元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
人は一人では成長できませんし、他人の力を借りる場面も多々出てきますよね。実際、いま現在僕も何人かからビジネスを教わったり、自分にない力を借りたりしていますが、依存しないようには気をつけています。
依存とは何かというと、「他人に正解を求めること」だと思います。他人に頼るのはあくまで力を「借りる」ということであり、正解を導き出すためのサポートを求めることであって、他人が正解そのものを授けてくれるわけではありません。
なぜなら、正解なんて他人に分かりようがないから。
「頼る」と「依存する」の境界線が曖昧だからこそ、僕が自身の経験やいろんな人のやり方を見聞きしてきたなかで感じた、両者の特徴を語っていきたいと思います。
他人に上手に頼れる人
他人に上手に頼れる人は、常に力を「貸して欲しい」というスタンスです。借りたからには自分の成長に役立てて、違う場面で必ず恩返ししようとしています。必ず成果に結びつけようと、借りただけ自分にプレッシャーをかけて努力もしている。
要は、力を借りた人のメンツを潰さないように行動しているということです。力を借りていることにしっかり感謝をして、公言もしています。「この人にお世話になっています」とアピールすることで、回り回って頼られた方の評判アップにもつながりますよね。
そうやると、見方によっては「持ち上げすぎだ」「打算的だ」と感じる人もいますが、頼られた方はシンプルに嬉しいと聞きますし、側から妬んでいる人は、たぶん本気で頼ったことがないのだと思います。
僕も、何人かメンターになっていただいている方がいます。手前味噌ですが、日頃の指導に感謝して特産品を送ったり、お会いできる機会があればお土産を渡したりしています。まあこういったのは表面的なことではありますが、力を借りるからには素直に言われた通りにしていますし、結果を出すことが約束だと思って取り組んでいます。
頼ったその場限りの仲ではもったいないですし、また力を借りる場面があるかもしれないから、一生お付き合いできる関係を築いていくことが大切かな、と。
僕は上手に人に頼ることで、人生を好転させることができました。まあ、まあまだまだですけど、人と人との当たり前の関係を大事にして、自分も、頼った相手も、お互いがかけがえのない機会になるよう、努めていきたいと思っています。
他人に依存してしまう人
一方で、依存する人間は、他人から力を「借りる」のではなく、「奪う」人だと感じています。もらったら、もらいっぱなし。聞いたら聞きっぱなし。力を貸してくれるのが当然だと思っている。
他人に力を借りることで人生が好転している人なら、こんな扱いはしないと思います。人として、感謝して、何かしら恩返しをしようと考えるのが普通です。ということは、やはり奪うだけじゃ好転はしないんですよね。
あとでも書きますが、奪う人はすぐに「正解」を求めようとします。自らの頭で物事を考えない人が多いので、自分自身が成長しない。正解を奪うだけ。その場限りの関係になり、また違う人から正解を奪おうとする。その繰り返しのような気がします。
人は自分の合わせ鏡といいますし、他人に依存してばかりいたら、相手もいい加減な振る舞いを返してくると思うべきです。それに気づけないようであれば、いつの間にか頼れる人が身の回りからいなくなるのではないでしょうか。
自分の頭で考え、プロセスで頼る
奪うのではなくまず自分の頭で考え、正解へ至るプロセスにおいて、他人から力を貸してもらう。僕は、それが正しい「頼る形」だと思います。結果をさっさと求めるだけでは自分の成長にはつながらないですし、重きを置きたいのはプロセスです。
「自分はこう考えているんですが、どう思いますか?」。こんな感じで、答え合わせをするイメージですね。
そもそも、冒頭で書いたように、他人が正解=結果を授けてくれるわけではありません。なぜなら、その人が抱えている課題は、どこまでいってもその人にしか分からないから。100万円が欲しくても、誰かが代わりに稼いでくれるなんて都合のいい話、ありませんよね?
一方で、結果に至るまでの精度を高めることは、プロセスを整えることで可能になります。プロセスにおいて、自分の足りない知見・スキルを持った人に頼るわけです。
日頃から正しい「頼る形」を作れていれば、相手もある程度快く力を貸してくれます。それで結果が出すことができれば相手の実績にもなりますし、あくまで自分ありきで努力する人には「どんどん力を貸そう」と思えるそうです。お世話になっている方みんなが仰っています。
自分の目標のために、あくまで自分自身が努力する! 至極当たり前のことですが、これを大前提として自分を成長させていきたいものですね。
まとめ
僕の好きな言葉に、「自分が変われば周りも変わる」というものがあります。相手は自分の合わせ鏡ですから、「これ間違っているなあ」と感じたら頼り方を間違えていると思えるし、良好な関係を築けているようなら、それでよし。
- 他人に上手に頼れる人は、力を借りたぶんだけ成果を出そうと努力するし、恩返しをしようとする人
- 依存する人は、すぐに正解を求めようとする「奪う」人。人と人との当たり前の関係も築けなくなる
- 自分の頭で考えて、プロセスにおいて力を借りるのが、頼り方の正しい形
いってしまえば当たり前のことではあるのですが、頼る方も頼られる方も一生お付き合いできる関係でい続けられるよう、謙虚であるべきだと思います。ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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