香川県高松市で、Web販促コンサルタントとして活動している大鹿です。
情報発信からリアルで人と接点を作る手段まで、起業家が自分を認知してもらうための方法は無限にあるものです。
しかし、以前の僕もそうだったのですが、「集客手段は◯◯しかない」あるいは「◯◯が一番効果的だ」と決めつけて、ほかの手段を試さない人が多いように感じます。
(後者の場合、ほかの手段をろくに試してもいないのに「一番だ」とポジショントークする人間さえいます。。)
本当にそれでいいでしょうか?
どちらかというと、「あれこれ手を付けるのが面倒くさい」「性格的に合わないのではないか?」というマインド面の抵抗であったり、単にどんな集客手段があるかをよく知らなかったりするだけの場合も、また多いです。
活用できるだけ活用してみて、ようやくどの集客手段が自分や自分の事業に合うか分かるもの。今回は、特定の手段に依存してしまう危険性と、認知の手段はあなたが思っているより多くあることを、お伝えさせていただければと思います。
早く成果を求めすぎても信頼は生まれない
1つの集客手段に依存することは、それが下火になったときにリスク分散されていないから危険だ、とよくいわれます。
たとえばオンライン集客の手段だと、Twitterだけに依存する。Instagramだけに依存するなど。もちろんそれはそうなのですが、明日からガクッと下火になるということはありません。
もちろんリスク分散は大事ですが。
依存してしまう本当の危険性は、その認知手段が自分や自分の事業に合っていると盲信してしまうことだと僕は思います。
そしてだいたいが「Twitterは(何よりも)効率的だから」などと他人の言葉を受け売りし、ほかの手段を試しもしないのです。
ただ、Twitterを例にすると、確かにTwitterというものはフォロー関係という機能上のつながりを作ることはできますが、それが人と人との本当の信頼関係が築けているか? というと、まったく別の話で。
Twitterユーザーを見ていても、フォロワー数の多さと信頼関係の深さを混同してしまうケースが多いように感じます。
ごく当たり前なことですが、画面の向こう側にいるのは私たちと同じ「人」です。
入口の接点を作るだけならTwitterなどオンラインの集客手段は効果的ではありますが、そこから信頼関係を作っていくうえでは、オンラインの手段だろうが対面だろうが、時間はかかって当たり前。
人に信用してもらうというのは、一朝一夕でできるものではないですから。
以前の僕も、効率性だけを求めてしまっていました。
しかし決してそれだけで信頼が深まるということはなかったですし、対面で会って話をし、別れたあとにお礼のメールを1本送るだけで深い付き合いになれた人もいたなかでは、効率性というものに疑問を感じるようになりました。
1つの集客手段に依存するデメリット
「あれこれ手を付けるのが面倒くさい」
「性格的に合わないのではないか?」
といって、本当に相性がいいかどうか分からない特定の手段に固執することは、ほかの手段によって得られたかもしれないメリットを放棄しているということでもあります。
「あれこれ」といっても、たとえばオンラインの手段であればTwitterの投稿内容をそのままFacebookやInstagramに転用することもできます。そのようにして集客に成功している地域の飲食店さんも、実際に知っています。
そして「性格的に合わない」と思ってしまうのも、1つの手段だけに偏っている反動からくるものだと思います。
ひとところにとどまるとその場所が自分のすべてだと思ってしまうように、自分で自分の可能性を狭めてしまうのです。
でも…その依存のために自分のビジネスがうまくいかなかったら? 別の手段も試していたらもっと早く集客に成功している未来があったら? そう考えると僕自身は怖いです。
いまのあなたはどうでしょうか? 誰かの受け売りや決めつけだけで、特定の集客手段に固執していないでしょうか?
ここまで読んでいただいて今までの自分のあり方に疑問を感じたなら、この先も読んでみてください。
僕がメンターから教わったさまざまな集客手段を、ご紹介していきます。すべてではありませんが、だいたいが自分でも試してみた手段ばかりです。
オンラインの集客手段
オンラインの集客手段というと、
- HP・ブログ
- SNS(Twitter、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、Pinterestなど)
- YouTube
などのメディア系が主流といわれていますが、実店舗を持ってビジネスをされている方にはGoogleマイビジネスが、士業や講師業をされている方には電子書籍から集客する方法もあります。
またブログ1つとっても、WordPressブログがあれば、アメーバブログもnoteというメディアもあります。
アメーバブログはプラットフォームに依存しているからリスクがある、などという人もいますが、そもそもが日本最大のブログサービスです。
ユーザーとあなた、およびあなたの事業の相性がよければ、使う価値は大いにあります。
また各県のメディア会社が運営している地域ブログというものあり、これに参加して地域の人に情報発信をするのも有効です。
それぞれ、ユーザーの層が異なります。Instagramユーザーの6割以上が女性というのは有名な話ですよね。ユーザーが何に関心を持っているのかも違いますし、たとえばSNSは見ないけどアメーバブログは利用しているという人もいます。
これは、僕も使ってみて肌で感じたことです。
ネットには「顧客リスト」が転がっている
ここまでは「メディア系ツール」に限りましたが、B to B事業をしている場合は、iタウンページや総合求人サイトからあなたのターゲットになりそうな企業を探すこともできます。
ターゲットになるのであれば、楽天を見て、ショップを出している企業をリストアップすることも可能です。
そうした顧客リストをピックアップしてメール営業する。抵抗がある人が多いですがこれもれっきとしたオンライン集客ですから、知っておいて損はありません。
むしろターゲットに直接届くという点では、有利に働く場合さえあるでしょう。
専門家登録やビジネスマッチング
コンサルティング系であればビザスクなど、コンサルタントと、事業に課題を持っている会社をマッチングさせるサービスがあります。
Yenta(イエンタ)やLinker(リンカ)といったビジネスマッチングで、協業できる人を探して一緒に仕事を作っていくことも可能ですね。
また、ココナラやタイムチケットで自分が販売できるスキルを出品するという手段もあります。ココナラは本当に、どんなニッチなサービスも売れますし、僕ももっともお世話になっているプラットフォームの1つです。
セミナー集客なら掲示板サイトも
セミナーを起点に集客したいということであれば、掲示板サイトを活用するのも手です。
ジモティーや、こくちーずといった研修登録サービスを使えば、サクッとセミナー告知を出すことができます。こくちーずは検索にも強く、僕もここから集客できたことがあります。
さらにこれらをブログやSNSなどと組み合わせることによって、網の目を広げるように集客パワーを上げることができますね。
経費をかけてWeb広告を出す
広告というと「お金がかかる」といって抵抗がある人も多いですが、認知にかかる時間をお金で買っていると考えるといいと思います。
Web広告では、Google広告やYahoo!広告などのリスティング広告(検索連動型広告)、Twitter広告やFacebook/Instagram広告などのSNS広告が有名ですが、たとえばFacebook/Instagram広告は1日300円程度から広告を出稿することができます。
1ヶ月で約1万円程度というところです。一度低額でもWeb広告を出してみると、確実に「お金がかかる」ことへの抵抗感はなくなります。
実際、せっせとSNSでフォローする・されるという行為を繰り返すよりも効率的な場合があるので、Web広告も集客手段として視野に入れてみてはいかがでしょうか?
リアルの集客手段
- チラシ(ポスティング、新聞折り込み)
- ダイレクトメール
- プレスリリースの出稿
といったものがパッと思い浮かぶと思いますが、こういった「いかにも」な集客手段以外にも、人脈を作り、そこから将来的なクライアント関係を築いていくという考え方もあります。
- 各自治体で行われている起業塾
- 異業種交流会
- 中小企業同友会や倫理法人会に入会する
- 経営者などと人脈を作りたい場合は直接アポを取る
- 人と協業して仕事を生み出す
リアル、つまり対面の場合は「集客」というのが前面に出過ぎると人が離れていってしまいます。(もっともオンラインも同様ですが)
相手の力になれることに先にコミットして、信頼関係を作っていくことが大事ですね。
マスコミに売り込む
新しい商品やサービス、セミナーの告知などであれば、マスコミに売り込んでみるというやり方もあります。
プレスリリースという方法が一般的ですが、そうではなくても新聞社や出版社、メディア運営会社などに情報提供するのも、無料でできるという点ではトライしてもいい手段だと思います。
特に地方のマスコミは、常に発信できるネタを求めています。マスコミが好む「初もの」や公共性のあるものなら、なお有利に働くでしょう。
経営者とつながりを作るには
経営者と人脈を作ろうと思ったら、普通に電話やメールをするだけでは機会を作るのは難しい場合がありますよね。
あえて手書きの手紙を出したり、これは僕がやっているのですが、自社メディアを持って取材するという方法もあります。
取材は基本的に喜ばれるものですし、いい記事を書けば相手の方から拡散してくれて、次の人脈につながるきっかけにもなるのでオススメしたい手段です。
まとめ:集客するための23の方法
何度も書きますが、何が自分や自分の事業と相性がいいか分からないうちは、使えるだけの手段を使うにこしたことはありません。
「集客はラクにできる」「自動化できる」と声高に叫ぶ人もいますが、そういう人たちでさえ起業当初は集客に苦労し、時間も経費も集客活動に注ぎ込んでいます。
「いまはラク」なだけ。いままだ集客の土台ができていない人が、そうした売り文句を真に受けてしまうことこそが、特定の手段に依存してしまう本当の危険だと思います。
最後に改めて、本記事で紹介した23つの集客手段をまとめておきますので、ぜひ食わず嫌いせず、自分に合った手段を見つけてみてください。
僕も引き続き、あなたにそれぞれの実証効果をシェアできるよう、行動していきます!
オンラインの集客手段①メディア系
- HP・ブログ(WordPressブログ、アメーバブログ、note、地域ブログなど)
- SNS(Twitter、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、Pinterestなど)
- YouTube
- 電子書籍
オンラインの集客手段②その他Webサービス
- Googleマイビジネス(実店舗向け)
オンラインの集客手段③企業リスト系
- iタウンページ
- 総合求人サイト
- 楽天
オンラインの集客手段④専門家登録・ビジネスマッチング系
- ビザスク
- ビジネスマッチングサービス(Yenta、Linkerなど)
- スキル販売サービス(ココナラ、タイムチケットなど)
オンラインの集客手段⑤セミナー系
- ジモティー
- こくちーず
オンラインの集客手段⑥Web広告
- リスティング広告(Google広告、Yahoo! 広告)
- SNS広告(Twitter広告、Facebook/Instagram広告)
リアルの集客手段①媒体系
- チラシ(ポスティング、新聞折り込み)
- ダイレクトメール
- プレスリリースの出稿(マスコミへの売り込みもあり)
リアルの集客手段②人脈系
各自治体で行われている起業塾
異業種交流会
中小企業同友会や倫理法人会に入会する
経営者などと人脈を作りたい場合は直接アポを取る(手紙や取材も活用)
人と協業して仕事を生み出す
細分化し出すとキリがないので、この辺で。また手段はここに挙げただけでなく、あなたの狙いの数だけ存在するということです。
ぜひ、お役立てくださいね。
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