ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
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ビジネスの勉強をしたい。けれど、目の前の仕事もあって、なかなか本や教材をガッツリ読み込む時間がない。そもそも、堅っ苦しくて読む意欲がわいてこない…。
そんなとき、オススメの教材があります。それは、マンガ。
「おいおい、マンガなんて…?」と思ったあなた。何を取り組むにせよ、入口のハードルはグッと下げてスタートしているはずです。スポーツをするにしても、その競技のルールを知ったり、基礎の反復練習から始めたり。
今あなたが抱いている疑いを、変えてみせましょう。というわけで今回は、マンガでビジネスを学ぶメリットについてお伝えさせていただきます。
ちなみにネタバレですが…僕の発信のネタは、結構マンガから持ってきていることが多いです(笑)。
「マンガで分かる」はホントに分かる
去年から数冊手にしてお世話になっているのが、「マンガで分かる」シリーズ。「事業計画書の書き方」などスキル系のものから、名著の要約まで、多種多様な題材があります。
おそらく、僕のような意志の弱い(?)人間は一定数いるのでしょう。新書で買わなくても、古本屋に行けばこの手のシリーズはドサッと並んでいます。そう考えるとコスパもいいですね。
実は僕も「マンガがあるだけ内容薄いんじゃない?」「もっと中身が詰まった、ハードな本の方が役に立つでしょ?」とうがった目線で見ていたのですが、間違いに気づきました。
ホントによく分かります! マンガ作者の方々、誠に申し訳ありません。
この「マンガで分かる」シリーズ、重厚な本を読む時間がない人にぴったり。まず要点だけ、基礎だけ身につけたいという人には、これ以上なく使い勝手のいい体裁です。
そもそも人間は「ファクト理解」(事実から知る・学ぶ)より「ストーリー理解」(エピソードから知る・学ぶ」方が得意な生き物です。
要するに、頭に入ってきやすい。しかもこの手の本は間あいだにテキストによる解説も挟まれているから、ストーリー理解→ファクト理解という流れでスムーズに題材を理解できます。
マンガはビジネスの入門書、テキストは教科書
これは以前、「1日にビジネス書を1冊読んでいる」という猛者から聞いたことなのですが、
- マンガは概要をつかむための入門書として
- テキスト(一般書)はもう一歩踏み込んだ教科書として
読んでいるそうです。その方は満枠が当たり前の人気セミナー講師。そんな人でも、セミナーの題材選びにマンガを活用されていました。
マンガは“いい意味”で「物足りない」「腹八分目」くらいのボリュームなので、気に入った内容なら自然と「もっと知りたい」「学びたい」という意欲が湧いてくるものです。
マンガを読むと、その題材を知るための「キーワード」がインプットされるので、Web記事や他の人のブログも追いかけやすくなります。つまり、検索力がアップするということ。そうやって、習熟度を高めていくのもいいと思います。
ちょっと「マンガっていいかも」と感じてきました?
少し余談。「社会人は読書をしない」とまことしやかに噂されていましたが、Job総研の「2021年 秋の読書実態調査」によると、昨今は「20〜60 代それぞれの年代で7割以上が習慣的に読書をしている」というデータもあります。
ビジネスジャンルだけに限った話ではありませんが、コロナ禍や電子書籍の普及などで本を読む機会がグッと身近になったのでしょう。
「ヤバいヤバい…読まなければ」しかし食指がイマイチ動かないということなら、マンガは読書の習慣をつくっていくのに格好のアイテムですよ。
ビジネスが題材のコミックはリサーチに役立ちます
ビジネスを題材にしたコミックも、面白いですし非常にタメになります。
僕は以前、編集者をしていたのでよく分かるのですが、作者の方々は本当に綿密に現場を取材されています。あのリサーチの貪欲さ・細部にわたっての観察力を、僕たち起業家は見習わなければいけないと常々感じます。
「大手企業の人間模様ってこうなっているんだ」「現代ビジネスマンはこんなライフスタイルを送っているんだ」など、もちろん脚色付きなのを理解しながらもそのリアリティには感心してしまいますね。
今、個人的にオススメなのは、アーリーステージ(創業初期)のスタートアップ企業の様子を描いた『スタンドUPスタート』という作品。2023年1月現在、TVドラマ化もされています。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが
「人々の生きづらさにこそビジネスの種がある」
というテーマは本当に納得のいく内容で。ビジネスづくりの着眼点がとても参考になります。これ、そのまま真似したら起業できるんじゃない? と思えるくらいです。(もっとも、描かれている時点で参考にしているモデルはあるのでしょうけれど)
大手企業とスタートアップ企業を対比するという視点も、これまでになく勉強になります。
ぜひ、読んでみてください。本当に面白いですよ〜♪
またまた余談ですが、ちょっと仕事のモチベーションが下がったときのこの作品を読むと、「オレも頑張らなきゃ!」と熱い想いが込み上げてきます(笑)。
物足りないからこそ考える力が身につく
マンガは“いい意味”で「物足りない」「腹八分目」と書きましたが、これがメリットとして働く面もあります。
物足りないことはプラスに捉えると「想像の余地がある」ひいては「自分の頭で考える」ことにつながります。これって自分ならどう考えるだろう? どう活用するだろう? と。
マンガというストーリーで描かれているので、より自分のライフスタイルに置き換えやすいと思います。これが一般のビジネス書だと、もう2歩3歩「ヨイショ!」が必要になるというか。
どこにいてもすぐにヒントや答えにアクセスできるのは便利ですが、その反面「便利すぎる」というリスクもはらんでいます。
自分の頭で考えることから「検索」へ人間の力点が移っているのは時代の流れだけれど、それだけでは、応用のきく問題解決能力が失われていくのではないか。だからこそ、「物足りない」くらいにしておけば、半ば強制的に考える力が身に付いてきます。
それに、考える力が養われるほど検索力も高まっていくものです。「どうやって調べれば欲しい情報が手に入るのだろう?」と、頭を働かせることになりますから。
少々強引な言い方だったかもしれませんが、「物足りない」も捉えようです。少なくとも、マンガから欲しいエッセンスだけを摂取できるわけですから、効率の良いインプット作業になるのは間違いないですよ。
まとめ
今回は、マンガでビジネスを学ぼうというテーマでお届けしてきました。
「さっそくマンガで勉強しようかな」と、少しでもあなたの心が動けばうれしいです。いかがでしょうか?
最後にお伝えした「考える力」「自分の身に置き換える力」は、情報発信にも役立ちます。
発信をするには、外部から仕入れた情報なり経験なりを、一度自分ごととして咀嚼しなければいけませんよね。そのまま右から左へ受け流しては、芸がないというか…オリジナリティがないので誰にも響かないことになってしまいます。
その点、マンガはそれ単体で分かるものというより、「読んで生かす」ものだともいえますね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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