元編集者として800件以上を取材。質問力で実店舗・中小企業様を選ばれる存在に導く、Web販促コンサルタントの大鹿です。
あなたは、自分の考えをまとめるとき、何を使っていますか? メモ帳に手書き? WordやExcel?
僕は、手書きとマインドマップを併用しています。手書きでアイデアのアウトラインを書き出して、細かい詰めをマインドマップで行っていく感じ。
マインドマップは課題を整理するものですから必然的に見返しやすい体裁になるわけですが、これ…プレゼンの飛び道具としても使えます。
情報と情報が線でつながったマインドマップは、他人にとっても直感的に理解しやすいからです。今回はそんなマインドマップの意外な活用法についてお伝えしていくので、ぜひ最後までお付き合いください!
マインドマップ…アイデアとアイデア、情報と情報を樹形図のようにつなぎ、課題解決の発想を広げていく手法のこと。詳しくない方はこのページの説明が分かりやすかったので、ぜひ読んでみてくださいね。
マインドマップは提案ツールにもなる
マインドマップは「自分の頭を整理する」もの、という向きが強いですが、僕は以前から、人と打ち合わせをするときにもマインドマップをお見せすることが多いです。
課題を直感的に理解してもらえるという点で、「他人の頭の整理」にもなりますからね。
先日も、ある事業立ち上げ案件のリサーチでマインドマップを使ったのですが、それをそのままお客様にお見せしたら、「とてもビジネスのイメージが湧いた」というお声をいただきました。
また僕のメンターであるコンサルタントさんは、見込み客の無料相談に乗るとき、リアルタイムで課題をマインドマップにまとめてあげているそうです。相談後、紙に書いたマインドマップを渡すと、成約につながりやすい、と。(僕も真似しています)
かしこまった企業プレゼンの場合はプレゼンテーションソフトを主にした方がいいですが、マインドマップも飛び道具的にあると、ウケがいいと思います。小ずるい話、「ここまで考えているんだ」というアピールにもなるからです(笑)。
チーム間の情報共有にも使えます
お客様の頭を整理するのはもちろん、チーム間の情報共有をするうえでも、マインドマップは優秀です。これ1枚、要素を目で追っていけば課題を微に入り細に入り把握することができます。
ある著名なWebコンテンツ制作会社は、外注ライターにこれから書くコンテンツの設計図をマインドマップにまとめてもらい、それをもとに打ち合わせをしているそうです。
関係者の頭を整理しながら、もっと掘り下げられる部分、考えがズレている点などを直感的に修正できるという意味でも、お互いにとってメリットがあるやり方ですね。
イチオシのマインドマップアプリと、まとめ方
マインドマップのアプリケーションはこれまでにもいろいろ使ってきたのですが、無料で使えてかつ機能性、見栄えがいいものといえば、『MindNode』というものをオススメします。
※ただしMac・iPhoneなどiOSのみの対応です。Windows・Androidで同様にクラウド上で使おうと思ったら、『Mindmeister』というものがあります。無料プランでは使えるシート数が限られているのが泣きどころですが…
クラウド上(オンライン上)で動かすツールなので、パソコンでもスマホでも、同じデータを編集可能。マインドマップは細かくなってくるとスマホでは見づらいものなのですが、MindNodeは画面の拡大・縮小がやりやすく、文字も打ちやすいですね。
パソコンを持っていない外出中にふとアイデアが思い浮かんだら、スマホアプリで情報を付け足すのもラクラクです。
マインドマップをまとめていくうえでのコツとしては、
- 情報の階層をきっちり作っていく(例:「哺乳類」の先に「犬」があり、「ゴールデンレトリバー」がある)
- 近しい分野の情報をグルーピングしていく(例:ゴールデンレトリバーの「太郎」の情報と「次郎」の情報を同じ要素に紐づける)
などがあります。
ただ、重要なのはマインドマップの目的がそもそも「発想を広げていく」ことなので、形式ばったまとめ方をしたためにアイデアが展開していかない…といったことになっては無意味です。
整理するのは後でもいいので、まずはどんどんアイデアや情報を広げていくことが大切ですね。
ちなみに僕の場合はまず無秩序でもアイデアをメモ帳に書き出し、それからマインドマップにまとめるようにしています。一見二度手間ですが、こうすることにより発想に蓋をせず、なおかつ情報がキレイにまとまりますよ。
マクロなマインドマップとミクロなマインドマップを作る
さらにマインドマップを活用する秘訣。マクロなマインドマップとミクロなマインドマップを作ることです。
たとえば、「ゴールデンレトリバー」というテーマのマインドマップがマクロであって、「太郎」という飼い犬のマインドマップがミクロである、というイメージ。
飲食店の「経営」というマクロなマインドマップのなかに「Instagram集客」という課題があったら、「Instagram集客」というミクロなマインドマップをさらに作り、深堀りしていきましょう。
個々のマインドマップが課題解決のアイデアを横方向に広げていくものだとしたら、マクロとミクロのシンクロによって、縦方向に考えを深めることができるのです。
プレゼンテーションは提案内容をシンプルにした、一本筋が通ったものの方が好ましいですが、マインドマップを活用することで課題の全体像と各論を把握し、お客様と一緒になって考えることが可能になります。
たとえばオンライン打ち合わせでも、マインドマップを画面に映しながら行うと双方向で意見交換ができるので、コミュニケーションツールとしても役立ちますよ。
まとめ
僕の場合、なんでもマインドマップを起点に考えてしまいます。自分の集客プランや、ブログ記事のキーワード、小さな事業の掘り下げ、自分というものの深掘り…。なんでもです。
ある程度場数を踏んで使いこなせるようになると、人に見せたとき、有り体にいうと「ウケがいいんです」。先ほども書きましたが、マインドマップの物珍しさも手伝って、「この人よく考えてくれているんだな」と、相手から思っていただくことができる。
マインドマップを使うことがクセになると、個人的な感覚ですが頭がやわらかくなるような気がします。ぜひ、あなたも活用してみてくださいね。
今回のまとめ
- マインドマップは「他人の頭を整理する」ツールになる。相手にとっても課題が「見える化」する
- マインドマップは『MindNode』がオススメ。まとめるときは発想に蓋をしないように、ある程度自由に
- マクロなマインドマップとミクロなマインドマップを駆使して、横方向と縦方向に課題解決のアイデアを広げる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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