本屋をデータ収集に使うといい3つの理由

元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、地域特化Webコンサルタントの大鹿です。

本屋に足を運ばれることはあるでしょうか? 僕は元々、東京で編集者をしていたので、企画の種になるものを求めて、ほぼ毎日のように大型書店に通い詰めていたことがありました。

本屋は本を買いに行くところ…ですが、使いようによってはデータ収集の場になり、あなたが住んでいる地域では何がトレンドなのか? どういう地域性があるのか? といったことが分かります。

要は、本屋はアイデアの源泉となる、データ収集の場として使うことができるということです。たとえばカレーはカレーでもタイカレーのレシピ本が多く平積みされていたら、いまはタイカレーがトレンドなんだな、ということがキャッチできますよね。

今回は、本屋をデータ収集の場として使う3つの理由を、僕なりの視点でお伝えしていきます。お読みいただくことで、本屋をビジネスに活用する方法をご理解いただけると思います!

目次

トレンドや地域性が分かる

専門的な話ですが、本屋の在庫の多くは買い取っているものではなく、“預かっている”もの。お客様が購入することで、「売り」がたち、売れなかったものは問屋と通し、出版社に返品されます。

ある意味残酷な仕組みですが、本屋としてはなるべくリスクを抑えて商品を循環させることができるため、売場の作りを定期的に変えているのです。

売場を作ったり変えたりするきっかけの1つは、社会的なトレンドです。『鬼滅の刃』が流行っていたらコミックコーナーに大量陳列されますし、ダイエットや料理といった市場は、頻繁に変わります。

また、主婦が多い地域か独身者が多い地域か、駅前かそうでない場所かといった地域性によっても、売れるものが変わってきます。

トレンドとひと口でいっても都会と地方では浸透のスピード感が違いますから、地域性を掛け合わせて考えることで、「いま、自分の地元では◯◯が流行っているんだな」ということが分かりますよね。

特に、飲食店や小売店のように消費者に直接サービスするような業態は、トレンド×地域性という目線で本屋の売場を眺めていただけると、お客様のニーズ(必要性)とウォンツ(何に欲を感じるのか)が分かると思います。

たとえば、新型コロナで社会的不安が巻き起こり、手に職をつけて稼ぐ副業のノウハウや、キャリアアップのための資格試験対策、ヒーリング系の本などが流行っているように思います。

そうしたなかでも、売れている本には現代の生活者が求めるニーズとウォンツが隠されているので、ぜひデータ収集の場として、本屋を活用してみてください。

普段、興味関心のないものも目に入る

最近はAmazonなどで本を注文する機会も多いですが、リアルな本屋の良さは、普段、興味関心のないものも目に入ることだと思います。

本屋はかなり売場の導線を練って作られています。本屋がいま売りたいもの=売れているものに限りなく近いので、いろいろな売場に目をやることで、専門外のトレンドをキャッチすることができるんです。

よく「アイデアは異業種の成功事例から持ってくるとうまくいく」と言われますが、あれはその通り。僕も編集者をしていた頃、ビジネス系の企画を考えるのに、アニメ雑誌の見せ方が参考にならないか? などと考えて売場をめぐったりしていました。

飲食店の例ばかりで恐縮ですが、いまテレワークをしている人が地方でも増えているので、「独身テレワーカーのためにバランスのいいお弁当をデリバリーする」といったアイデアも生まれますよね。

本屋は長居もしやすいですし(笑)、積極的に、普段興味関心のないジャンルをチェックしてみることをオススメします。

古本屋もアリ! なぜなら…

ブックオフのような古本屋も、データ収集という意味ではかなり有効な場所。

なぜなら…古本屋には本を売りに来る人がいますよね? ものを持たない文化が根付いてきていますし、本は生活必需品というわけではありませんから、売る人は多いと考えられます。

つまり、そんな古本屋の売場を見ても、社会的なトレンドが分かるということです。(この考え方、僕も人から教わって「なるほど!」と納得しました)

売場のすべてが「売られたもの」で成り立っているので、スピード感という点では劣りますが、書店よりリアルなデータ収集の場であるとさえいえます。

小説なんか、新刊発売からかなり早いサイクルで古本屋に並びますよね。小説のタイトル1つ見ても、ストレス発散のために読むものなのか? 暇つぶし目的の本なのか? 心の不安を解消するためのものなのか? 人の感情が見え隠れしているのが分かります。

古本屋も、お近くにあればぜひ活用してみてください!

まとめ

ここまでお伝えしてきたなかで大事なポイントは、本屋を「買っている人」という目線で見ることです。

「なぜ今、こういう売場なのか?」「そこに人のどういう興味関心があるから、こういう売場なのか?」ということを考えるクセをつけると、本屋は無料で利用できる貴重なデータ収集の場に変わります。

  • 売場を回っているうちにアイデアが浮かぶことも、あるでしょう。(だいたい、少し時間を置いて、本屋の帰路の道中で浮かぶことが多いですが^_^)
  • 本屋の売場は、トレンドと地域性をもとに作られている。そこを見れば、自分の地元でどんなことが流行っているのかがリアルタイムで分かる
  • 普段、興味関心のない分野の売場も、積極的に見てみよう。異分野・異業種のアイデアを、自分のビジネスに取り入れられるかもしれないから

古本屋もデータ収集の場になる。スピードという点では一歩劣るが、売場が「売られたもの」で成り立っている特性上、よりユーザーのリアルな興味関心を読み取ることができる 以上3点を参考にしていただき、ぜひあなたも、本屋をデータ収集の場としてフル活用してみてください! お読みいただき、ありがとうございました。

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