ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
今回のテーマ「夢実現」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか? ちょっと青臭くて、聞いていると恥ずかしくなりますか?
この「夢実現」という言葉、僕はパワーワードだと思っています。小っ恥ずかしさは確かに覚えるのですが、毎日の仕事や作業のなかで忘れていた“熱い何か”を思い起こさせるものではないでしょうか。
逆に、夢がない仕事は、本当に僕やあなたのやりたいことなのでしょうか? 一生、続けられる仕事なのでしょうか?
誰かの夢の実現をサポートしながら、自分の夢の実現に近づく。誰もが「夢実現」を仕事にしていくことができると、僕は信じています。
仕事の原点に立ち返れるような、お話をします。
夢実現ってなんだろう?
ここまでですでに何度「夢」という言葉を使ったか分かりませんが(笑)、この言葉を聞くと心の奥底をのぞき込むような感覚を覚えませんか?
ある、僕の好きなエピソードを聞いてください。
「夢実現」は、僕のメンターであるコンサルタントの長綱茂雄さんがかつて使っていたキーコンセプトです。
起業当初、「マーケティングで経営を改善するコンサルタント」と名乗っていたそうですが、特別な資格を持っていないこともあり、本職の経営コンサルタントに大きく見劣りしてしまった。
要するに、相手にされないわけです。悩んだ長綱さんは原点に立ち返り、これまでのお客様からいただいた声の中に「夢を実現する」という言葉が多かったことに気づいたそうです。
経営改善では本職に見劣りするけれど、経営者や事業主個人の目標達成をサポートする=夢実現を支えることなら、自分に強みがある。そこで「夢実現コンサルタント」と肩書きを変え、自分のマーケットを作っていったのだとか。
このエピソードは非常に示唆に富んでいて、たとえ知識やノウハウで周りに見劣りしても、フォーカスするポイントを少し変えれば勝負になるということを教えてくれます。
それに、力強い言葉ですよね。夢実現って。いろんなしがらみは置いておいて、やはり誰もが、夢を実現したいものですから。
あなたが支えられる誰かの、夢はなんでしょう? その人の夢のために、あなたに何ができるでしょう?
それさえ分かれば、ビジネスってグッとシンプルになると思うんですよね。
どんなことでも仕事になる
違う側面から見てみます。
ビジネスは「人の悩み解決」だといわれます。健康を支える。仕事がうまくいくように支える。人間関係がうまくいくように支える。お金に困らないように支える。
あなたの仕事によって自分の悩みが解決されることが分かれば、人は対価を支払ってくれます。もちろん、簡単なことではないですけどね。
では、悩みが解決されるとはどういうことなのか? というと、悩みが解決された先にある未来を手にすることです。だからあなたのサービスが誰かの悩みを解決するものであれば、それは「夢を実現する」サービスなんです。
こう考えると、仕事ってとてもシンプルになると思います。
僕の田舎ではなぜか草むしり代行が流行っているそうですが、これも庭に雑草が生い茂ってしまうという悩みを解決し、美しい家を取り戻すという夢を実現するサービスです。
なんだかビジネスのやり方や形ばかりにこだわる人が多い世の中ですが、どんなことでも仕事になるはずなんです。
そのキーワードになるのが、夢実現という言葉です。
話を聞くだけでも誰かの価値になる
最近、僕自身分かったことがあります。それは、話を聞くだけでも誰かにとっての価値になるということ。
ちょくちょく起業の相談をいただく機会があります。始めた当初は「ああすればいいですよ」「こうすればいいですよ」という、課題の具体的な解決策を提案してばかりいたのですが、あるとき気づきました。
みんな、解決策が欲しい以上に、自分の悩みを具体的に整理して欲しいんだ。自分自身で自分の悩みを理解したいのだ、と。
それに、知識やノウハウだけを与えてしまうと、人ってそれだけで満足して帰ってしまいます(苦笑)。反省。でも、それは手法の提案だけなので「やりこなせるか?」というと、できないと思います。
安易にノウハウをお渡しするのは相手のためにならないと分かったので、やめました。お話するにしても、人を選ぶようにしています。
本質は、悩みを聞いて欲しいのだから。
みんな迷っている
起業相談で話を聞くことに徹底するようになると、あることに気づきました。
多くの人が手法ではなく、もっと奥深いところに悩みを持っているんですね。それがこの2つ。もしあなたが僕と同様、誰かのビジネスを支える仕事をしているなら、かなり参考になるはずです。
自分の強みが分からず迷っている
これ、本当に多いです。というか、以前は僕自身もそうでしたが(苦笑)。
自分がお客様にしたい人に対して、何をアピールポイントにすればいいのか。ライバルと差別化するために、何を打ち出せばいいのかという悩み。
だいたいこの場合、次にお話する「方向性」ともリンクするのですが、あれもこれも手を出してしまっているんですね。あっちの方が儲かりそう。こっちの方が儲かりそう。そうやって一貫性のない行動を取ってしまうのが原因で。
ですから、こう聞きます。
「本当にやりたいこと=目的はなんですか? 夢はなんですか?」と。
多くの場合、夢実現に直結した素質が強みで、そうじゃない場合は言い方は失礼かもしれませんが(今は)蛇足です。もちろん、意外な強みが夢実現に役立つ場合もあるので、一概にはいえませんけどね。
ともかく、できることをギュッと1つに絞ってそれを磨いていけば、強みになります。
他人と比べるのがナンセンスなことでして、他人との優位性ではなく、お客様に役立つ強み=価値にこそ意味があるんですね。だって、草むしりに大きな優劣なんかないじゃないですか。
方向性に迷っている
方向性に迷って、何をしてどう進んでいけばいいか分からないというお悩みもよくお聞きします。7割くらい、この話題かもしれません。
方向性には、大きく2つあると考えています。
- 自分が成果を出しやすいこと(好き嫌いにかかわらず)
- 自分がやりたいこと
そして多くの人が、やりたいこと、つまり目的へたどり着く道のりが遠すぎて不安を感じています。「このまま、理想に近づけるのか?」と。
自分が成果を出しやすい何かが「やりたいこと」に直結していればいいのですが、そうではない場合がほとんどではないかと思います。だから、やりたいことばかりやってもお金にならなくて、迷って、苦しんで、自分を見失ってしまう。
僕が考える答えは、成果を出しやすいこともやりたいことも、どっちもやるということです。成果を得られればお金も自己肯定感も得られるし、それをもって、やりたいことに投入していくこと。
僕自身は成果を出しやすいことが「書くこと」だったわけですが、やりたいことを実現することに役立っています。他人に認知をしてもらったり、協力者を集めたりするための。
強みの話とリンクしていますが、迷っているのはアレコレ手を出しすぎているからです。2つに削ぎ落としてシンプルにすることが大事ですね。
誰かの力になり、自分の力になってもらう
さて、ここまでは他人の夢を実現する仕事についてお伝えしてきましたが、忘れてはいけないことがあります。それは、あなた自身の夢を実現すること。
僕が思うに、他人の夢実現を支えることは、自分の夢実現とつながっています。
たとえば、僕が無料で起業相談をしているのは、自分の認知を広げるためでもあり、将来一緒にやりたいことを実現できる、仲間を集めるためでもあります。
起業してつくづく感じましたが、人はひとりでは本当に何もできないです。けれど、いろんな得意や価値観を持った仲間がいれば、「なんでもできる」と思えるほど心強い。
「でも、仲間を作るなんて、どうやればいいの? 異業種交流会にでも出かければいいの?」
という質問がきそうなのでお答えすると、「誰かとコンタクトを持つ」「会いに行く」だけでは足りないと思います。
なぜなら、残酷なようですが、人は自分がメリットを感じないと他人を手助けしようとしないから。「そんなことはない」という反論もあるかもしれませんが、無償で人を支え続けられるほど人間には余裕がないはずです。
だから、あなたや僕の方から、先に力になってあげるんです。悩みを解決し、夢を実現するための力に。
そうすれば、相手もきっと感謝しますよね? 返報性の原理というくらいですが、人は与えられるとお返しをしようとする性質があります。
そのようにして、自分に力を貸してくれる人を増やしていくんです。仲間の一人ひとりが、あなた自身の夢を実現するための、原動力になってくれます。
僕は宗教家ではありませんが、「汝、隣人を愛せよ」という言葉は真実だと思います。先に与えれば、必ずあなたの夢実現を支えてくれる人が現れるはずです!
まとめ
少しスケールの大きな話かもしれませんが、つい20〜30年も前までは社会を生きるのに確固としたレールがあって、レールに乗ること=夢を叶えることと錯覚させられていたんじゃないかと思います。
「夢のマイホーム」といった標語などは、きっとそうですよね。けれど今は、我が家を持ちたい人もいれば、ひとところに定住したくない、移動できる暮らしが自分のスタイルに合っているという人もいます。
夢を、本当に自分自身の手で選ぶことができる最初の時代、といえるかもしれません。といっても、これもある評論家の方の受け売りなのですが(笑)。
無数に人の夢実現を支える仕事はあるし、僕やあなた自身も、どんな夢を持ってもいい。
そう考えたらワクワクしませんか? ぜひ、枠を広げて考えてみてください。
それでも迷いがあるようでしたら、僕の無料相談までお気軽に。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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