないことがあるからと延々とノウハウを身につけても、いや、すればするほど先に待つ結果が遠のいてしまいます。

仕事をする目的は売上と利益を上げること。もちろん、起業はすぐに売上と利益が見えるほど甘い世界でもありませんが、道を誤るとずっと結果が得られないままになってしまいますから注意してください。

誰もが困っているからこそ仲間作りのチャンスはある!

仲間作りが大事、というとどうやって仲間を作ればいいか分からないという声も聞きます。(ゆえに、ノウハウコレクターに走ってしまったりする人が多いのですが)

そりゃ、「仲間になってください!」といって、すぐに仲間になってもらえるほど簡単ではないです。もしすぐに仲間になってくれたら、たいてい裏があると思ってください。

フォーカスすべきは「困りごと」「悩み」です。ビジネスをシンプルに言い表すと「悩みの解決」。困っていることが解消されるから、人はお金や対価を払います。

お金を払うのがお客様で、お金の代わりに力になってくれるのが仲間。シンプルに表現すると、こう。お金はある程度の信用がないと得るのが難しいけれど、仲間を得るのはグッとハードルが下がります。無名でも、経験が浅くても。

あなたの仲間にしたい人が困っていることはなんでしょう? それに頭を巡らせてください。

僕のケースでいうと、僕が欲しかったのは僕の代わりに仕事を取ってきてくれる人と(笑)、Webを構築できる人でした。

当時の僕が提供できるのは「書くこと」だったわけですが、少なくともWeb構築者は文章を書ける人を求めていました。いくらWebサイトの“ガワ”は作れても、ソフトの部分=メッセージを書くことはできないから。

そのようにアンテナを張って行動していると、不思議と僕が求めていて、なおかつ僕のサービスを求めてくれる人と巡り会うもので。こうした話は、先輩起業家の方々からもお聞きします。

もちろん、起業塾に通ったり、事業主が集まる場所に足を運んだりと、行動することが前提でしたけどね。情報発信も、暇だったから今以上にやっていました(苦笑)。

起業したものの、売上が上がらない。機会が得られない。そう考えるだけで家に閉じこもっているくらいなら、ガムシャラに行動してみるのも大事です!

何よりの資産は人

起業して1年で本当に多くの人と知り合うことができたし、クライアントになっていただいた方も、仲間になっていただいた方も数えきれないほどいます。

提携させていただいている会社からは、これまで経験のない仕事にもチャレンジさせていただきました。僕は現在、35歳ですが、この歳になってまだまだ自分の新しい武器を増やせることに日々ワクワクしています。

一方では、先ほども書きましたがチャンスがやってくるのを座して待ち続けたり、「自分にはまだ早い」などと言い訳をしてノウハウ収集ばかりしている人も見てきました。

そのような人は、半年経っても1年経っても姿勢が変わっていません。

僕は仲間作りという投資を続けてきて、ようやく今になってお金として返ってきたり、別の形として花開いたりしています。けれど待ちのスタンスの人は、稼ぎにつながることなく、預金残高がすり減っていくだけの生活なんじゃないかと思います。

仮にここから追い上げようと思っても、信用は自分の努力だけで積み重なるものでもありません。真剣に人への投資をしても、数ヶ月〜1年はかかるでしょう。

どちらが良いか、ここまでお読みのあなたには分かりますよね?

自分の資産になるのはノウハウではなく人です。人あってのノウハウであって、その逆はないのです。

まとめ

これだけネットが発達し、SNSが日常的なツールになったおかげで、人と人とがつながりやすい世の中になりました。ひと昔前なら、こうはいかなかった。感謝すべき時代に、僕たちは立っていると思います。

同時に、人もモノもあふれていて、今から起業する人が市場に入っていくのは難しくなってもいます。モノが不足していれば「ください」で得られた仕事が、「もう間に合っているから」と突っ返されてしまいます。

こうした世の中で起業家が生き残っていくためには、ここまでしつこく書いてきたように地道な信用獲得が第一です。さらに、自分の価値だけでなく他人の価値をかけ合わせて、新しい価値を作っていかないといけない。

どだい、よほどのビジネスの天才でもなければ独力突破は難しいんです。なにも恥ずかしいことはなく。

ないもの。できないこと。それらは仲間作りによって補うのが当たり前でさえあるといえます。

どんな仲間や協力者がいれば、あなたのビジネスは駆動するでしょうか? ぜひ考えてみてください。そして、アンテナを張っておくことです。

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