誰もが効率を求める社会だからこそ非効率に取り組む意味って?

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

時代に逆光する話かもしれませんが、世の中にはデジタルが苦手な人もいます。しかしだからこそ、変わらないアナログの良さを生かして順調にビジネスをされている方もいます。

僕の知り合いで宝石店を営んでいる方は、自他ともに認めるほどデジタルが苦手ですが、お客様とのコミュニケーションに「手紙」を使っています。

催事があれば、手紙で丁寧にお客様に伝える。それも、1人で何百枚も手作業で書いて、ですよ!

ネットやSNSは便利ですが、それらがあふれる世の中だからこそリアリティが光ることもあります。誰もが効率を求める社会だからこそ、非効率に取り組む意味もまたあるのではないでしょうか?

目次

誰もが効率を求めるとコモディティ化してしまう?

誰もが右向け右で効率を求めれば、それは便利だけれどすべてが「効率」という枠組みの1つになってしまいます。

効率合戦が引き起こすコモディティ化(=大衆化)、とでも言えばいいでしょうか。要は、効率ばかりの競い合いになってしまって本質的な「魅力」「違い」に目を向けることを見失ってしまうわけです。

そして、一見効率的ですが選ぶ側からすると選択肢が過剰に増えること​にもなります。SNSだってつぶさに見れば1つひとつ違うのだけれど、パッと見たら違いが分からない…そんな感じです。

なんだかどれも同じことをいってる。やってる。何が違うの? どう選べばいいの? と。

たくさん商品が並べられた状態で、コンセプトやクオリティをトライ&エラーさせて徐々に頭1つ抜け出していく、というのが主流のやり方です。(厳密には違うかもしれませんがご容赦ください)

でも、この頭1つ抜け出すというのがコモディティ化が進む中では本当に難しい。よほど戦略的に取り組むか、他人がヒクほど圧倒的な行動量を生み出すか、でもしないことには。

「みんながやっているから」「あの人にもできたんだから自分にもできるだろう」といった理由だけで誰もがコモディティを追っても、ビジネスの成功には手が届かないと思います。

非効率でもリアリティを求める揺り戻し現象

コロナ禍でテレワークやビデオ通話などデジタルコミュニケーションが当たり前になった一方、“アナログへの渇望”も生まれましたよね。

家の中の暮らしを豊かに便利にするだけじゃ、物足りない。やっぱり外に出たい。人と触れ合いたい、という。「SNS疲れ」をする人も確実に増えています。

世の中には面白いことに“揺り戻し”​​というものがあります。質より量を求める時代があれば量より質を求める時代があるし、Aという主義主張が主流になる時代があればBが主流になる時代もある。

デジタルの活用は現代社会とは切っても切り離せないものです。生活を送るうえで、これを避けて通ることはできませんし多くの人が避けようとも思っていないはずです。

しかし人間の感情的な部分は? というとまた別の話。ことビジネスという場面では、あえて非効率な手段を選んでみるというのも、違いを演出する1つの手段になると思います。

しかもいいことに、大多数の人がやろうとしません。

あえて非効率な手段を選んでみる

たとえば、みんながスマホやPCでコミュニケーションをしていれば、対面で会いに行くことを選んでみる。

これは時間も、場合によってはお金もかかるし、非効率といえば非効率かもしれないけれど、一方で親近感が生まれるし人柄もダイレクトに伝わるという良さがあります。

SNSでは何週間〜何ヶ月というやり取りでようやく醸成されることが、わずか数時間ほどで済んでしまうということもあります。

「会って話をしたほうが手っ取り早かった」と感じることって多々ありませんか?

非効率だから品質をおざなりにしているか? というと決してそうではないですよね。

それは機械でササッとつくられた料理より人間が手間暇かけてつくった料理のほうが人を感動させる力があることからも、わかるでしょう。

冒頭で、手紙を使ってお客様とのコミュニケーションをしている方の例をご紹介しました。僕もその手紙をいただいたことがあるのですが、1枚1枚、一人ひとり個別のメッセージなども添えられていて驚嘆した記憶があります。

パソコンやインターネットが普及する以前は当たり前の手段だった手紙というツールが、マイノリティになった今だからこそ胸を打つものになっているわけです。

効率だけに目を奪われていると、こうした当たり前にあった温かさを見失ってしまうのではないか? と思います。

非効率のよさを生かしながら効率化する

まァ、そうはいっても「面倒くさい」という心情を抱いてしまうのが人間の性(さが)です(汗)。

ですから、非効率の中に価値を見出すことができれば、今度は非効率のよさを生かしつつ、効率化していけばいいと思います。

たとえば会って話せば親近感が生まれやすいものの、コミュニケーションを継続させるためにしょっちゅう会う、というのもまた難しいですよね。だからアフターフォローはデジタルの手段を活用する、ですとか。

別の例を挙げましょう。

僕はSNSを活用していますがその目的を「出会いの入口」と定義しています。

SNSは価値観や考え方、あるいは目指す目標が似た人を探すのには格好のツールです。SNSの中だけでライトにコミュニケーションをするのも1つの使い方ですが、僕の場合はSNSをきっかけに「会う」ことを大事にしています。

これも人によっては非効率といわれるかもしれませんが、僕なりに効率と非効率をかけ合わせている活動の1つ。特に、同じ地域に住んでいる人などは一度でも会って話すとSNS上でも地元の話で盛り上がるくらいです(笑)。

五感の全方位から訴えかける

非効率な手段にデジタルコミュニケーションをかけ合わせるにも、その選択肢はさまざまあります。そこで1つポイントになるのは、“リアルな質感”を与えやすいものを選ぶ、ということです。

全体発信ではなく個別メールで連絡する。テキストに加えて動画や音声を添付する。などなど、より動きのあるものや耳を刺激するものを含め、「五感に訴えかけるやり方」を検討すれば手触りがリアリティを帯びます。

なんでもかんでも簡潔でビジネスライクな社会だからこそ、ちょっとの手間暇で丁寧な印象を与えることができるわけですね。

便利なことに、非効率のよさを残しながら効率化していくにはあふれるほどのツールがあります。非効率と効率を上手に共存させていく​​ことはなんら難しいことではありません。

また、「優しい声をしている」といったふうに、あなたが自分の魅力を生かせる五感表現もきっとあるでしょう。あなたらしさを追求するほど、コミュニケーションの質はドンドン高まっていくと思います。

まとめ

誰もが便利便利と効率を求めるあまり、コモディティ化してしまうという落とし穴があります。残酷ですが、人と同じことだけをしていては、存在しているけど存在していない…というふうになっても仕方がない現実があります。

加速度的に効率化が進む今だからこそ、一歩他止まって変わらない非効率を取り入れてみてはいかがでしょうか?

「どんな非効率を選べば、自分が選ばれるようになるだろう?」と真剣に考えたい方は、ぜひ無料相談をご活用くださいね。地方という、まだまだま非効率な手段を生かせる場所でビジネスをしている、僕がお力になります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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