自分で考える時間まで他人に捧げていませんか?

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

「なんでも相談してくださいね」
「細かいことでも聞いてくださいね」

という親切な言葉を聞くと、それを曲解して自分では何も考えなくなってしまう人っています。考えなくなるから、考える力さえ失っているんじゃないか? と思えるほど。

図星かもしれない…いう人は、ぜひこのまま読み進めてみてください。

僕がビジネスで成功しているとは決していえませんが、それでも、仕事で一番大切な財産になるのは、知識でもノウハウでもなく「考える力」だと確信しています。

それに、後にも書いていきますが、考えることが仕事の一番の醍醐味であり楽しさであるはずです。

「そういえば、盲目的に誰かのいう通りに動くだけの人間になっていた」と心当たりがあるようなら、本記事を通して、考える大切さに気づいていただきたいと思います。

目次

依存は本当にヤバい…

以前あった話です。

一緒にある案件をしていたフリーランスの方が、クライアントとソリが合わないからといって、このまま付き合っていくかどうかを「メンターに相談する」といってきました。

確かに、少し癖のあるクライアントだったことは否めません。しかし、仕事をしていれば少し我慢することはある。その程度の範囲内です。メンターに相談するほどのこと?

「せっかく作業時間を空けておいたのに、なんの連絡もなかった。待たされた自分の時給を請求する」

メンターに相談しての発言でしょう。このような、なんだかよく分からない話になって僕もほとほと困りました。しかもその時給というのが、常識では考えられないくらいの額で。

じゃあその待機時間、相手に指示を仰いだのか? というと「なぜ、自分が聞かなければならないのか」ということになるんですね。

自分も、悪いじゃん…。

僕はそのメンターがなんといったのか分かりませんが、良識のある人なら、仕事をいただいている側がクライアントに対し、過度に大きく出ることなんていわないと思います。

自分の仕事の何もかもについてメンターに相談するのもどうかと思いますし、言葉を曲解しているのではないかと疑いました。

お客様に逐一、状況を確認することなんて社会人の一般常識です。普通に働いたことのある人間なら分かるはずのこと。人に依存するあまり、自分で考える力を失っていたんですね。

右も左も分からない新社会人ならいざしらず、キャリアのあるフリーランスの方の話です。ちょっと働き方としてヤバいんじゃない? と率直に思いました。なかなか経験したことがないほど非常識なエピソードだったので、ご紹介させていただきました。

考えることに勝る知力はない

ネット起業界隈でよくいわれる言葉の1つに、「人のアドバイスを素直に実行できるのが成功の秘訣」といった類のものがあります。SNSを開けば、本当によく見かけます。

僕もそれは正しいと思いますし、やってきたつもりです。ただこれ、言葉足らずなのは、

「『今まで上手くいかなかった原因を自分の頭で考えたうえで』人のアドバイスを素直に実行できる」

発している本人の、本当の意図はこんなところでしょう。繰り返しますが、アドバイスを受け入れることが大事であるのは事実です。

人はいわずもがな、考える生き物ですよね。考えることは人間だけに与えられた知力だし、失敗から学び、次に生かせるのも人間だけです。(まあ、生かせる動物もいますが笑)

でも、取り組む前から正解ばかり与えられると、考えることを放棄してしまうのもまた人間の性です。「この人のいう通りやっておけば間違いない」と、なんでも短絡的に考え、一般常識から外れるようなことも平気でしてしまいます。

せっかく人間が獲得した考える力を捨ててしまうのは、退化に他ならないわけで。考えが「浅い」「深い」といった話になるのは、単純な話、普段からどれだけ物事を考えているかどうかの差。これだけです。

知識もノウハウも情報も、土台となる考え方がないと、ただの宝の持ち腐れになります。あなたは普段から、考える力を使いこなせていますか?

比較できる考えを持つことが財産

自分の考えを深く・広くしていくには、複数の比較できる考え方を持つことが大事だと思います。もっと簡単にいいましょう。いろんな人の意見や考え方を知り、自分の中に取り入れることです。

自分ひとりの考えなんて所詮、相対的なものです。また、誰かに依存して得た考え方も、どれだけ自分が正しいと信じていてもそれだけでは価値を持たないです。異なる考え方やケーススタディと、比較しない限りは。

時には、正反対の意見について考える必要も出てくるかもしれません。もっとも、これが難しいんですよね。一度信じたことを反故にしたくない、というバイアスが働いてしまうから。

感情的になってしまうかもしれませんが、自分の考えを比較できる軸を持つことが何よりの財産になっていきます。反対に、自分が認められない考え方を頭ごなしに否定するのは、人間的な狭さを認めてしまうようなものです。

その点、本を読んだり歴史について知ったりするのはいいですね。過去に人がどのように考え、行動してきたかを事実ベースで読み解くことができるから。

本や歴史から、本当は知識や教養を得ているわけではないんです。考え方の軸を吸収しているんです。軸を増やすことが、本当の人間的な成長だと僕は思います。

考えることが仕事の楽しさじゃない?

仕事の9割くらいが、いきなり上手くいかないものですよね。

しかし、だからといってすぐに正解を求めることの、どこに楽しみがあるのでしょう? 確かに、正解に至った瞬間の達成感こそあります。でもそんなもの、瞬間風速的に得られる心地よさにすぎません。

仕事に本当の楽しさを感じる瞬間って、失敗から正解に至るまで、どうやって修正していくか? を考えることだと思います。

一方では、そんなに時間をかけて取り組むのは時間がもったいないという人がいます。しかし一方では、早々に正解を求めることで、自分の考える力や仕事の楽しみを失っているともいえる。

誰かが提示してくれる正解を、ただただなぞるだけではもったいないです。それのどこに、やりがいがあるのでしょう?

考えられる機会があるということは、ある意味自分が成長できるチャンスです。考えて考えて、それでも分からないときは人に教えてもらうのが本当の正解です。

考える時間を持つこと=楽しむこと。そう考えれば、もっと仕事が面白くなると思いますよ! 自分で考える時間を、むやみやたらと他人に捧げない方がいいです。

まとめ

僕のような相談業をしている人間は、ポジショントークもあって「すぐに人に聞くな。考えろ」とはいわないと思います(笑)。

むしろ、冒頭で書いたように「どんどん頼って」「なんでも相談してね」というでしょう。誤解しないでいただきたいのは、聞くのはいいんですよ。聞き方のスタンスが今回のテーマです。

何度もお伝えしてきましたが、考えてから→聞くということ。どれだけ正解や知識やノウハウが得られても、考える力を育まなければそれは退化です。

今回のまとめ

  • 人に過度に依存すると一般常識すら見失いかねないので注意!
  • 比較できる考え方をいくつも持てることが人間的な財産になる
  • 考える時間を持つこと=仕事を楽しむことになる

「考える時間があったら手を動かせ」みたいな言い分もありますが、僕は逆だと思います。よく考えるからこそ手を動かす時間が減る。考えることは、すべての人間活動の土台になるものです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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