元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
実店舗のWeb活用について専門にやっているので、SNS運用については、いろいろなオーナー様からご相談をいただきます。最近特に多いのが、Instagram(インスタグラム)集客についてですね。
- 毎日投稿するのが大事といわれたけど、時間がない
- だんだんネタが思いつかなくなる
- それでも無理やり投稿しようとするから、内容が単調になる
- 効果が出ているのか分からないし、続ける意味があるの?
だいたい、こんなお悩みが多いです。
それで僕がだいたいお伝えさせていただくのが、「ネタに困るくらいなら、すでに発信した内容を何度発信してもいいんですよ」ということ。頑張りすぎなくても、効率の良い方法があります。
今回はこのやり方の理由とメリットについてお伝えしていくので、Instagramの運用に困っている店舗オーナー様、ぜひ参考にしてください!
そもそも、1つひとつ投稿内容を覚えていない
先述の「だんだんネタが思いつかなくなる」というお悩みですが、毎日毎日ユーザーに有益な、新しいネタを考えるのはそもそも至難の業です! なので新しいネタ、無理に頭からひねり出さなくてもOK。
「ネタに困るくらいなら、すでに発信した内容を何度発信」してもいいです。
なぜなら、Instagramを見ているユーザーは、過去のあなたの投稿を逐一すべて覚えているわけではないから。また、あなたのInstagramページを、いちいち全部さかのぼってチェックすることも稀です。
こうクライアントさんにお伝えすると、だいたい「きょとん」とされます。けれどInstagramに限らず、たとえば雑誌を読むときだって、バックナンバーの内容をすべて覚えていないはずですし、わざわざさかのぼって読もうと思わないでしょう。
人間、そこまで時間がないですから。
本当に伝えたいことを覚えられてもいないのに、伝えなくてもいい新しい情報を発信する必要はないです。だから、すでに発信した内容のなかから、あなたにとって伝えたいこと・大事なことを繰り返し発信するようにしてみてください。
そう考えれば、「ネタが〜」というプレッシャーがなくなりませんか?
人は3回同じことをいわれてようやく理解する
「過去のネタを何度も発信する」について補足すると、人は3回同じこといわれて、ようやく理解するといわれています。
1回目にしただけでは、聞いただけでは、覚えません。あなたもそうだと思います。毎日通る道にあるお店の名前ですら、気にして見ていないと、うろ覚えですよね。
同じことを3回伝えてようやく理解したとしても、情報が頭に入り続けない限り、また忘れてしまいます。あなたのお店に来店して、「ここは自分にとって必要な場所だ」と感じてくれてはじめて覚えるものです。
ですから、新規集客にInstagramを活用するうえでは、同じことを何度も何度も発信するのです。「ザイオンス効果」といって、同じモノ・コト・情報に触れているうちに“だんだん”それが気になってくるという心理現象もあります。
“だんだん”ですからね。すぐじゃないですよ
もうここまで読んでいただいて、無理に新しいネタを考えなくてもいいということが、理解できたのでは。
Instagramの投稿は「勝ちパターン」を作れ!
ネタが思いつかなくて、それでも新しい情報をひねり出そうとするから、内容が単調になるし、やり続けるのがツラくなるんです。
でも、過去のInstagramの投稿のなかに、宝の山が眠っているかもしれません。
過去、「いいね」が多かった投稿、ユーザーからコメントをいただいた投稿。反応のよかったものを振り返ってみてください。それをメモアプリなどに「勝ちパターン」として書き出しましょう。
そして過去の「勝ちパターン」を、1週間ごと・2週間ごと・1ヶ月ごとなどスパンを決めて、繰り返し発信する。まるまる同じ内容に抵抗があるなら少し内容を書き換えたり、写真を最新のものに変えたりするといいです。
商品の値段など、スペックとして変えるべき部分は当然変えましょう。
そうしていくうちに、さらに「勝ちパターンのなかの勝ちパターン」が選別されていくはずです。要するに、ユーザー受けのいい投稿内容だけが残っていくことになります。
たとえば、僕の地元・高松市の骨付鳥専門店「寄鳥味鳥」さん(参考:https://www.instagram.com/yoridorimidori1986/?hl=ja)が、まさにこのやり方。
ユーザーから反応の良かった投稿を選別し、「勝ちパターンのなかの勝ちパターン」を何度も何度も発信されています。自分も非常に勉強になる運用方法なので、クライアントさんにも、参考にしていただくようお伝えしていますね。
で、勝ちパターンを繰り返し発信する合間、思いついたときに新情報を投稿するようにしてみてください。。そうすると情報に鮮度が出て、イキイキとしてきますよ。今日来店された「お客様の声」なんか、リアリティがあっていいかもしれません。
「勝ちパターンがない」というあなたは…
もし「勝ちパターン」がないということであれば…毎日発信する手を止めてもいいので、じっくり競合店の発信パターンを分析する時間を取りましょう。
それを自分のお店でもうまくいくかどうか真似てみて、「勝ちパターン」を作っていってください。
もう一度いいますが、毎日発信する手を止めてOK。効果の少ないことを続けていても疲弊するだけですから、「勝ちパターン」を考えることに時間を使ってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本当に「ネタが続かない」「続ける意味があるの?」と、苦手意識がどんどん助長されて、Instagramの活用が嫌になる店舗オーナー様が多いように実感しています。
そうであれば今回お伝えしたように、発信のハードルをグンと下げてみてください。ハードルを下げたからといって、集客効果が小さくなるというものでもありませんから。むしろ、労力は減ったのに効果が上がることのほうが、期待できますね。
- Instagramのユーザーは、逐一お店の過去の投稿を覚えていない。だから、何度同じ情報を発信してもいい
- 人は3回同じことをいわれてようやく理解するし、理解してもすぐに忘れる。来店してもうまで、伝えたいことを伝え続けることが大事
- 過去の投稿から反応の良かった投稿を拾い集めて、「勝ちパターン」として厳選する。さらに「勝ちパターンのなかの勝ちパターン」を作っていく
時間がないなか、Instagram運用を頑張っている方が多いですし、そんな姿を見ていると本当に尊敬できます。今回、頑張らなくてもできる方法をお伝えさせていただいたので、ぜひ実践してみていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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