異論がある方もいるでしょうが、地方で、ひとりで起業してビジネスを成り立たせようと思うと、人脈は必要だと思います。
「売った買った」の利害関係ではなく、人と人とが価値提供しあい、お互いを高めあうために。
何事もどう活用するか? が大切であって、たとえば
「異業種交流会に参加しても得られるものがない」
「名刺交換して終わりの関係」
と主張する人もいますが、そもそも何年〜一生付き合える人脈を作るのは簡単ではないはずです。友達ですら、そうなのですから。
交流会なら交流会の性質もありますし、出会いのプラットフォームでしかありません。あくまで自分がそれをどう生かすか? です。
僕・大鹿は2020年の暮れに地元・香川県高松市にUターンしてきて、2021年の秋に起業しました。
もともと地元に帰って事業を興したいと考えていたのですが、起業に際しとても後悔したのは、それまで地元の人脈を作ってこなかったことです。(改めていいますがただの客欲しさではないですよ)
人脈を作ることは機会を作るということです。たとえ地元にいなくても、帰省時に気になる人に会いに行ったり、対面で会えなくてもアンテナを張って接点を作るようにしたり、できたはず。
それをきっかけにFacebookでつながりを作っておけば、地元の情報も入ってきますしね。
しかし、10年以上も地元を離れていたこともあり、Uターン時点では地元の人脈はほぼゼロ。自分の地元なのに誰も知らない。誰も知られていない。
焦って人と知り合おうと思ってSNSで探すわけですが、それだけでは簡単に見つからないんですよね。
ふと考えたのは、SNSは(これも異論あるかもしれませんが)究極“暇つぶし”のツールであり、日々の活動が本当に充実している人は、暇じゃないということ。
特に、都会に比べてモノも情報も少ない地方だからこそ、自分たちの手で自分たちの周辺環境を盛り上げていかなければいけない。
そういった人は、実はSNSをどれだけ探しても、出てこないんですよね。もちろん利用していることは利用しているんだけど、活動の比重のなかにSNSが占めるウェイトが少ないイメージ。
出会いのプラットフォームは、SNS以外にもいろいろあります。先に書いた異業種交流会もそうだし、自治体が行っている起業塾、コワーキングスペース、イベントや趣味のつながりなどなど。
僕の場合は自分のメディアを持っているので、「取材」を通して会ってみたい人に会ってみたり。最近あったのが、地元の飲食チェーンの経営者さんが電子書籍を出版されていて、そこに無料相談特典が付いていたのでお会いする約束をしたり。
1人、つながりを作ると面白いように横に派生していきます。「地元にこんなスゴい人がいたんだ」「こんな面白い人がいたんだ」という発見が、毎週レベルで絶えません。
これが、「行動する」ということなのだと思います。文字通り体を移動させる行動によってしか、環境は変わっていかない。
シンプルな話、外に出ていきましょうよ、と。
SNSも、もちろん出会いの入口としては使います。ただ、それだけで人脈という信頼関係に変わっていくのかは疑問だということです。
SNS上だけのやり取りでキャッチできる情報は、あまりに少ないです。最近はZoomなどもありますし、なるべく顔ないし声を合わせる機会にまで発展させることが大事だと思います。
人脈が広がってくると、1人ではできなかったことができるという可能性が広がってきます。困ったときに知恵や資源を貸してくれることもあります。
「誰にも頼らないで生きる」などといったポジショントークもありますが、起業してたったひとりだけでビジネスを成り立たせられるほど、甘い話はないです。
少なくとも自分が起業してみて分かったのはそれですね。
- 機会を増やすには多種多様なプラットフォームがあること
- 出会いの入口にとどまらないこと
- プラットフォームを活用するためには、「盲目的にならない」よう、自分自身の考え方を変えていくこと
人脈作りについて、考えることでした。
ps.とても大切なことですが、借り物ではない自分の「想い」を持つことが、出会いを入口から発展させるカギだとも思います。
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