元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
あれこれ流行りに飛びつくのはまた違いますが、物事をまず使ってみる・利用してみる・体験してみるというのは、自分が思っている以上に価値のあることかもしれません。
僕も自分が利用してみたことが他人の悩み解決になり、とても感謝された経験がありますし(別に専門分野でなくても)、一歩先を知っているだけで、価値提供になるんですね。そうやって蓄積した経験値を、ビジネスに生かすこともできます。
蓄積を自分のなかに残しておいたり、積極的にアウトプットをしたりすることで、思わぬチャンスが生まれるかもしれない。今回はそんなことを書いていきますので、参考になればうれしいです。
人はクチコミやレビューを見てものを買う
高度経済成長期のように、まだテレビを持っていない、まだ洗濯機を持っていないという人がごまんといるなかでは、生活に必要なものは、出せば売れたと思います。しかしいまは生活に必要なものは事足りていて、「自分の趣味嗜好を満足させてくれるものかどうか?」というのが購買の基準になっています。
こうした世の中で人が商品の機能性以上に重視しているのが、クチコミやレビューです。あなたもAmazonでものを買うときにレビューを見ると思いますし、飲食店に行くときはレビューサイトを参照されるのではないでしょうか。
あくまで「たった1人の私を満足させてくれるものなのか?」ですから、先に使った・利用した・体験した人の意見が、何よりも価値を持つわけです。
実際、Amazonや楽天の商品を使い、ブログやSNSに感想を書いてアフィリエイト(仲介ビジネス)で収入を得ている人もいるくらいです。感想を書いてお金になるくらいですから、それほど先ゆく人の意見というのは購買の大きなウェイトを占めていますね。
使ってみた感想を伝えるだけで人の役に立つ
先に書いたように、クチコミ・レビュー・感想といったものが、ものを買ったり利用したりする大きな基準になる世の中です。逆にいうと、あなたの経験が、そのまま誰かの役に立ったり、悩みを解決するということ。たとえその分野に、専門性がなかったとしても。
ちょっと僕の経験談をお話します。
僕は2021年の頭から、地元の香川をフィールドに年内開業をするべく、いろいろと情報を集めていました。販路や露出方法がネックだったのですが、ネットを調べるだけでは何が“今の自分のステージに合った情報なのか”がしっくりこない。(情報そのものはあるのですが、そのときの自分にぴったりな情報が得られなかったということです)
地元の相談機関や銀行やなんだ…と調べ回ったり、そうしたなかで知り合った人たちに話を聞いたりしていくなかで、起業や開業に関する情報が集まっていったという感じです。個人事業主は、どうやって開業してんだ? って何度も疑問に思ったほど。
その後、開業したあとに知り合った起業志望の方が、まさに過去の自分と同じ悩みを抱いていました。お店を開くことが目標だけれど、はじめの一歩の踏み出し方が分からない、と。
それで、僕自身が調べ回った情報だったり、使ってみて役に立った相談機関のことを伝えたりしたら、とても喜んでいただけて。「そういう情報が欲しかったのに、どこをどう探せばいいか分からなかったんです」と、その方はおっしゃっていました。
その言葉を聞いたときの嬉しさたるや、気恥ずかしいながらも、「使ってみるだけで人に価値提供ができるんだ」と納得がいった次第です。
おそらくあなたも、今までにいくつも似た経験をしていると思います。「あの本はこういう内容が良かったけど、ちょっと読みにかった」とか「あのメーカーの服は自分には派手すぎるけど、◯◯さんには似合うかもしれない」とか。
いつ誰に、あなただけが持っている情報が役立つか分からないものです。蓄積しておきたいものですし、自分から積極的に発信するのもいいと思います。先ほど触れたアフィリエイトというものも、根本にあるのはそうやって成り立っているビジネスモデルです。
思わぬ機会創出が生まれ、集客や売上につながるかもしれませんから、どんどん発信しましょう。
いいじゃないですか。直接仕事には関係ないことでも、雑談で話してお客さんが喜んでくれたら。信用が貯金されるきっかけにもなりますよね。
使ってみてビジネスに転用する・ヒントにする
ま、そうはいってもこのブログもビジネスのブログなので(笑)、ビジネスっぽいことも書いていきますね。
単純な話で、使ってみた経験を自分のビジネスに転用しよう・ヒントにしよう、ということです。料理人の方なんかは、自分のお店以外の場所に食べて行って、技を盗むなんていいますよね。まさに、あんな感じ。
「人の振り見て我が振り直せ」な面もあって、他人の店のサービスがイマイチだったら、自分の店ではどうか? と見つめ直すきっかけにもなります。
僕は情報発信が仕事なので、本で読んだこと・人から聞いたこと・人が発信していることを自分の言葉に変えて使ったりしますし、それまで自分が使っていた言葉より人が使っている言葉の方が分かりやすければ、敬意を持ってお借りしたりします。
あと、本記事執筆時点でまさに昨日なのですが、Facebookでこんなグループを作ってみました。
まさに、開業に際して自分が困った経験や、そんな僕の経験を求めている人がいたということは、潜在的なニーズがもっとあるんじゃないか? と考えて立ち上げたオンラインコミュニティです。
起業・開業関係はスキルアップ系のコミュニティこそあっても、「どうやって開業すればいいのか?」「開業したあとにどうやって販路を広げていけばいいのか?」「税金のことは誰に相談すればいいのか?」といった『0を突破する』ための情報が不足しているんです。
特に、僕の住んでいる香川のような地方では。
「たった1人の私を満足させてくれる」情報は、あなたしか持っていないことかもしれません。使ったこと・利用したこと・体験したこと。あなただけの経験が何よりも価値を持つ時代ですし、積極的に転用しようとするスタンスが大事だと思いますね。
まとめ
ここまでお伝えしたことをまとめると、
- 「たった1人の私を満足させてくれるものなのか?」がものを買う基準になっているいま、個人の経験こそが何よりも価値を持っている
- 個人の経験が、そのまま誰かの役に立ったり、悩みを解決したりする種になる。そこから機会創出が生まれることも
- 経験したことをビジネスに転用したりヒントにしたりして、事業の成長や新しい仕事に生かすことが大切
要は、経験1つとっても大きな価値を持つものだから、自分の内だけにとどめず、活用しましょうね。人のために役立てましょうね。というお話です。僕も、小さなことでもどんどん自分のビジネスに生かしていきたいと思いますし、何か気づきを得るヒントになればうれしいです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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