【起業後の人間関係】出会いは数珠つなぎです

今の状況に不満があったり、変わり映えのない毎日に焦燥を感じていたり…。起業したあなたに、もしそのような感情があるなら、本記事はお役に立てる内容です。

状況を変えようと思えば、手っ取り早いのは今ある環境の外に踏み出て、新しい環境を作ることです。「でも、環境を変えるには力がいる」という反論もあると思いますが、面白いもので新しい出会いを1増やせば、数珠つなぎ的に2、3、5、10と増えていきます。

環境とは「(自分と)なんらかの関係性を持ち、影響をおよぼし合う状況」とされます。そして影響をおよぼし合うのは「あなたと誰か」という一元論ではなく、実際にはもっと複雑に絡み合っているもの。

僕も経験があるのですが、まるでビリヤードの球のように、自分の1の行動が相手に2も3も作用し、新たな出会いとして自分に返ってくるということがあります。

個人事業主として開業し、ひとり不安を抱えていた僕も、小さな一歩で3ヶ月先の環境が大きく変わりました。本記事をお読みいただければ、環境を変えることはそれほど難しいことではないということが、ご理解いただけると思います。

目次

環境の変化があって性質の変化がある

人は環境に左右される生き物です。環境でその人間の性質が決まるといってもいい。会社に勤めていれば会社員としての自分がいるし、起業したら起業家としての自分になります。

また、例として1つ。常々感じるのですが副業家と起業家には歴然とした壁があって、起業という環境に身を置いてみないと分からないことが多いと思います。

副業が程度が低いというのではなく、まるで別物だということです。自分で興した仕事1本で食っていくという起業家のシビアさは、副業家が経験しようとしてもできないんじゃないかな、と。自分自身が両方経験して感じることです。

一例としてですが、あなたはどう思いますか?

身を置く場所や自分を取り巻く環境から受ける影響は、それほどまでに大きいということですね。

話を戻しますが、環境が変われば必ず人間関係の性質も変わります。部署が変われば人間関係がガラッと変わるように、起業していても、出会い1つで自分の性質は大きく変わります。

「環境を変えるには力がいる」という先入観があるかもしれませんが、厳密には環境を変えることそのものに力が必要なのではなく、その先にある性質の変化に、未知ゆえの抵抗感を感じているのかもしれません。

しかし性質はあり方次第というもので、明るい環境変化は明るい性質になっていきます。ですからまず、僕たち自身が明るい性質を伴っておくことが大切だと思います。

出会うべく行動すること

「待っていれば良い出会いがある」と本気で思っている人もいますしそれ自体を否定するわけではないですが、出会うべくして行動しないと、明るい変化は起こらないと思います。

僕が肌身で感じた明るい変化は、出会いが数珠つなぎのようにつながり続けることです。本当に偶然は重なるものだな、と感じるのですが僕の最初のクライアントは地元・香川県の創業塾でご一緒させていただいた方です。

そのクライアントのパートナーさんと仲良くなり、パートナーさんがある広告会社の方を紹介してくれて、広告会社のスタッフとして僕が働くようになり、僕が働くことによって広告会社の事業がさらに広がりを見せるようになって…。わずか2〜3ヶ月の間で、です。

出会いにかかる1の行動は、自分には1のように見えても2にも3にも相手に作用していきます。

待っているだけでも1の良い出会いはあるかもしれません。しかし、出会うべく行動していれば作用は何倍にもなっていきます。

最近は、人と関わりたくないから関わり合いのない起業を選ぶ人もいるそうです。よほどの天才ならいざしらず、自分が想像しうる範囲のビジネスが大きな広がりを見せるとは思えません。

明るい出会いを自ら起こし、自分と関係しあう周囲の性質を変えていくことがビジネスを広げるということではないでしょうか。

やり方以上にあり方が大事

人間関係をスキルやテクニックという物差しだけで考える人がいます。

ここまであえて「性質」という言葉は多用してきたのですが、人間の性質って、スキルやテクニック、つまり「やり方」の質だけで判断できるものでしょうか? 会社の採用人事がけっして技能点だけで測らないように、「あり方」によるところの方が大きいはずです。

この人間と働きたいかどうか? が決め手になった、ということはよく聞きますよね。なぜなら人間関係とはつまるところ、相性だから。あり方重視です。

「できること」「できないこと」という観点だけでは、出会いがあまりに寂しいものになります。

たとえばあり方とは、もらうのではなく先に与えることであったり、人の話に傾聴することであったり、正直であったり。

いうまでもないことかもしれませんが、出会いの性質を明るくするために、自分自身のあり方の是非ほど大事なものはないと思います。あり方を好きになってもらえるから、紹介や応援を得ることができ、1の行動が2にも3にも10にも変わっていくのです。

偶有性を大事にしてみる

「偶有性」という言葉をご存知でしょうか?

先輩コンサルタントの新垣覚さんがよく使われている言葉なのですが、気になって調べてみたところ

「ある事物にとって、本質的なものではなく偶然に備わっているとみられる性質」

と書かれていました。(新垣さんのブログより引用させていていただきました)

難しいですよね、、

僕もまだしっくりきていないのですが、偶有性を大切にするということは、「他でもありえた」ことに身を任せてみるということなのかな、と思います。

出会うべくして行動をすれば環境は変わっていくわけですが、必要以上に計算高い必要はない。むしろ可能性を楽しむくらいの方が、出会いのもたらす瑞々しいエネルギーを得られるんじゃないか、と。

SNSなどでは「この人がオススメ」というように、興味関心を読み取って自分とマッチしそうなユーザーが表示されるようになってきました。

これはこれで便利なのですが、反対にいえば想像しうるエネルギーしか生まない、ということになってしまいます。

それを否定するわけではないのですが、一方で人間関係というのはもっとダイナミックで予想がつかない性質も持っていますよね。予想ができないからこそ、思わぬコラボレーションが生まれてビジネスが面白くなることだったあるわけで。

先に書いた僕自身の「数珠つなぎ的に人間関係が広がった」例にしても、計算など1つもしていないし、だからこそ想像もしない方向に可能性が転がって、自分の仕事も大きく広がりました。

未知の環境の変化には、どうしても抵抗感を感じるかもしれません。しかしダイナミックな変化を楽しめるようになれば、出会いの数珠つなぎは指数関数的に大きなものになるかもしれませんよ!

まとめ

僕自身、言葉の定義として意識する以前から、偶有性を大事にしてきたように思います。出会いの入口を自分から狭めるようなことはしていません。おかげさまで多種多様な人間関係、人脈ができつつあります。

実のところ、起業する前の僕は人間関係作りを甘く見ていました。誰かが自分を必要としてくれて、声をかけてくれるだろう、と。でも、そんなことはまったくなかったんですね。

それもそのはずで、どこの馬の骨か分からない新人起業家に仕事が降りかかってくることなんてありません。ひとりで、自宅でこもって情報発信だけをしていた半年前から、環境を変えることでずいぶん状況が変わりました。

それなりにうまく、自分と周囲の状況の性質を変えることができているのでしょう。

「今ある環境を変える」と聞くと10を10変えるようなイメージを持つかもしれませんが、初めはどんな一歩も1です。10すべてを差し出すわけではないから、踏み出すかどうかです。

そしてその1が、数珠つなぎ的に大きなものに変わっていきます!

今回のまとめ

  • 環境が変われば必ず人間関係の性質も変わる。明るい環境の変化は明るい性質に変わる
  • 出会うべくして行動すれば1の一歩が数珠つなぎ的に大きくなる
  • ダイナミックな出会いを生むためには偶有性に身を任せてみるのも大事

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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