香川県高松市を拠点に、「地域集客サポーター」として活動している大鹿です。
今回は、物事の一貫性を持つ大切さについて、お伝えしたいと思います。
一貫性の原理というものがあって、人間には一度決めたことをやり通そうとする習性がありますし、逆に一貫性のない人の言動を信用することはありません。
たいてい一貫性がない人は「一貫性がないこと」にすら気づいていないものですが、これはお客様や見込み客の信用を失うことにつながります。
事例を挙げ出したらキリがないので(苦笑)、今回は具体的に思い浮かんだ人の特徴を分析してみました。(自分自身もそうなっていないか、改めて振り返るために)
人間大なり小なり思い当たることがあると思うので、「相手の信用を落としていないか」を振り返るチェックポイントにしていただけると幸いです。
「本質的な考え方さえ持っていれば」と言っているのに…
今回お伝えしていく事例は、Webでお客様を集客して、商品を販売している人。その方はよく「本質的な考え方さえ押さえていれば、あらゆる物事に応用できる」という発信をされています。
でも…その本質的な考え方を持って、さぞどんな場面でもお客様を集客できているのかというと、そうじゃない。ある特定のSNSに依存しています。
本当にあらゆる物事に応用できるだけの能力を持っているなら、検索で軽々HPをヒットさせることも、あらゆるSNSで何千ものフォロワーを抱えることも可能なはずです。商品はバンバン売れているはず。
でも、そうじゃないんです。「あらゆる物事に応用できる」と表明している本人が、実は特定のSNSですら集客がうまくいっていない。
自分が発信していることを、自分で立証できていないわけですね。それなら発信しない方が、信用を失うことになりません。
自分で自分の発している言葉に責任を持つというのは、基本的なことですが非常に大切なことだと思います。
お客様をどこに連れていきたいのか分からない
上記の発信者氏はいわゆる、人に副業を勧める情報発信をされています。
やりたくもないサラリーマンを辞めるために、副業でお金を稼ごうー。会社は見切れー。スパッと定時で帰って、副業をしようー。それ自体は、副業でお金を稼ぎたいという人間のニーズがある以上、問題ないです。
でも、「会社を見切れ」なんて表明している人が、別の場面では「デキるサラリーマンとは◯◯だ」と発信しているのです
ん? 会社を辞めさせて素晴らしい未来が待っていることを伝えたいのか? 読み手にデキるサラリーマンになって欲しいのか? よく分からない。支離滅裂なんですね。。
イタリアン専門店でピザがウリだとPRしているお店が、店内に入ってみたら寿司を推しているようなものです。
この根本原因はシンプルで、相手を見ていないということ。自分の言いたいことだけをいい、自分の売りたいものを売り、それが正しいと信じ込んでしまっていること。
自分自身が誤ったことをやり抜こうとする、一貫性の罠にハマっているわけです。
本当は知らないことを知っているかのように振る舞う
最初に書いた「本質的な考え方さえ持っていれば」につながることですが、本質的な考え方さえ持っていればうまくいくという人ほど、具体的な事例を自分自身で体験し、トライ&エラーを繰り返していません。
自分は包丁さばきが誰よりも上手だから、どんな料理でも作れる。と、自分自身が経験したがない分野まで、「できる」と言い切ってしまっているということです。
もちろん、体験したうえでそのように発しているのなら問題ないし、むしろ信用できますよね。でもそうじゃなければ…どこかでボロが出る可能性が大きいです。
要は、知らないことを知っているかのように振る舞うわけですから、失言をしてしまう。本当に知っている人からしたら、「なんだこの人は」と信用を落とす羽目になってしまいます。
だったら、知らないことなんて言わない方がいいですよね。自分の経験を交えて言葉を発するのが大切だと思います。
まとめ
一貫性がない人は、実は自分自身に一貫性がないことに気づいていない場合が多いです。僕も、もしかしたらあなたも、ある場面ではそうかもしれない。
だからこそ日々、一貫性というものを意識して、人の信用を落としていないかをチェックする習慣を持ちたいものです。
- 自分で自分の発している言葉に責任を持とう。その言葉は本当に正しいのか? 信用できるものなのか? 自分自身で検証する相手目線で考えよう
- 相手を惑わせてしまうような言動をする人間に、人はついてこない
- 知ったかぶりをしない。言葉を発するときは、自分の経験を交えて発信する
根本的に考えなければいけないのは、自分が発する言葉の向こう側には、相手がいるということです。
相手がいると思ったら下手なことは言えないし、「いま自分、一貫性がないことをいっているな」と我が身を振り返れるものですよね。
誰もが陥りがちなポイントだけに、日々言動に注意して、行動したいものです。
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