【要注意】「いいものを作れば儲かる」という言葉の落とし穴

ご覧いただきありがとうございます。マーケティングコンサルタントの大鹿です。

どんどんいいものを作って、儲けたい。

その言葉はもちろん本心からのものだと思います。“ものづくりの国”こと日本で連綿と受け継がれてきた良い言葉ですが、盲信するとそこには落とし穴があります。

分かりますか? それは、「いいものさえ作れば」と受け取ってしまう危険性があるということです。

特にものがあふれ、人々の趣味嗜好が多様化した現在では、マーケティング込みでのものづくりが欠かせません。

起業してがんばるあなたが盲目的ないいもの信仰に陥らないために、注意点を解説していきます。ぜひ、最後までご覧ください。

目次

「いいもの」ではなく「よさそうなもの」を買う

あなた自身がものを買ったりサービスを利用したときのことを思い出してみてください。

果たして、その商品なりサービスなりが「いいもの」だったかなんて、本当に分かったでしょうか? 食べたものの「よさ」や、施術を受けた整体やサロンの「品質」を、専門家ではない自分たちが分かったでしょうか?

たぶん、満足はしたかもしれませんが良いか悪いかなんて客観的に分からなかったと思います。まして、商品・サービスを利用する前からそれらが「いいもの」かどうかなど、判断のつきようがないはずです。

ここに重大なポイントがあります。それは、僕たちは「いいもの」ではなく「よさそうなもの」を買い、実際に利用してみて納得できるかできないかを判断するということです。

  • △「いいもの」
  • ◯「よさそうなもの」

この前提に立つと、ビジネスの取り組み方が大きく変わってきます。

いくら最高級の出汁・最高級の具・最高品質の麺を使ったラーメンでも、事前によさを伝えられていないと…グルメマニアでもなければ品質の良し悪しはつかないのでは?

「このラーメンはこうやって作っているんですよ」と伝えてはじめて、お客様は「よさそう」ということが分かるもの。良いか悪いかなんてそもそもお客様は知らない、という前提に立つことが大事なのです。

競合の方が優れていると「思われて」しまうと…

あなたがものづくりの担い手で(誰しもが多かれ少なかれそうですね)、せっかく自信とプライドを持って仕事に取り組んでいるのに、商品・サービスのよさをきちっと伝えなかったら。

非常にマズいことが起こります。

それは、本来、あなたよりものづくりのレベルは確かに低いのに、商品・サービスのよさをしっかり伝えている競合にお客様を取られてしまうということです。

つまり、競合の方が優れていると「思われて」しまったために引き起こされる事態です。おそらく、盲目的ないいもの信仰が広がっているために日常茶飯事になっていることでしょう。

あなたが「いいものを作っているんだから!」と意固地になっても、そもそも知らせる活動をしていないとお客様の選択肢にも入らないことになってしまいます。

価格と価値はある程度比例する

少し余談ですが、人は価格が高いもの=価値があるものととらえる傾向があります。

値段が高いバッグ・財布、宝石、ハイエンドの施術など、原価を知らないのに値段を見ただけで「質がいい」「効果がありそう」「ちゃんとやってくれそう」と思ってしまう。

こういった心理になるのも、価格が高いものは「よさそうなもの」という世間一般の価値観に左右されるからだと思います。

逆にいうと、本当に価値のあるものは高価格で売るべき、ということでもありますね。仮に適正を下回るほどの低価格で「いいもの」を売ってしまうと、業界全体の価値が下がりそれが当たり前になってしまいます。

価値あるものは適正以下では売ってはいけない、ということがお分かりになるでしょう。

マーケティング込みでものづくりをすることが大事

ここまでお伝えしてきたことをご理解いただければ、「いいものさえ作れば」という言葉を盲信するのは間違いであることがよく分かったはずです。

「いいものさえ」ではなく「いいものは作って当たり前」。それに加えてさらに、いかに商品・サービスのよさを知ってもらうかが重要になります。

大切なのは、マーケティング込みでものづくりをすることです。冒頭にも書きましたが、そもそもこの現代にマーケティングを排したものづくりをするのは相当ハードモードです。

ではマーケティングとは何か? というと分かりやすくいえば

必要なものを、必要な人に届けるためのしくみづくり

と考えるといいです。

広告宣伝をすればいい、という単純論ではなくて、商品・サービスを「欲しい」と思ってくれる顧客をしっかりリサーチすること。顧客に伝わるメッセージを練ること。伝えるための仕組みとリピートの仕組みを構築すること。

やることはいっぱいです。しかも、これらの作業はものづくりと分けて考えることはもはやできません。

「うちはそんなことしなくても」とマーケティングを放棄することは、せっかく価値ある商品が売れる機会を放棄することと同じです。

「売って作る」ことが大事

これはすべての業種が効率よくできないかもしれませんが、「売って作る」ことがもっとも的確なマーケティングとものづくりの一貫作業になります。

分かりやすい言葉でいうと、

  • お試し品・お試しサービスを作って見込み客に試してもらう
  • そこから得られたフィードバックをもとに、さらに商品・サービスを改善する

「無料モニター」などもこの「売って作る」作業に該当します。専門的にはテストマーケティングと呼ばれる施策です。

名のある大手企業ですらやっていることですから、僕たちのような弱小の起業家はもっと細かく、たとえばターゲット顧客のセグメント(分類・特徴)を分けたり、特定の人にズバッと刺さるような商品・サービスを手がけていく必要があります。

繰り返しますが、ものづくりはマーケティング込みで行うべきです。「出せばものが売れた」時代と違い、この2つはもはや切り離すことができません。

ものを作りながら同時にマーケティングを行う。そのために最適な施策が、「売って作る」ことなのです。

まとめ

「いいものを作れば儲かる」という言葉の落とし穴について、しっかりとご理解いただけたでしょうか?

今回簡単な触れたマーケティングという施策は、目に見えませんし商品・サービスの作り手のノウハウが詰まったいわば“ブラックボックス”の部分です。

ですからヒット商品が取り上げられると「ものづくり」の部分にばかりスポットライトが当たり、なおさらいいもの信仰を盲目的に信じてしまうことになるのです。

決して、「いいものさえ作れば儲かる」という言葉の、表面的な意味だけにとらわれないでください。

本記事のまとめ

  • 人は見かけだけで商品・サービスの良し悪しは分からない。「よさそうなもの」を買う
  • 「いいものは作って当たり前」。マーケティング込みで良さを知ってもらうことが大事
  • 「売って作る」ことでものづくりをしながら的確なマーケティングができる

もし、あなたが努力して作り上げている商品・サービスをどうやって売ればいいか分からないというお悩みがあれば、遠慮なく無料相談までお問合せください。ご一緒に、施策を考えましょう!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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