今回は、特に起業したばかりの方に向けて、目標設定の大切さについて書いていきます。
あなたは達成した目標を、どこかに目に見える形にしているでしょうか? スマホの壁紙にする、紙に書き出して壁やデスクに貼り付けるなど、いろいろなやり方があると思います。
本記事でお伝えする1つの方法として、毎日10個の目標を書き出すことをオススメしています。少しブランクがあるのですが、僕自身このやり方に取り組んでいたら…3ヶ月で半分達成していました。
常に頭の片隅に目標があるからこそモチベーションを持って仕事に取り組めると思いますので、今回の内容をお役に立てていただけると嬉しいです。
10個の目標を毎日書き出す
10個の目標を毎日書き出すというのは、作家・経営コンサルタントの神田昌典氏が著書『非常識な成功法則』で語っていたもの。神田氏自身、独立当時に掲げていた目標を数年後、経済的に成功してから見返したら、椅子からすっ転んだそうです。
「ぜんぶ、叶ってる」と。
これに取り組む前、僕も1つだけ目標を立ててノートに書き出し、壁に貼り出していたことがありました。自分が通る場所、家で必ず目にするような位置に貼り出していたものの、1週間もすれば…いつの間にか気にして見なくなるんですよねえ(汗)。
副業時代のことでもあったし、まだまだ本気ではなかったということもあると思います。
10個の目標を書き出し始めたのは、本記事執筆時点の11月から5ヶ月前、6月からです。実は9月に入って家族が怪我をしたり自分も務めていた会社の退職引き継ぎなどで忙しく、やめてしまっていました。
あとでも書くのですが、10個のうち半分叶っていたのですが。
話を戻すと、10個書き出すだけでも、まず大変です。欲張りな目標でもいいと思いますし、僕の場合は1つの大きな、ザックリした目標を細分化していった感じ。
脳みそに汗を書くとでもいえばいいでしょうか。かなり頭をひねらないといけないのですが、そこまでして出した目標は、あなたが本当に達成したいものになっているはずです。ぼんやり曖昧としていたものに、ピントが合うようなイメージです。
この作業を毎日続けていくのですが、その日書いたことを翌日も鮮明に覚えているかというと、まったくそんなことはないです(汗)。忘れています。だから、また10個書き出すのです。
正直、ウーンなんだったっけ? と唸りながらの作業です。あなたもやってみたら、はじめのうちは書き出しに非常に時間がかかると思います。
逆に、10個もの目標をスラスラ描き出せるような人は、自分が得たいものに対して、鮮明にイメージが描けているということですね。
続けていれば、15分かかっていた時間が10分、5分と短くなり、毎日同じ目標を迷わず描き出せるようになっていきます。冒頭で書いたような「常に頭の片隅に目標がある」状態になれるのです。
3ヶ月で半分達成していました
この「毎日10個書き出し法」のポイントは、10個のうち1個実現すれば、将来的にほかの9個もついてくるというような目標にフォーカスし、さらに達成までの計画を立てること。
たとえば、「フェラーリを買いたい」という目標と「年収2,000万円を目指す」という目標があれば、どちらが優先させるべき内容かといえば、後者ですよね。では、「年収2,000万」のために何をすればいいか? ということです。
あなたにも、目標のさらに“力点”となるような目標があるはずです。ここまで絞り込むと、
やるべきことがドンドン鮮明になっていきますよ。
僕は6月から始めた「毎日10個書き出し」を8月いっぱいで中断していたのですが、11月中旬になって見返すと…なんと、半分の5個が叶っていたのです。10個のうち3個はもっと将来的な目標、7個が2021年のうちに達成したいことだったので、7個中5個と考えれば、結構な打率ではないですか?
ちなみに実現していない2つも、ほぼ実現しそうで、あとはタイミングの問題というところまで来ています。
こういった目標の書き出しって、自分への景気づけにやるんでしょ? と思う方も、いるかもしれません。なにしろ僕もそうでした。
でもね。斜に構えず真面目に取り組んでみたら本当に成果が得られたので、記事執筆時点で先日から、また再開しています。しばらくブランクがあったのと、5個叶っていたので、目標はまた立て直し。
またしても脳みそに汗をかく毎日です。(苦笑)
毎日書き出すといい理由は?
目標を紙に書き出して見える場所に貼ったり、財布のなかに紙を入れておいたり。目標達成のやり方についてはいろいろ聞きます。
週に1回ジョギングするより毎日ジョギングした方が間違いなく痩せるように、毎日書き出すことで自分自身に強制力をかけられます。
しかも、書き出すほどに目標と計画の解像度がクッキリしてくるので、無駄なことをしなくなる。目標に対して何をどれくらい達成できているか、毎日嫌でも目にするから、行動せざるをえなくなる。
僕の場合、書き出しそのものはしばらくやめてしまっていたのですが、それでも2ヶ月にわたって毎日欠かさず10個の目標と行動計画を書き出していたので、完全に頭にインプットされていました。
反省点は、振り返りをえず、実現できている目標を差し替えなかったことです(汗)。
書き出すなんて、面倒くさい。そんなことに時間を使うなら、売上につながることをする。ここまでお読みいただいて、そう思いませんでしたか? ごもっともです。
しかし僕自身感じたことは、目標の書き出しをすることで、成果に直結することだけにリソースを割くようになり、結果的に効率がよくなるということです。
そもそも人間、明確な目標があってはじめて、スイッチが入るものです。労力が効率に変わる分岐点が必ずあるので、「いま、起業してなんのために仕事をしているんだろう」という人は、ぜひ取り組んでみてください。
ものの1週間で、自分というものが変わりますから。
まとめ
ちゃんと自分の目標を管理している人は少ないだろうと思います。僕は長く会社員をしていましたが、間違いなく周りに、そんな人間はいなかったです。
自分が起業するまでに、尊敬する人たちが自分の目標を恥ずかしげもなく周囲に宣言し、着々と実行していく様子を見て、「目標設定は起業家にとってマストなもの」と考えるようになっていきました。
どちらが良い悪いではありませんが、会社員は組織の立てた目標を遵守する生き物で、起業家は自分が立てた目標を遵守する生き物です。あなたが経営者なら、自分の分身たる会社の目標を立てなければいけないのも、また当然です。
自分というものに目を向けて目標を丸裸にするのは結果的に遠回りではないので、まだ起業したばかりのうちに、取り組まれることをオススメします。経験者として。
今回のまとめ
- 達成したい目標を10個ひねり出して、毎日書く習慣をつけよう
- 10個のうち1個叶えばほかの全てが達成されるという目標にフォーカスし、計画を立てる
- 目標を書き出すことは一見時間のロスように思えるが、労力が効率に変わる瞬間がやってくる
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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