実業家・与沢翼さんの本に
『評価というのは自分がいないところでされてこそ意味と価値を持つもの』
と書かれていました。お釈迦様の教えにも、確か似たようなものがあったと思います。
裏を返せば、誰かの評価を求めるためだけの行いをしていないか? ということです。
今回はこれをテーマに、情報発信で自分を認知してもらうことの本質について、考えていきます。
結論から言うと評価を求めて認知されるだけではあまり意味がない、というのが僕の考えで、では「信用」されるために大事な情報発信の原則とは? という点もシェアさせていただきますね。
最後までお楽しみください。
器の小ささが透けて見えることをしても意味がない
さて、なぜ「誰かの評価を求めるためだけの行い」に問題があるのかというと、その人間の器の小ささが透けて見えるから。
この最たる例がSNSでよく見られるのですが、たとえばTwitterのリツイートという機能の使い方です。
他人(または自分の)投稿を引用するというもので、これ自体はTwitterというものの最たる特徴であり魅力的な機能といえます。他人の投稿を引用し、それに自分の考えを乗せて発信するということができます。
しかし一部の人間、たとえばビジネス系ならビジネス系の人の一部がやっているのが、自分より影響力の高い人の投稿を引用し、それに“乗っかる”ようなリツイート。「こうすれば影響力の高い人に乗っかって自分の認知も広まる」という鉄板のテクニックです。
本当に自分の役に立った内容を、ほかの誰かにも知ってもらいたいからと引用するのは素晴らしいことだと思います。いま、僕自身も僕が付き合っている方々も、そうした意識でこのリツイートという機能を活用していることでしょう。
でも、“乗っかり”はどうでしょう? この手法そのものはTwitterというものを使っていれば、誰もがいずれ耳にすることになります。あなたもご存知かもしれない。
そうすると…見えてくるんですよね。「あ、この人、乗っかろうとしているな」と。他人に評価をされるために、影響力のある人を利用しているな、と。
客観的に見て、どうでしょうか? 評価されたがっている人を、あなたは評価しようと思うでしょうか?
違うはずです。評価は他人が決めるものだから。今まで付き合ってきた“まとも”といわれる人は、そのように自分の評価を高め、また誰かを評価していたことと思います。
「乗っかり運用はやめた方がいい」とまでいう資格は僕にはありませんが、少なくともそれが他人にどう見えているか? を考えて情報発信をしていくべきかな、と。
実際、僕も試してみたことはありますが、ただの乗っかりでは瞬間風速的に注目こそ高まりますが、結局自分に信用がないので長期的な関係構築にはつながらなかったです。
情報発信で信用を生むための3つの原則とは?
冒頭に戻りますが、『評価というのは自分がいないところでされてこそ意味と価値を持つもの』というのは真理だと思います。
要は人の生活に貢献するような情報発信をしていれば、自分から評価を求めずとも、誰かが自然と評価をしてくれるということ。
聞けば「当たり前」と思うかもしれませんが、メンターの1人・長綱茂雄さんから教わって僕が大事にしている、情報発信で信用を生むための原則を3つお伝えします。
- 面白い・役に立つ・感動する情報を発信する
- (それを)先に与える
- 謙虚に振る舞う(上から目線は×!)
言葉通りなのですが、面白い・役に立つ・感動する情報を先に与えてなおかつ謙虚でいろ、ということです。
この逆は、他人からもらうばかりで(乗っかるばかりで)自分は価値ある情報を与えず、それなのに傲慢な振る舞いをする人のことなので、うーん。敬意の抱きようがないですよね。
テクニックじゃないんですよ、本質は
SNSにしろそれ以外の情報発信ツールにしろ、ベースにあるのは人と人とのコミュニケーションです。
コミュニケーションが上手だということは人に貢献しているということですし、そういう人のことはいい噂として発信したくなるもの。先に書きましたが、人には「(いいことを)ほかの誰かにも知ってもらいたい」という欲求があるそうです。
だから、評価されたいがために機能を活用したテクニックを駆使することは、近道のように見えて回り道か、あるいは逆走してしまっているのかも。
もう一度書きますが、評価を決めるのは自分ではなく他人ですからね。このことを本当に理解していれば、情報発信で信用されるためになすべきことは、自ずと分かってくると思います。
まとめ
評価されたい気持ちが透けて見えるのは…有り体にいえば、ダサいですよね。リアルな人間関係のなかでそう感じるのだから、情報発信の世界だって同様です。ネットの世界だけが特別なものじゃない。
- 面白い・役に立つ・感動する情報を発信する
- (それを)先に与える謙虚に振る舞う
- 謙虚に振る舞う(上から目線は×!)
普段のあなたの情報発信がこれに反していないか、チェックする意味でも3つのポイントを覚えておいてください。僕の実感では、ゆるやかにですが周りにいい人だけが集まってきます。
(逆に反したことをしている人は、勢いよくも形だけのつながりが増えているように見えます)
今回の内容が情報発信について再考するヒントになればうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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