元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、地域特化Webコンサルタントの大鹿です。
稼ぐために仕事をすることはもちろん大切。ですが、自分自身が掲げる夢や目標、さらにそのためにワクワクを感じられる要素がなければ、続けることは難しいのかな、と思っています。
夢・目標を明確にするために、「夢リスト」をつけるとか、やりたいことを書き出すといった方法がよく言われることですが、僕がやったのは「やりたくないことリスト」をつけることでした。
もしあなたがいま「なんのためにビジネスをしているんだろう?」とお悩みであれば、参考になることもあると思うので、「やりたくないこと」を明確にするメリットをお伝えしていきますね。
なぜ、「やりたくないこと」を明確にするのか?
どうして「やりたいこと」じゃなく「やりたくないこと」が有効なのか? というと、逆説的に考えると分かります。
やりたいことを書き出す場合、やりたいことのなかにやりたくないことが含まれている場合が大きい。よくあるじゃないですか? 歯を食いしばって努力するとか、今はこのツラさに耐えて頑張るとか。これって具体的に紐解くと、売上のために付き合いたくない人と付き合ったり、家族が一番大事なのに家族との時間を削って働いたりといった矛盾なんですよね。
もちろん生きていくうえでは嫌なこともあるし、我慢しなければいけないこともあります。でも…なるべくこの「やりたくない」をゼロにするために、人間は目標を持って生きていくものだと思うんです。
「やりたくないこと」から書き出していくと、嫌なこと・我慢しなければならないことをゼロにするべく考えるようになります。「こうなりたくないから、◯◯を目指すんだ」といったように。負の感情が正の感情に向かって動き始めます。
5つの切り口で書き出すとうまくいく
僕はビジネススクールでこの考え方を学んで、取り組み始めました。「次回まで2週間で、課題として1,000個やりたくないことを出してください」と言われ、「1日に100個近く出すつもりでやれば終わるな」と、軽く考えていたのですが…。
最初の50個くらいまでは、スラスラと出てくるんです。自分でもやりたくないことばかりな人間だと思っていたのですが、まあ出ない出ない!
1日、ほかのタスクもこなしながらそこそこ時間を取ってやっていたのですが、結局期限までに出せたのは300個。とはいえ、他の受講者さんもかなり苦労されていたので、我ながら優秀な方だったのかな(笑)。
「やりたくないこと」を書き出すなかで気づいたのは、以下のような5つの切り口を設定すると、うまくいくということ。
- こんな「人」と付き合いたくない
- こんな「仕事」はしたくない
- こんな「生活」は送りたくない
- こんな「お金」の使い方はしたくない
- こんなことで「健康」を害したくない
僕自身の価値観に関わることなのか、特に付き合いたくない「人」を具体的に思い浮かべていくと、ドドドッと出てきました。「作業が仕事と思っている人と付き合いたくない」とか、「根本的に他人に関心がない人と付き合いたくない」とか。
結局、人は人と関わりを持たないと生きていけないので、「人」という切り口は考えやすいのかな、と思います。人が見えてくればやりたくない仕事も見えてくるし、それによってもたらされる仕事もハッキリしてきます。
おかげさまで、300もの「やりたくないこと」を書き出したおかげで、頭がスッキリしました。僕の場合は、「自分が尊敬できる人間だけを集め、関わる人の大切にしたいモノ・コトを形にするサポートをしたい」でした。
そりゃあ全部が全部理想の状況とはいえませんが、現時点でも、自分にない力を持った素晴らしい仲間・尊敬できる人が少しずつ集まっているように感じます。
(僕はまだ大事になったことはありませんが、「信用していた人に裏切られる」といったことも聞くので、「付き合いたくない人」は明確にさせておいてソンはないな、と思います)
1回やって終わりではなく、一生続けるべき
この「やりたくないこと」は、その時々で自分がいるステージによって変わりますし、自分の価値観・考え方に変化があれば、当然変わってきます。
ですから、1回やって終わり、ではなく一生続けるべきものだと思います。それも、作業的にこなすのではなく、自分のためにやることですから、腰を落ち着けて取り組む環境も欲しいですね。
目の前にある現実の捉え方。他人の価値観や考え方。それらによって、人は変わっていくものです。ゆるやかに変わるときも、一瞬にして変わるときもある。すでに僕自身、最初に「やりたくないことリスト」を書き出してから、価値観・考え方が大きく変わっていると自覚しています。
自分自身の現在地と目標にブレがないか整理をするためにも、やりたくないことの明確化は続ける価値のあることだと思います!
まとめ
なんのためにお金が欲しいか? なんでその生活を手に入れたいのか? と考えたとき、その人の依るべき価値観がもとになっているはずです。
だからこそ、自分の核となる価値観を本人自身が理解している必要があるし、またそれが変わっていくものであることも、意識したいものですね。内なる動機があるからこそ、人は夢や目標に向かって行動できるんだと思います。
- 「やりたくない」をゼロにするために、人間は目標を持って生きていく
- 「人」「仕事」「生活」「お金」「健康」の5つの軸で考えると、「やりたくないこと」を書き出すことができる
- 自分がその時いるステージや価値観、考え方によって「やりたくないこと」は変わる。だから、一生続けていきたいもの
自分でいうのもなんですが…結構苦行です(笑)。ですが、やり遂げると非常に頭がスッキリするので、ぜひ腰を落ち着けて取り組んでみてください!
お読みいただき、ありがとうございました。
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