ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
「失敗は成功のもと」。そう分かってはいるけれど、「失敗したら恥をかく」「馬鹿にされるのではないか?」というネガティブな感情を抱いてしまい、行動がどん詰まりになってしまう。
そんな経験はありませんか? 僕はしょっちゅうありましたけれど(苦笑)。
だったら、「失敗」という言葉を置き換えてセルフイメージを変えてしまおう、というのが今回のテーマです。
起業家さんが失敗を致命的なミスととらえず、どんどん行動できるようになるヒントをお届けします! ぜひ、最後までご覧ください。
失敗というネガティブなイメージがあなたを動けなくする
そもそも「失敗」という言葉が僕たちに与えるイメージが非常によくない(汗)。
冒頭にも書きましたが、「恥をかく」「家族や友人に馬鹿にされるのでは?」といったような外部環境に対する恐れを、人はもっとも遠ざけたくなるものです。
誰もが、失敗を経ずにたった1回2回で成功なんてできないと、心の中では分かっています。
「1回失敗したくらいで死にはしない」。耳にタコができるくらいよく聞くこの言葉の意味だって理解しているし、「うまくいくまでやり続ければ成功できる」ことも本心では分かっているものです。
それでも失敗を恐れて前に踏み出せないのは、この言葉が非常にイヤ〜なイメージをまとっているから。失敗という言葉を耳にすると、どん底に落ちてしまうような先入観を、僕たちは刷り込まれてしまっているのです。
では、どうすれば…?
失敗を「お試し」に置き換えよう
結論からいうと、失敗を「お試し」という言葉に置き換えればいいです。お試しでやってみよう、テストしてみよう、と。
この「お試し」という言葉から、マイナスなイメージを受けるでしょうか? きっと、受けないはずです。だいぶライトになったと思います。
言葉のニュアンスから受けるイメージって、人間にものすごい影響を与えますよね。たとえていうなら、「酸っぱい」より「レモンのような」といった方が、口の中にキュッと刺激が広がっていくような印象を受けます。
これを上手に活用するわけです。
かの有名な発明家・エジソンは電球を発明したとき、インタビュアーから「1万回も失敗したそうですね」と聞かれたそうです。それに対し、本人が答えたのは「失敗ではない。うまくいかない方法を1万通り発見しただけ」です。
さすがエジソン! エジソンって「天才」というイメージがありますが、誰よりも「お試し」を繰り返した人なんですね。失敗とはいわず、「1万通りのうまくいかない方法の発見」と形容しているわけです。
現代の基礎研究などでも、基礎研究の段階では「お金にならない」からとさまざまな「うまくいく」ための組み合わせを何千、何万通りもアナログで試しているというのだから頭が下がります。
これも「成功パターンを見つけ出す」というお試し活動の1つです。尋常ではない根気ですが。
失敗は「お試し」に置き換える! そうすれば、どんどんセルフイメージが変わってくるはずです。
起業家に大切なテストマーケティング思考
広告の世界では「テストマーケティング」という活動が頻繁に行われます。「テスト」ですから「お試しマーケティング」という言葉にも置き換えられますね。
このクリエイティブ(ビジュアル)ではどんな反応があるか? このメッセージではどういう反応が得られるのか? Web全盛の現代、紙媒体と違って「やり直しがきく」ことをプラスにとらえ、根気よく前回の広告と新しい広告を繰り返し比較していくのです。
このテストマーケティングという考え方を、起業家ならすべての人が持っていた方がいいと思います。
テストマーケティングを実践するうえで大切になるのが、「満点主義」を避けるということです。
仕事でどんな取り組みをするにせよ満点になるまで待っていたら、それだけで時間がかかってしまいます。そして、いくら自分では満点と思っていても、お客様など関わる人にとって満点なのかというと…やってみなければ分かりません。
満点を狙って足踏みを避けるために、張り切って(笑)「40点主義」でいきましょう。まずは相手の反応を見ることを重視してください。そして、ブラッシュアップ。この連続で、自分にとっても相手にとっても納得の満点に近づけていきます。
それに、40点なら完全に方向性を間違えていたとしても致命的な傷にはなりません。
80対20の法則を当てはめると…
余談ですが、「80対20の法則」というものをご存じでしょうか?
「80対20の法則」とは、「結果の80%は、たった20%の原因から生み出されている」という統計的な考え方。
「会社の売上の80%を作っているのは20%の社員」「上位20%のお客様が80%の売上を作っている」などなど、いわれてみれば「確かに」と納得できる、この世界のあらゆる事象に共通する法則です。
これを成功と失敗に当てはめてみると、数限りない20%の成功は80%の「お試し」によって成り立っていると考えられますよね。まあ…そんなものということです。試行錯誤する回数なんて多くて当たり前という。
「お試し」をすることについて、だいぶ抵抗がなくなってきたのではありませんか?
まとめ
「失敗」という言葉を「お試し」に置き換えてセルフイメージを変えてしまおう、というテーマで今回はお届けしてきました。
失敗という言葉は、テストの失敗、受験の失敗、就職の失敗などなど、小さなことから人生のターニングポイントまでさまざまな場面で聞かされてきたと思います。
もはや刷り込みレベルで「致命的」「悪い」という印象を持っているものですから、それを使うことによって足踏みしてしまうくらいなら捨ててしまった方が身のためです。
- 失敗は「お試し」に置き換える
- 40点主義でテストを繰り返す
- 8割のことはお試しになって当たり前
こういった考え方で物事に取り組めば、どんどん行動が加速するようになります。たった1つです。まず、失敗を「お試し」にチェンジすること!
そこから頭を切り替えていきましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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