地域に密着! 悩みの聞き上手! プロインタビュアーマーケターの大鹿です。
あなたの限られた時間を最大化させ、売上アップにつながる販促方法を、インタビューから一緒に考えていきませんか?
「メンタリスト」として知られるDaigoさんの著書『超人脈術』を読んでみました。
かつて“コミュ障”として悩んでいたDaigoさんが心理学を研究した末にたどり着いた、コミュ障でも人脈に困らない方法が、本書には書かれています。
今回は人脈作りももちろんですが、SNSの活用やリアルで人の信頼を獲得するコツなど、僕がコミュニケーション全般で使えると感じたことを、要点だけに絞ってシェアしますね。
ぜひ最後までお楽しみください。
人脈を多く持つスーパーコネクターを探す方法
たとえあなた自身に人脈がなくても、「この人は人脈を多く持っているな」と思える人は周りにいませんか?
たとえ当人が知らなくても「あ〜、それなら○○さんが詳しかったなあ」などと、あらゆる場面で、自分の引き出しから適切な人材が出てくる人。あるいは特定の分野に、異常に強い人脈を持っている人。
そのような人を「スーパーコネクター」と呼ぶそうです。きっとあなたの周りにも、一人はスーパーコネクターがいるはずです。
Daigoさん自身は決して人脈は多くないそうですが、スタッフや親密な友人など限られた周囲を、このスーパーコネクターで固めているそうです。そうするとつまり、決して自分自身の人脈が多くなくても、スーパーコネクターの背後に無数の人脈が控えているということになります。
公私とも、何か人から力を借りたい場面が出てきたら、このスーパーコネクターを頼って適切な人材を紹介してもらうのだとか。
スーパーコネクターを見つけるには?
では、肝心のスーパーコネクターを見つける方法ですが、紹介されているのは2つ。
- 「ツリー」の最上位をたどる
- 「ネットワークマップ」を作る
です。
ツリーの最上位をたどるとは、たとえばイベントやパーティーなど人が集まる場に出かけたとき、来ている人に「どなたからの紹介で来られたのですか?」「誰に会うことを目的に来られたのですか?」などとヒアリングしながら、もっとも名前が挙がった人をリサーチしていくやり方。
ツリーという書かれ方は本書ではされていませんが、樹形図の下から上をたどっていくようなイメージだったので、僕はそのように認識しました。
この場合、イベントなどの主催者=スーパーコネクターではないということです。むしろ主催者と来場者をもっとも多く結びつけた人、仲介者がスーパーコネクターに当たります。
地道な作業ですが、確かなやり方だと思いますね。
もう1つは、ネットワークマップを作るという手法。
どういうことかというと、あなたの周りにいる人脈を3つに振り分けます。
- ビップ…あなたの人生や仕事、生活にとって重要な人
- ブローカー…ビップを紹介してくれた人
- コネクト…あなたがビップを紹介した相手(自分のブローカー度を測る)
このうち重要なのはブローカーです。あなたにとってのキーマンを紹介してくれた人はいくらかいると思いますが、その中でもっともあなたに貢献してくれたブローカーは誰でしょう?
ビップを紹介してくれた人数が一番多いブローカー=スーパーコネクターです。
僕も定期的に、違う方法で自分の人脈を整理することがありますが、確かにそのような優秀なブローカーはいます。
実感として、試してみる価値があることだと思います。
スーパーコネクターと信頼関係を深める方法
少々打算的になるかもしれませんが、スーパーコネクターと信頼関係を深めるテクニックも、いくつか紹介されています。
5つ、ご紹介はしますが、信頼を作るためには「謙虚であること」が何よりも当たり前で大切なことだと思います。それをご理解いただいたうえで、以下を参照してみてください。
- 素直にアドバイスを求める
- 最適な接触ペースを保つ
- スーパーコネクターがいない場で本人を褒める
- 相手の話を短く要約して返す
- 親切感が増す2つの質問を用いる
素直にアドバイスを求める
やり過ぎはどうか? と前置きをしたうえでいいますと、頼りにしたいスーパーコネクターに素直にアドバイスを求めるということです。
なぜなら、人は得意なことに関してアドバイスを求められるのが、元来好きな生き物だから。
言われてみればそうだし自分が頼られれば、確かに嬉しいものです。しかしながら、信頼関係がないうちから何の対価もなしにアドバイスを求めるのは相手の時間を奪うことにほかなりませんから、ペースはほどほどにした方がいいでしょうね。
最適な接触ペースを保つ
人と人との関係性をキープするためには、15日に1回以上の接触が必要だそうです。(これはリアル・ネットのコミュニケーションを問いません)
15日以上接触がないと、関係性が希薄になっていくのだとか。本書では「10回に1回スーパーコネクターと連絡を取るためにスマホのリマインダー機能を使う」などとポイントが書かれていました。
スーパーコネクターがいない場で本人を褒める
共通のスーパーコネクターを知っている人とコミュニケーションを取るとき、スーパーコネクターのことを褒めるような発言をするということです。
のちのちそのような噂を聞きつけたスーパーコネクターは、直接褒められる以上に、話し手に対して嬉しさを感じるそう。
これはアメリカかどこかの研究によるものだそうですが、古い仏教の教えにもあることですし、大事な行いだと思います。ただやり過ぎると意図が見えてしまうので、何事もほどほどに、ですけどね。
相手の話を短く要約して返す
相手と話しているとき、相手が「昨日◯◯で餃子を食べたらずっとニンニクのにおいが残ってさ〜」などと言ったら、自分も「◯◯の餃子はニンニクが強烈なんですね」などと要約するということです。
僕も時折インタビューの仕事をするのですが、知らず知らずこれをやっていました(笑)。同意を得たことに相手は喜びを感じるようです。
親切感が増す2つの質問を用いる
このような2つの質問をすると、相手は強い親近感を持つのだとか。
「最近どんな出来事がありましたか?」
「最近どれくらい幸せですか?」
ちょっと試したことがないので、ぜひやってみてください。僕も実行してみます(笑)。
と、ここまでで
- 素直にアドバイスを求める
- 最適な接触ペースを保つ
- スーパーコネクターがいない場で本人を褒める
- 相手の話を短く要約して返す
- 親切感が増す2つの質問を用いる
という5つの信頼関係作りのコツをご紹介してきましたが、これらはスーパーコネクターに限らず、SNSの活用やリアルなコミュニケーションなど、あらゆる場面で使えると思います。
また、あなたが必ずしも話し上手ではなくとも、聞き手として行えることが多いですよね。
ただ何度か差し挟んできたように打算的にやり過ぎると、人は意図を感じ取って怪訝になってしまうものです。自分が思っている以上に何倍も、人を裏を読み取ろうとします。
ですから、どれだけ自然な流れのなかでさりげなくこれらができるか? が大事だと思います。
対人コミュニケーションのコツ
情報発信全般にも応用できるコミュニケーションのコツを、ここからはご紹介します。
僕なりに即効性があると感じたポイントは3つ。
- 自分から先に自己開示をする
- 共通点を探る
- 自分が伝えたいことをストーリーに変換する
それではこれも、順を追って解説しますね。
自分から先に自己開示をする
関係性が薄い相手に対して、ズケズケとものを聞いたり話したりしても、怪訝に感じられるものです。そうしたときに意識するといいのが、自己開示をすること。
自分のことについて話すということです。
たとえば、
- イライラしたこと、許せないこと、どうしても無理なこと
- 人生で幸せを感じること、楽しいと思えること
- 悪い癖で改善したいこと、自分の弱点やマイナス面
- 夢や目標
- 趣味や関心
などですね。
ただ相手が興味のない自己開示をしても逆効果なので、なるべくコミュニケーションをする前段階で、相手の内面に合った内容を探ることが大切です。
自己開示は必ず、あなたからするようにしてください。あなたから開示をすることで相手は「秘密を打ち明けられた」ような感覚になり、あなたと相手との間に信頼の“橋”がかかっていくようになります。
共通点を探る
これはプロのインタビューの場面でもよく言われることなのですが、相手との共通点を探り、掘り起こすということです。共通点があると相手は打ち解け、信頼の“橋”がより強固なものになっていきます。
たとえば前述した趣味のようなものも1つだし、出身地や好きな食べ物、好きな小説などいろいろな切り口があると思います。
そうしたなかでも、人がもっとも強く共通点を感じるのが以下2つだそう。
- 思想や信念、人生のとらえ方、ホランディア精神に関する話
- コミュニケーションスタイルに関すること
前者はつまり、人間としての「価値観」です。自己開示で示すような
- イライラしたこと、許せないこと、どうしても無理なこと
- 人生で幸せを感じること、楽しいと思えること
こういったことはまさに価値観に当たります。
一方、後者はたとえば、論理的に話すタイプなのか感情的に話すタイプなのか? 自分が主体的に話す方か聞き手に回る方か? といったことです。
いずれにしても人間の内面の奥深くに関することですし、それほど深いポイントについて共通点があるということは、信頼を深めやすいということですね。
自分が伝えたいことをストーリーに変換する
これは広告文などでも言われることなのですが、事実を淡々と述べるより、物語チックに語った方が、人は取っ付きやすく記憶にも残りやすいということです。
大人になって、学生時代に勉強したことの大半を忘れてしまうものですが、『桃太郎』や『猿蟹合戦』のような絵本の内容は覚えているものですよね?
また、知的なテーマについて学ぶとき、難しい専門書を読むよりドキュメンタリー映像を観た方がよほど頭に残ります。
このように、なるべくストーリー調でドラマチックに話をすると、相手はあなたの話をストレスなく聞くことができて、記憶にも残るということです。
たとえば「この猫の名前は◯◯で、種類は××で、好きな食べ物は〜」などというより、「この猫は歴史的武将・◯◯からその名前を取った。それはこの猫の斑模様が◯◯家の家紋に似ていて〜」などと言った方が、聞いている側も強く関心を寄せますよね。
まとめ
メンタリストDaigoさんの著書『超人脈術』より、人脈形成はもちろん、リアル・ネットを問わず使えるコミュニケーションのコツについて、要点を書いてきました。
もちろんまだまだ実践的な内容はあるのだけれど、何度もいいますがこういったことは「サラッとさりげなく」できることが大切なので、この辺りで留めておきます。
気になる方はぜひ、読んでみてくださいね。
効率よく人脈を作るには
- すでに豊富な人脈を持つ「スーパーコネクター」との関係作りを優先する
- 「ツリーの最上位をたどる」「ネットワークマップを作る」などを通して、まずはスーパーコネクターと接触する
- 何よりも謙虚さを持ち、最適な接触ペースを保つなどしてスーパーコネクターから信頼を獲得する
『超人脈術』流コミュニケーションのコツ
- 自分から自己開示をし、自分と相手の間に信頼の“橋”をかける
- 相手との共通点を探りながら、信頼をより深めていく
- ストーリーで語るとストレスなく話を聞いてもらえる、記憶してもらいやすい
本記事は以上ですが、あなたのビジネスのお役に立つ情報になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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