いま、やりたいことはできているのか?

元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。

あなた個人の目標、あるいはお店・企業としての目標、当初やりたいと思っていたことからブレずに、前に進んでいるでしょうか?

「いま、やりたいことはできているのか?」。この言葉を毎日読み上げるようにしています。

僕の目標は、コピーライターとしてもっともっと完成して、「関わる人の大切にしているモノ・コトを形にするサポートをすること」です。それが、自分にしかできない地域活性化につながると考えているから。

やりたいことがあるからこそ、やらなくていいことに手もお金も出さないで済むし、目標に向かって一直線に進むことができます。やりたいことを叶えるためにやりたくないことをしなくちゃいけない場面もありますが、軸が定まっていれば乗り切れますし。

僕もまだまだやりたいことの途上ですが、「いま」を見失わないために、やりたいことの大切さを書き綴っていきます。1つでも参考にしていただけることがあるとうれしいです。

目次

やりたいことがよく分からない会社にいた結果…

起業前まで、ある中小の商社に勤めていました。

嘘みたいな本当の話なんですが、入社して1年半ほどだったかなあ。当時いた役員が架空伝票を作って仕入原価をごまかしていたことが分かり(10年近くも。なんで気づかなかったんだという話ですが)、会社の経営が傾きました。

その後、外資系企業に吸収されて経営は回復したんですが、表向きは「いままでとやることは変わらない」なんて発信しながら、それまでの企業理念とは180度異なることを強いるわけですよ。親会社の方が。しかも、暗に強いるものの、口でははっきりと言わない。

それまでの企業理念こそが会社の強み・アイデンティティであり、それに賛同して働いている社員ばかりだったのに、上層部の方でこそこそ、社員が望まない動きをしているわけです。

当然、居心地の悪い状態なので、毎月毎月人が辞めていきます。尊敬していた上司やエース社員と呼ばれる人たちも、どんどん。僕も、一緒に頑張ってきた仲間が何人も抜けたときはさすがに堪えて…それで辞めました。

企業の理念=目指すことと、そこで働く人のやりたいことにブレがないから、会社は成り立つんだと実感しました。

“それ”じゃない、でも、方針が180度変わったことを明文化すれば、社員が離反する。そんな「やりたいことがよく分からない」状態が続いたら、結局人は賛同できなくなり、いなくなる。いっそ方針が変わったことを高々と掲げて、それでも残る人と会社をやっていけばいいのに…と思っていました。

ちょっと特殊なケースかもしれませんが…曖昧な状態を曖昧なまま続けることが、何よりも求心力ダウンにつながるのは、個人においても企業においてもいえることではないでしょうか。

自分も「なんのためにやっているんだろう?」と毎日思っていたし、周りの社員の顔にも、明らかにとまどいが現れていました。

やりたいことは過去の1シーンにありました

やりたいことしかやらないというわけではありませんが、やりたいことをしっかりと洗い出しておくのは大事ですね。

僕・大鹿は2020年の暮れに生まれ故郷の香川県高松市にUターンしてきました。それまでは12年東京にいましたが、コロナ禍だったこともあり、もう都会でいる意味をそれほど感じなくなって。

JR高松駅に着いた日、一目散に見に行った瀬戸内海の風景は、たぶん一生忘れません。あまりに青々とした綺麗な海。戻ってきた本当によかったと思えた瞬間でした。

起業を目標に動いていた頃、「自分がやりたいことはなんだろう?」と改めて考えたとき、あの瀬戸内海の1シーンがまぶたに浮かびました。「ああ、そうか。この街をよくすることなんだ」って。自分にしかできないことで、地域活性化に貢献していく。

そうすると、過去と未来の、いろんな点と点が結びついていったんですね。

当時からブログはやっていたから、情報発信で地域を元気にしようとか、ブランクはあったものの編集者をしていたので、取材力を自分の強みにしようとか。発信する力をもっと身につけるために、本格的にコピーライティングを学んでいこうとか。MEO対策というのも専門スキルとしていまは持っていますが、これも街のお店の集客に役立つだろうと思い、身につけたものです。

過去のたった1シーンが、自分のやりたいことにつながるんです。瀬戸内海の記憶に残る風景も、さらに過去、子どもの頃からの原風景につながって、「地元のよさを残したい、発信したい」という想いに変わっていったんだと思います。

いってしまえば、やりたいことなんてそんなものなのかもしれません。堅苦しく考えず、自分の胸の内にしまわれているものや、過去の体験のなかにあるんだと。

やりたいことがないと軸がブレます

自身の「やりたいこと」が定まる前から起業はしたいと思っていたのですが、あっちで高い勉強料を払って学んだり、また違う人のところで同じように学んだり。良さそうに見えるものに飛びついて、巷でいうノウハウコレクター化してしまっていました。

結果的に自分の血肉になったものもありますが、「あれに何万円もかける必要はなかったな」というのもチラホラ…^^;

軸がないので、何を身につけ、どういう行動をしていくか? という指針が自分のなかに作られないんですよね。なので、僕はかなり遠回りをしていると思います。

だからこそ、「やりたいことがないと軸がブレる」というのは、強くいいたいところ。僕が無駄にしてしまったのは、お金と時間。軸が定まっていれば、身につけられていたであろう多くのこと。

それにですね。人は一生学び続けなければいけないと考えています。でも、学ぶのは地味な作業です。地味だけど、成長し続けるためにはしなければいけない。

一見、地味で地味で仕方がない日々の学びも、軸があるから続けられるんです。まあ、地味に感じるのは最初の数ヶ月で、自分の血肉となり仕事の成果に結びついてきたら、楽しさに変わっていきます。

あなたはいま、やりたいことを実現するために、軸に伴ったことができているでしょうか? 僕も…今度はやりたいことばかりが増えていますが、軸がブレないように邁進していきたいと思います(笑)。

まとめ

というわけで今回はかなり体験談ベースで語らせていただきましたが、いかがでしょうか? 先にも書いた通り、僕はやりたいことが定まるまでにかなり遠回りしているので、かえってお伝えできることがあるんじゃないかと思って、お伝えさせていただきました。

  • やりたいくないことを曖昧なまま続けることは居心地が悪く、自分に対しても他人に対しても求心力を失ってしまう
  • 過去の点でしかないような1シーンが、やりたいことにつながることがある
  • やりたいことが定まっていないと軸がブレる。お金や時間、定まっていれば得られていたであろうことを失ってしまう

今後に生かしていただけることがあると、うれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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