起業して「お客様に結果を出さなければいけない」というプレッシャーから逃れる方法

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

特に起業初期で経験も度胸が少ないときほど、「お客様に結果を出さなければいけない」というプレッシャーに押し潰されそうになるものです。

でも、そんな苦しい緊張を回避できる方法があるとしたら…。

上記のような感情は何よりも僕自身が感じてきたものですが、起業コンサルタント・今井孝さんの著書『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』を読んで気が楽になりました。

今回は「お客様に結果を出さなければいけない」というプレッシャーから逃れる方法として、同書から僕も取り入れているエッセンスをお伝えさせていただきます。

※なお、くれぐれも「だから結果を出さなくてもいい」というわけではありませんのでご理解くださいね。

それでは、最後までお楽しみください。今までより楽しく仕事ができるようになること請け合いです♪

目次

結果にフォーカスしすぎることが果たして満足なのか?

「お金をいただいているのだから、結果を手にしてもらわなければ!」

サービス提供者の立場ならこう考えて当然です。しかし、自分に強い意気込みをかけるあまり、持っている知識や技術、ノウハウを次から次へとお客様に提供してしまいがちです。

何がいけないの? と思ったあなた。あなたがお客様の立場だったらどう思いますか? まだ活用できない商品・サービス・知識・技術・ノウハウが次から次へと届けられたとしたら?

よほど巧みに導いてくれない限り、「何から手をつければいいか分からない!」ということになり、お客様自身もプレッシャーに感じてしまいます。

キツいダイエット指導、学習ペースが早すぎる英会話、資格や技能取得のための厳しい勉強などなど。

特に学生時代の義務教育でもない限り、「これはついていけない」と判断した時点で離れていってしまうことも大いにあり得ます。なぜなら、お金を払ってサービスを受け取っているのはお客様の方なのだから。

お客様を満足させよう、顧客満足度を高めよう、と思うあまり、あなたの気持ちが先走ってお客様のニーズや目標とどんどん乖離していくことになりかねません。

それでもついてきてくれるお客様を狙って選んでいる場合は別ですが、起業初期はオススメできません。あなたの知識・技術・ノウハウは、まだまだ不足しているはずだからです。

つまり、頑張れば頑張るほど、あなたもお客様もプレッシャーという名のもとに不幸に陥ってしまうというわけです。

たとえ結果が追いつかなくても「プロセス」に満足してくれる

そもそも、そんな簡単に結果が手に入ることなどありません。

昨今、「3ヶ月で100万円稼げる」「1ヶ月で10kg痩せられる」など短期的に結果を得られてしまうような情報発信・広告が散逸していますが、冷静に考えればそんなに上手くいくはずがないと分かるはずです。

なぜなら、人によって、資質もやる気も使える時間も違うのだから。努力・行動にかけた時間と結果は比例しないという法則もあります。結果は二次曲線的に、最初はゆるやかに、だんだんとその傾きを増していきます。

ビジネスの原則に立ち戻ってみましょう。お客様が得たいのは、自身が持つ「悩みの解決」です。

悩みの解決=結果だけではありません。そこには、「自分を理解して欲しい」「寄り添って欲しい」という「プロセス」の感情も含まれています。

感情って、一気にググッと0から100まで満たされるものではないですよね? ジワジワと満たされていくものです。つまり、悩みが解決されゆく過程にも、価値を感じるわけですね。

たとえ結果が追いつかなくてもプロセスに満足してくれる、と考えてみてください。そうすると、「結果、結果」というプレッシャーから解放されるはずです。OKですか?

それでは、ここからはお客様がどのようなプロセスに満足感を感じるか? という話をしていきたいと思います。

チャレンジを親身になってサポート(伴走)してくれる

あなたにとって、よき先生・先輩・上司だった人のことを思い出してみてください。きっと、あなたの成長を親身になって見守ってくれたはずです。

厳しいながらも、結果が出ればそれでよし。けれどたとえ結果が出なかったとしても、悔しさ半分、清々しさ半分くらいの感情ではなかったでしょうか?

それは、寄り添ってくれた人たちが、あなたのことを理解しようと努めてくれたからです。あなた自身、相手に多大な感謝を示したことと思います。

「ここまでやってくれたのだから」と。

抱えている悩みや目指す目標を共有し、「もうこれ以上無理」というくらい親身になってお客様を支えれば、結果はどうあれ満足してくれるものです。

先ほども書きましたが、人によって資質もやる気も使える時間も違いますし、あくまで結果に向かって努力するのはお客様です。サービス提供者は神様ではありません。

だからこそ、チャレンジを親身になってサポートする(伴走)というのが何よりも大切になります。

プロセスに楽しさ(エンタメ)がある

楽しかったことは良い記憶として残るものです。

たとえば、英会話を習っていてただひたすらテキストを読み上げるだけでは、つまらないことこのうえないですよね(苦笑)。でも、そこに一部でもクイズやゲームのようなトピックがあれば、一気に楽しくなるものです。

感情=満足度はググッと0から100まで満たされるものではありません。ジワジワ満たすものだということは前述した通りです。

教え方なり提供方法に面白みがないからお客様もイマイチ熱中できず、結果が遠のいてしまうということもあるでしょう。

楽しさ(エンタメ感)を演出することで、プロセスに伴う満足感を引き上げることができるようになります。

仲間ができる

昨今、コミュニティに価値を感じる人が増えている通り、ともに目標に向かって頑張る仲間がいることは励みになります。

仲間と現状の成果を報告しあったり、悩みを打ち明けたり。そこでしか出会えない、ともすれば一生付き合うかもしれない仲間と出会えることは大きな喜びです。

僕自身、起業コミュニティに所属していますが、まったく結果が出なかった頃から同じような境遇の人たちと励ましあい、ときに目標を語り合ってきました。少なからず、仕事でご一緒するようになった間柄もあります。

特に一筋縄ではいかない夢や目標を持っているほど、心細いものです。だから、支え合える仲間がいることはそれだけでプロセスの価値になります。

失敗・挫折からのチャレンジを共有してくれる

たとえばあなたが、三日坊主続きだったダイエットを「今度こそ!」と意気込み通い始めたジムで、トレーナーが「自分は太ったことなんてない」「痩せることに苦を感じたことなんかない」といったらどうでしょう?

果たしてついていけるのか? 自分のことを本当に分かってくれるのか? と不安に感じると思います。

しかし、「自分もリバウンド続きでまったく痩せられない体だった。何度も三日坊主になり、そのたびに『自分はなんてダメなんだ』と自己嫌悪に陥った」

などと告白してくれたら、どうでしょう? 「自分と同じだ」と深い共感を得るはずです。

また、「でも〜〜と出会い、一生懸命頑張った」「娘たちに誇れるカッコいいパパになるために努力した」などと挫折からのチャレンジを共有してくれたら…

現在の自分と重ね合わせて、「僕/私も頑張らなきゃ!」と奮い立たせられるのでは?

人は共通点を持つ人に強い信頼を感じるものです。自己開示は少し勇気が必要なことですが、心と心でつながり合うことがプロセスの満足度を高めることになります。

できなくても認めてくれる

「結果を出そう」というプレッシャーを感じているのは、あなただけでなくお客様自身もです。まして、お金と時間の投入量が大きいほど強くそう感じるものです。

人間は、長く続けてきたことを簡単に手放すことが簡単にできないもの。手放すということは自分自身の行いを否定することになるからです。

たとえ今取り組んでいることが間違っていたとしても、否定することは感情的に「嫌」なのです。

そんなとき、過ちも間違いもそれを認めたくない自分もすべて引っくるめて「頑張ったね」と認めてくれたら、心が洗われる思いになりますよね。

お客様が結果を出せないからといってもっと何かを届けようとするのではなく、トンと肩に手を置くように現状を認めてあげることも大事です。

そもそも結果を出せないお客様もいる

本筋からはズレますが、お客様本人の資質や使える時間に関係なく、そもそも結果を出せない人もいます。

  • 短期的な成果ばかり求めようとする人
  • 新しい提案を意固地になって受け入れようとしない人
  • 「変わりたい」けれど本当はそう思っていない人
  • 努力や行動ができない人
  • アドバイスを素直に実践できない人

これは当たっていくことでしか分からない面もありますが、結果を出してもらう以前に「お客様にしてはいけない人」も確かにいます。

いくらあなたが頑張って価値あるサービスを提供しても、本人が心から結果を出したいと思っていない場合があるのです。残念ながら、そのような人は中長期でお付き合いできるお客様ではありません。

収入欲しさに途切れさせたくないという気持ちも分かりますが、心から結果を出したくて努力してくれる人でない限り、あなたのメンタルも貴重な時間もすり減っていくだけです。

ですから「そもそも結果を出せないお客様もいる」ということを知っておくだけでも楽なマインドセットになれると思います。

まとめ

今回は「お客様に結果を出さなければいけない」というプレッシャーから逃れる方法についてお伝えさせていただきました。

少しでも、ビジネスに感じていた緊張感がほどけましたか?

結果にフォーカスして仕事をすることはもちろん大切ですが、それもプロセスを1つひとつ積み上げてこそですよね。先を見るあまり今しっかり価値提供ができないと、いずれにしてもお客様の満足度は下がってしまいます。

プロセスにフォーカスするなら…

  • チャレンジを親身になってサポートしよう
  • 楽しさ(エンタメ感)を演出しよう
  • プロセスを通して仲間ができるような環境を作ろう
  • 自己開示して失敗・挫折を共有しよう
  • 結果に上手く結びつかなくてもお客様を認めてあげよう

上記のポイントを意識して仕事に取り組んでいただければ、過度な緊張から解放され、お客様と楽しく成果を出せるようになるでしょう。ぜひ、ヒントにしてくださいね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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