起業前後においては、自分のメンターになってくれる人がいた方がいいと思います。たとえそれが、大きな投資になったとしても。
僕・大鹿は2021年10月に起業しました。
その1年半ほど前から起業したい気持ちがあって小さく副業を始めていましたが、「今やっていることの延長線上に『起業』がある」と思えたのは、お世話になっている人にコンサルについていただいてからです。
それまでは想いだけあっても、具体的な道筋が見えなかったのは確か。メンターの存在には、とても感謝しています。
同じ状況の方は多くいると思いますが、メンターを頼りにする範疇を超え、「依存」してしまうケースもあるように感じます。そこで今回は、メンターとの付き合い方について、僕の考えを書いていきます。
起業前後、相談できる人がいることは必要
こと起業というテーマにおいては本を読んだりネットで情報を調べたとしても一般論が多く、「自分がどうしていくべきなのか?」については、先ゆく人に相談した方が早いです。
僕の場合は以前から知っていた人にお金を払ってコンサルについてもらいましたし、人脈が多ければ、起業の先輩たちに話を聞いて回るのもいいと思います。
どういうことがお金になるのか? 自分のどういう資質がお金に変わるのか? そのために何をしていけばいいのか? 客観的に意見をもらえる環境があって、僕自身はよかったと感じています。
実際、僕が今につながる仕事で初めて報酬を得られたのは、メンターが見つけてくれた自分の資質を生かし、その能力を磨き上げた結果のものでした。
自分がやりたいことと、それが即お金になるかどうか? は、たいてい別のことです。認知バイアスといって、人は現実を自分の都合のいいようにとらえてしまうものだし、起業し成功している人から第三者的に評価してもらえる環境は、遠回りしないためにも早めに整えることをオススメします。
その過程で自分がやりたくないこと・苦手なことをやることになるかもしれません。先が見えなくて気持ちが乗らないこともあるかもしれません。(僕もありました…)
ただ、特にお金を払ってコンサルを依頼している場合、メンター側としても「結果を出してもらうことが仕事」であるわけだから、適当なことをいうはずもまたないのです。
そもそも「この人に導いて欲しい」と思って自分が求めたのだから、信じてやってみることが大切ですね。
依存はNG。誰のためにやることなの?
ここまで書いておいて逆説的なことのように思うかもしれませんが、メンターに頼り切ってしまうことはよくないです。ここでの頼り切るというのは、「依存」してしまうということ。
自分で考えもせず、「次はどうすればいいですか?」などと、すぐ答えを求めてしまうような状態です。メンターというのは『導く人』であり、本人の人生を背負っているわけでは決してありません。
僕のクライアントさんではありませんが、最近ある人と話していてあったのが、自分が望んでいた状況が手に入りつつあるのに、「メンターが認めてくれるかどうか分からない」と、判断を依存しきってしまっているというケースです。
最初からお金になるようなことではないというのが、引っかかっていたようです。とはいえ、本人が心からやりたかったことに、のちのち直結する仕事です。それを、お金になるかどうか分からないからといってメンターの判断に委ねるなんて…。
僕がコンサルティングをしているわけではないので強くいいはしなかったですが、変な感情になりました。自分がやりたいことと、メンターの判断、どっちが優先なの? そもそも自分が望むことなら、メンターは応援してくれるはずじゃないの? と。
あくまで自分が目指す未来のことなんだから、自分軸があるべきではないでしょうか。メンターはその自分軸が実現するために、力を貸してくれる人です。決してメンター軸に合わせるわけじゃない。
あなたはどう感じますか?
僕は、誰のためにやることなのか? をまず考えるべきだと思います。
自分で考えてみて、答え合わせをする
起業において、そもそもメンターというのは会社の上司ではないので、行動の指示をしてくれる人ではないです。自分の考えを評価してくれ、そのうえでもっといい方法があれば提案してくれる人だと、僕は考えてきました。
何もかも自分で考えてメンターの提案を無視し、自己流で突き進むこととはまた違います。あくまで「一度自分で考えてみる」というステップが大切かな、と。
自分の考えとメンターの提案を答え合わせするようなイメージを僕は持っています。そこで自分の考えが合っていたら自信につながるし、間違っていたらアドバイスを求める。
これは、依存とは違うことですよね。
自分がやりたいことがあって起業したのだから、主役は自分であるはずです。自分の物語をどう進めるかを他人に委ねるのは、たとえメンターであっても違うと思います。
まず自分で考えてみる。そして答え合わせをして結果、考えが至らなかったことが分かって初めて、メンターの言葉に素直に従う。それがメンターと本人のあるべき形ではないでしょうか。
まとめ
こう書くとメンターを否定していると捉えられるかもしれませんが、僕自身は肯定派です。コンサルティングには他人にいえないくらいお金を使ってきましたし。
ただそれによって自分一人では得られなかった未来を実現しています。メンターがいなければ、今も起業してうまくやっていく方法なんて分からなかったでしょう。
実際本記事執筆時点ではコンサルについていただいていますが、今後一人で事業をしていくタイミングもやってきますし、僕は「一度自分で考えてみる」ことを実践してきて良かったと感じています。
確実に、磨き上げてきた自分の考えや力が、資産になっていますし。
今回のまとめ
- 起業するうえでは、メンターから客観的にアドバイスをもらえる環境があると遠回りしない
- メンターに頼ることと依存することは違う。誰のためにやることなのか? 自分軸が必要
- 自分の考えとメンターの提案を照らし合わせることで、自分の力になっていく
いま起業前後で誰かメンターをつけようかどうか考えているのであれば、ヒントになるとうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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