元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
今回は、特に地域密着型でビジネスをしている人に向けて、意外と知られていない集客法をお伝えしていきます。
さっそくですがあなたは、ご自身の認知を広げるために、どんな手段を使っていますか?
- リアルな手段なら、チラシやDM
- ネットを使った手段なら、SNSやホームページ、Googleマイビジネス
などがあると思います。鉄板中の鉄板ですね。
これらについては少なからずご理解いただいているという認識のうえで、本記事では、
地域集客に特化した『地域ブログ』の活用について、メリット・デメリットを含めてご紹介していきます。
あなたの狙いに合えば使える手段になると思いますので、ぜひ最後までお楽しみくださいね。
なお、「Googleマイビジネス活用」については僕のブログで特に詳しく解説していますので、以下の記事カテゴリー一覧から、併せて読んでみてください。
見込み客がいる場所で集客をすること
『地域ブログ』について詳しく触れる前に、集客の大前提。それは、見込み客がいる場所で集客をするということです。
たとえば、SNSの1つ・Instagramは、基本的に10代〜30代の女性がメインユーザーだといわれています。最近でこそ男性ユーザーも多く、年齢層も広がってきてはいるものの、依然として傾向そのものは変わりません。
極端ですが、このInstagramに、男性シニアに向けた告知をしても、まったく意味がありませんよね。なぜなら、ユーザーの絶対数が少ないわけですから。
集客を考えるとき、自分に問うてみてください。見込み客となる人は、どんな場所にいるのか? ということを。ミスマッチを起こしていないでしょうか?
あるいは、“なんとなく、理由もなく”SNSを使い、なおかつうまくいっていないという悪循環に陥っていませんか?
今回の記事では、「地域の人」を集めることをテーマにしました。この地域の人に効率よくあなたのビジネス、あるいは商品・サービスを知ってもらうのに有効な手段が、『地域ブログ』なのです。
地域ブログは地域住民参加型のブログ
本記事でいう地域ブログは、個人が運営している街紹介のブログではなく、メディア制作の会社などが運営している、ユーザー参加型の無料ブログです。
簡単にいうと県民なり市民なり、その地域で暮らす人が、ブログに参加して思い思いに記事を書いたり、地元民から発信される地域密着情報をチェックしているというものです。
「地名(県または市)+地域ブログ」のように検索エンジンで検索をすると、ユーザー参加型地域ブログがある地域は、上位に表示されるはずです。(ない可能性もあります)
たとえば、僕が住んでいる香川県には「あしたさぬき.JP」という地域ブログがあります。
あなたが地域の人に自分の存在を知ってもらいたいなら、業態や顧客ターゲットにもよりますが、SNSをせこせこ更新するより、地域ブログを活用した方が効率的という場合があります。
なぜなら地域ブログのユーザーは、『その地域で暮らしている人』だから。
たとえば、SNSで地域の人に向けて情報発信しようと思ったら、ターゲット=地域の人を検索して探して→フォローして/フォローされて、という工程を踏まなければいけません。(フォローされない限り、あなたがいくら望んでも、相手に情報は届きません)
まして、フォロワーを作る活動をせずに発信をしたとしても、それは誰もいない砂漠で叫んでいるようなもので、誰も情報を受け取ってはくれないのです。
その点、地域ブログを利用しているのはそもそも『その地域で暮らしている人』ですから、あなたが見込み客の興味を引く情報発信ができてさえいれば、実はSNSより、存在を知ってもらえる確度が高いということです。
たとえばですが、お店を郊外にポツンと出店するのと、ショッピングモールのなかに出店するのとでは、どちらの方がより早く、お店を知ってもらうことができるでしょうか。
後者の方が、そもそも人手が多いという点で、存在を知ってもらえる確度が高いですよね。
地域ブログのメリット・デメリット
僕がいくつかの地域ブログを見て、また自分自身香川県の地域ブログを使ってみて分かった、メリットとデメリットをお伝えしますね。
地域ブログを活用するメリット
- 記事をアップしたら(情報発信したら)、Yahoo!ニュースのようにメディアのヘッドラインに自分の記事が表示される。多くのユーザーの目に留まりやすい
- コメントや「いいね」を通して信頼関係が作りやすい(これについては後述します)
地域ブログのデメリット
- おそらく若いユーザーが少ない。30代〜40代以上がコアユーザーだと思われる(若いユーザーはそれこそSNSを見ているケースの方が多いのでしょう)
- B to Bは弱い。基本的に衣食住遊に関わる情報を求めてブログを見にきている人が多いので、ビジネス情報への関心が薄い
僕が香川県の地域ブログを運用している所感ですが、飲食・サービス・物販系の実店舗などとは相性がいいと思います。かつ、30代〜40代以上がコアターゲットとなる業態ですね。
地域ブログ自体はかなり歴史が古く、発信者も見る側も、10年選手なんてザラです。当時のユーザーがいまシニアになってまだ利用していたりするので、50代のユーザーをターゲットにできる稀有な媒体ともいえます。
(SNSで50代をターゲットにするのは難しい)
あなたのビジネスによって合う・合わないというデメリットはありますが、良い点としては、上で書いたように「目に留まりやすい」ということです。
僕も更新できるときは毎日続けて書くようにしていますが、書き続ければ書き続けるほど目に留まる頻度が増えるので、実際PV数が増えていきました。
交流すること・知りたい情報を発信すること
ブログというサービスの草創期からあるアメーバブログなどがまさにそうなのですが、ユーザー参加型のブログには、「お返し」という独特の文化があります。
他人のブログを読んで「いいね」をつけると、相手も自分のブログを読んで「いいね」をつけてくれたり。他人のブログにコメントをすると、相手も自分のブログにコメントをしてくれたり。これが「お返し」。
地域ブログには、あなたの見込み客となる一般ユーザーが多くいます。彼ら/彼女らのブログと「お返し」しあえる関係性を作ることができれば…たとえば飲食店や美容室なら、あなたのお店のことが気になって、足を運んでくれるようになるかもしれない。
これはSNSにも通じることですが、一方的な情報発信ではなく、ユーザーと交流して信頼関係を築いていくということが集客のキモになります。
記事の更新についても、見込み客が興味関心を抱くであろう情報を発信することが大事ですね。
たとえば、美味しそうな料理の情報ならぜひとも知りたいですが、社員研修をしたなどの情報は、正直なところ見る側としては興味ないですよね。。
自分がされて嬉しいことを発信するようにしましょう。交流してくれれば嬉しさを感じますし、自分にとって面白い・役に立つ情報が発信されていれば、やはり嬉しさを感じるものです。
まとめ
お伝えしてきたように地域ブログには一長一短がありますが、あなたの狙いに合えば、有効な集客・認知度アップのためのツールになります。
実際、僕自身地元の地域ブログを運営していて、まったくつながりのなかったような人が自分の記事を見てくれていたりするので、一定の効果はあるのかなと感じています。(もっとも僕はビジネスジャンルなので、そもそも反応が弱いのですが汗)
もし、独自のブログやFacebookなど、ほかで発信している媒体があれば、地域ブログに同じ内容を発信するのもアリです。コピペだけでほぼ労力がかからず、なおかつ地域の人に情報を届けられるという点で、パフォーマンスはいいです。
実際、僕もそのように運用しています。
ここまで読んでいただいて、「地域ブログ、自分の街にあればやってみようかな」と思われた方は、「地名(県または市)+地域ブログ」で検索をしてみてください。
今回のまとめ
- 地域ブログは『その地域で暮らしている人』をターゲットにできるユーザー参加型のブログ
- 多くのユーザーの目に留まりやすく運用次第で信頼関係を作りやすい。その反面、狙えないユーザー層もいる
- ユーザーと交流し、相手が知りたいであろう情報を発信する。そうすることで感心が高まっていく
今回は、地域ブログの活用についてのお話でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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