ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。
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今回は、新規開業時にマストで用意しておきたい印刷物についてお伝えします。
ネット全盛となった現在でも、名刺を含めてリアルで手渡せる印刷物は起業家にとって信用につながります。手ぶらで商談するより、チラシ1つ・資料一部でも相手に持ち帰ってもらえるものがあったほうが印象に残りますから。
業種によって必要なものは変わりますが、おおむね「これを持っておけば外さない」という印刷物を4つ、ご紹介させていただきますね。
名刺
名刺は言わずもがな、どなたでも必要になると思います。
見込み客やビジネスパートナーになりそうな人はもちろん、一見自分の仕事に関係がなさそうでも、思い出してくれれば紹介につながることもあります。
一般的に名刺に必要となる要素は、「社名(屋号名)」「名前」「住所と連絡先」「ホームページアドレス」あたり。事業内容を箇条書きで入れることもありますし、最近では電話番号やホームページアドレスとともにSNSアカウントを加えることも多いです。
僕も、実名性でつながれるFacebookのアカウントだけは入れています。実際、名刺交換をきっかけに交流を持つ機会は多々ありますね。
顔を覚えてもらうために写真を入れるケースがありますが、個人的にはどちらでも…という印象。名刺交換後のフォローがないことには、顔を覚えている・覚えていないはあまり関係ありませんから。
会社や屋号のロゴは、余裕があればでいいと思います。というのも後述しますが、店舗系ビジネスを除けば、開業時につくるクリエイティブは変わる場合が多いためです。
ビジネスの方向性が変わり、ロゴに込めたメッセージとズレが出てくるなんてよくあることですよ。
なお、飲食店など店舗系ビジネスの場合は代表名刺と合わせてショップカードを作っておくと、お客様の来店促進につながります。
挨拶状
「開業のご案内」ないし会社を興す場合であれば「会社設立のご案内」などの名目で、挨拶状を作成しましょう。
以前の職場から同じ職種で独立した場合、会社や過去の取引先へ(マナーは必須!)。それ以外の場合でも、関わりの深い人に対してはどこでどうつながるか分からないのでお送りしておいたほうがいいと思います。
書くべき項目は、
- 文頭の謝辞、感謝の言葉(定型ですね)
- 事業開始の旨と、どんな仕事をしているかを簡単に
- 読み手のアクションを喚起する要素
読み手のアクション喚起は、店舗を思い浮かべると分かりやすいでしょう。「ぜひお立ち寄りください」といった言葉がひと言でもあると、相手と接点をつくるきっかけになりますよね。
もちろん、挨拶状で過度に売り込みをしてしまうと悪印象を与えかねないので、さりげなく、がポイントです。「〜〜の仕事をしているのでお困りでしたらご連絡ください」といった程度でいいと思います。
なお、ご挨拶はタイミングを逸しては意味がないのでお早めに。
サービス概要を記したチラシ
あなたのウリとなるサービスについて記したチラシも用意しておきましょう。チラシを刷っておいて常にカバンに入れておけば、人に会うたび渡すことができますよね。
チラシ作りのポイントについては本記事では語りきれないため別の機会に譲りますが、大事なのは
- 誰が見ても理解できる分かりやすさ、明快さ
- 見込み客の課題や悩みをズバッと解決するもの
であることです。たとえばハンバーガー店の新商品のチラシだって、「目新しくて美味しいものを食べたい」という課題を解決するものです。
チラシの目的はあくまで相手とのきっかけづくりです。まずじっくり読まれることはないと思って、シンプルに仕上げたほうがいい。どんな職種であれ、この点は同じです。
逆に会社の説明をチラシにつらつらと書いたり、複数のサービスについて盛り込みすぎたりすると、どこを見ればいいのか分からず情報が散漫になってしまいます。
また、人づてにあなたが知らない誰かにチラシが渡る場合も大いにあります(むしろ喜ばしいことです)。会ったことがない人でもあなたにコンタクトが取れるよう、必ず連絡先は明記しておくべきです。
営業資料・会社案内
これは職種によりますが特にB to Bビジネスの場合、必ず営業資料や会社案内を用意しておいたほうがいいです。
取引先との口座開設にあたり、会社案内の提出を求められる場合もあります。(新規開業ではありませんが、僕が会社員時代もこのケースはありました)
一般的に必要な要素は、この辺り。
- 表紙
- 目次
- 会社紹介
- 取扱商品・サービス内容
- 料金表
- 問い合わせ先
競合他社がいる場合は比較表なども用意するといいかもしれません。もっともチラシと同様、資料がじっくり見られることはあまりないので、内容はシンプルにしておいたほうがいいですね。
資料で分からせようとするのではなく要点に絞って、話で補う。このほうが相手に好感を持たれますし知的に見えます。
逆に、資料をただ読み上げているだけだったら…想像してみてください。資料ばかり見てろくに目線が合わない相手と、取引をしたりものを買ったりしませんよね。ご注意を。
開業時はネット印刷などで小部数だけ刷るのが無難
先で少し触れましたが、開業してしばらく経つと、事業の方向性や業務内容が変わったり顧客層が変化していくことはよくあります。
当たり前ですが印刷物は一度刷ってしまうとやり直しがききません。まだまだ大量にチラシや会社案内の在庫があるのに、事業の方向性が変わって使えなくなった、となれば損ですよね。
ですから開業時は、印刷する数を小部数にしていくのが無難です。
また名刺や会社案内に使うであろう、ロゴ。腕のあるデザイナーに依頼すると結構な額がかかります。
これについては人それぞれ考え方があると思いますが、将来的に変わることを見越して開業時はなるべく安く済ませるのも手です。
ココナラなどクラウドソーシング系サービスを利用すれば安価で作れるので、チェックしてみるといいでしょう。
まとめ
今回は新規開業時に必要となる印刷物をご紹介させていただきました。
名刺・挨拶状・チラシ・営業資料または会社案内…これ以外にも事業によって必要になるものが出てくると思います。が、先でも触れたように開業時はテストも兼ねているわけなので多く刷りすぎないのが無難です。
何年も前に作った会社案内がいまだに在庫として残っている、なんて話を本当によく聞きますから。
ただ、だからといって手を抜いていいというわけではありませんので悪しからず。印刷物は自分の分身のようなものですから、出来が悪いと事業の“格”を疑われてしまいます。
いずれにせよ、まだこれらを作っていない方にとっては楽しいステップでもあります。起業して最初に手にする名刺は感慨深いですよ〜。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
追伸
僕・大鹿は元雑誌・書籍編集者という経験を生かして広告制作も行っています。もし「イカした名刺・チラシ・会社案内をつくりたい」ということであればご相談に応じられますので、お気軽にご連絡ください。
お見積だけでも結構です。
大鹿メールアドレス:udon@shikashika1969.com
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