元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、地域特化Webコンサルタントの大鹿です。
いくつになっても新しい挑戦をする人を見ると、刺激をもらえますよね。
自分より若い人間なら「頑張ってるなあ」のひと言で、片付けてしまいがち。けれど、自分よりウンと年上の人が時間を作って新しいチャレンジをしている姿を見たら…
「年齢のせいにしちゃいけない。自分も挑戦を止めちゃダメだ!」
と思えます。
今はSNSで他人の動向を気軽にチェックできますし、気になる「挑戦者」を見つけたら、追ってみるのもいいと思います。挑戦を始めたときのその人のレベルなんか、どうでもいい。
毎日やることはやっているけど、なんとなくマンネリ化しているような感覚を覚えるとき、ぜひ他人のチャレンジする姿に目を向けてみてください。今回は僕・大鹿が出会った挑戦者のお話。
寿司職人をしながら、不動産を管理しながら、ライターを目指す?
その人、Yさん(48歳)とは、所属しているビジネスコミュニティで出会いました。出会ったといっても、リアルではなくコミュニティの掲示板で交流する形ですが、個人的なメッセージのやり取りもあります。
で、見出しに書いた通り、寿司職人をしながら、サイドビジネス不動産を管理しながら、48歳でライターを目指そうとしていました。お店はご自身で経営されています。
「ライターになるっていっても…いつ時間作ってるの? この人⁉︎」
飲食店をされている人ならお分かりになると思いますが、飲食店は営業時間外にも仕込みや片付け、売上管理があるので、長時間労働です。(もちろんお店を経営されている方はみんなそうだと思うので、本当に尊敬の念しかありません)
僕は自分でもライターをしているので、飲食店をやっている人が本当にライティングの仕事なんかできるんだろうか? と当初は疑問に思っていました。文章を書くのは集中力を要しますし、疲れた体でできるのか?
ところがYさん、やってのけるんですね。ネットでライターの仕事に応募して、なおかつ自分でブログを立ち上げて。しかも、書いているものを見せてもらったら、めっっちゃ上手い!!
飲食店の営業が終わったあと、夜中に作業をしているYさん。なかなかクレイジーな働き方をしているので簡単には真似できませんが(笑)、
「こ、これが、いくつになっても新しい挑戦をするということか!」
と、頭をガツンとやられました。
Yさんの姿を見ていると面白い現象が起こって、コミュニティのみんながみんな「ガツンとやられて」、ハートに火がつくわけです。「オレも、私も、頑張らなきゃ」って。
Yさんはコミュニティでは年齢が上の方なので、だいたいが年下。だからこそ「自分も挑戦を止めちゃダメだ!」と刺激を受けざるをえないし、年齢の壁なんかに臆さず、自分をさらけ出しながら謙虚に努力する姿にはリスペストします。
それまで培ってきた経験を新しい事業に転用する
と、ここまでなら「年齢を経ても努力できるって素晴らしいなあ」で終わってしまいますが、Yさんの場合はそれだけにとどまりませんでした。
ライターを目指して修行に励んでいたYさん、なんと今度は自分でライターを雇い、自分のブログを収益化する仕組みを作ってしまいました。外注の仕組みを作り上げること自体は、数週間もかかっていなかったように思います。
普通のビジネス的感覚なら、自分一人で手が回らないようになってはじめて、コストと相談しながら人を雇う(=外注)選択肢を取るでしょう。
しかしYさん、そもそもが経営者なので、経営の考え方を「よいしょ」と苦もなく別の事業に転用するんですね。そう…ライター業はYさんにとって挑戦であることには間違いないんですが、きっちり「事業」として考えられている。
確かにライターというものを始めた年齢こそ遅いかもしれませんが、それまで培ってきた経験を新しい事業に転用し、サッと「普通のやり方」をショートカットしてしまう考え方。
さらに、ライター会社ともいうべき仕組みを回しながら、空いた時間で別のブログを作ったり本業の飲食に文章の力を吹き込んだり。挙げ句の果てに、電子書籍をリリースして作家になってしまいました…!
ここまでの圧倒的な努力を見せつけられると(それも自分よりひと回り以上 上の方に)、「自分の普通はまったくもってレベルの低い普通だった」と反省せざるをえません。
基準値をぶっ壊されました。
「あの人だからできること」で終わらせないこと
前述の通り、Yさんはなかなかクレイジーな働き方をされているので、そのまんま「自分も寝ずに頑張らないと!」といって行動に移すのはなかなかできません。
それでも。「あの人だからできること」で終わらせないことが大事!
熱量はさることながら、【過去の経験を転用する】という考え方も、【事業を仕組み化して自分の時間を生み出す】ことも、【さらに生み出した時間で別の事業を作る】ことも、すべてYさんから学んだことでした。
これを、自分の雲の上の人がやっていたとしても、「ああ、すごいなあ」「この人だからできるんだろうなあ」で終わらせてしまうと思うんですよね。でも、新しい挑戦者が、どんどん新しい仕組みを作りながら圧倒的な行動をしているのを見せつけられると…
「自分も、このままじゃダメだ」
と素直に考えさせられます。
人間、30も過ぎると変なプライドでそれまでのやり方に固執してしまったり、新しい考え方を積極的に取り入れなくなってしまいます。
そんなとき、この記事で書いたYさんのような存在が、それまで僕やあなたが持っていた基準値を、いとも簡単にぶっ壊してくれます。
強力なエネルギーを持った脅威の挑戦者、あなたの周りにはいないでしょうか? いくつになっても人間関係を更新していくのも大切だと思いますし、僕はそうしていきたいです。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。
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